Ver.2.0をベースにTHE ORIGIN版の意匠を盛り込む

　アムロの夢の中に登場したシャア専用ザクは、ランドセルや脚部形状が異なる高機動型となっていた。このサプライズな機体をMG高機動型ザク Ver.2.0をベースに製作。ディテールの異なる部分を設定画に合わせて修正。そのほか腕部・脚部の延長、頭部やランドセルの形状変更など、全身にわたり徹底改修を施しての完成となった。

■まさかの高機動型
　どもnishiでございます。今回は映画『ククルス・ドアンの島』に登場する、シャア専用高機動型ザクを製作いたしました。ベースはMG高機動型ザクII Ver.2.0を使用し、THE ORIGIN版のディテールを盛り込んでいくカタチで作業を進めました。
　1/100でのTHE ORIGIN版高機動型ザクはすでに「ガンダムウェポンズ」でも立体化されており、形状の正解はそちらにありますので、Ver.2.0のボディラインでどこまでTHE ORIGIN感が出せるかといったところが今回の課題だと思いました。ただ時間的な制約もあり泣く泣く盛り込めずオミットした部分もあります。

■改修点
　ほぼ全身に手が入っています。また、2.0既存のディテールはほぼ消して新規の設定画ディテールを入れています。形状変更はエポパテ、ディテールや延長はプラ板やプラパイプを使用。
　頭部はモノアイスリットを0.5mm詰めて、鼻面で1mm延長しスリットモールドも設定画に寄せています。モノアイはウェーブのH・アイズ3.5mmとハイキューパーツの組み合わせ。胸周りは設定より少しボリュームを増してあったり、2.0に合うようにライン調整しています。
　腕部分は1/144のTHE ORIGIN版ザクを参考に形状変更し、全体で2mmほど伸びています。シールドの裏側はディテールをTHE ORIGIN設定に合わせるため、キットのモールドを削り落としています。腹部、スカートは設定画の形状に変更。足首の開きが限界になるところでスカートがピッタリ閉じている状態で調整。太モモは回転軸がある部分で2mm延長し、腕とのバランスを取っています。
　つま先は1mmほど前に出し全体のバランスを調整し、ソール部は分割ラインが全く異なるので設定画に合わせ変更。バーニアはモールドを削り落としてプレーンな形状に。表面処理は電動ドリルに固定して行うと楽ですね。

■塗装
　設定でのシャアピンクは沈んだ感じで明度も低いので、明度はそのままに彩度を上げる色味にしました。個人的にシャアの機体は美しくあれ！　ということで…。この辺は好みが入ってますね。

■ククルス・ドアン
　この記事を読まれるもうほとんどの方が本編を観られたかと思いますが、この機体…本当に存在するのか？　謎!?　（←存在しました。月刊ホビージャパン編集部）

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