それは生きる意味と心の形を知る物語
月刊ホビージャパン2021年9月号よりスタートした公式外伝『境界戦機 フロストフラワー』がついに最終回を迎える。カイたち“際の極光”の戦いはこの北の大地に何をもたらすのか…。その最後の活躍をご覧いただく前に、まずはこれまでの戦いの軌跡を振り返っていこう。
STAFF
企画
SUNRISE BEYOND
シナリオ
兵頭一歩
キャラクターデザイン
大貫健一
メカニックデザイン
小柳祐也(KEN OKUYAMA DESIGN)
海老川兼武
寺岡賢司
形部一平
メカニックデザインスーパーバイザー
奥山清行(KEN OKUYAMA DESIGN)
協力
BANDAI SPIRITS
ホビージャパン
レジスタンス組織“際の極光”
北海道を活動拠点とするレジスタンス組織。カイやユキはその中のグループのひとつである本馬アマト率いる、通称“本馬組”に属している。本間組は極光の中にいくつかある実働部隊のひとつだったが、自律思考型AIを搭載したAMAIM(=MAILeS)「ビャクチ」を入手し各所で活躍を重ねることで、その名を轟かせていくことになる。
北条カイ
▲本間組が所有するAMAIMの一番機「KM‐01 ビャクチ」のパイロット。北海道出身。大きな目的があって極光に参加したわけではないが、大ユーラシア連邦が進める次世代AI開発計画の全貌を知り、戦う意義を見い出していく
ルー
▲ビャクチに搭載されている自律思考型AI。「ルー」は開発中につけられた愛称で、正式名称は大ユーラシア連邦が進める次世代AI開発計画に属するAIのひとつ「ラーダスチ(喜び)」。コクピット内や携帯端末には白いイタチ(オコジョ)の姿で現れる
KM-01 ビャクチ
▲大ユーラシア連邦が進める次世代AI開発計画に属するAIのひとつを運用するためのAMAIM。極秘に輸送していたところをその情報を察知した際の極光が強奪。以降、極光の主戦力となる。自律思考型AI「ルー」を搭載している
晴矢ユキ
▲本間組が所有するAMAIMの二番機「NA10╱3JP セツロ」のパイロット。北海道出身。極光に参加する前は大学でAIの開発に関わっていた。普段はおちゃらけているが、感情的な面を見せるときもある
NA10/3JP セツロ
▲北米同盟軍が使用する一世代前の主力AMAIM、ジョーハウンドを鹵獲・改修した機体。各レジスタンスは鹵獲した機体を独自にチューニングしており、本機には民間で開発された自律思考型AI「モブ」が搭載されている
大ユーラシア連邦が進める次世代AI開発計画
「ドヴォイニーク」という名の大ユーラシア連邦が進める次世代AI開発計画は、「ファルベルジェの卵」と呼ばれる六つの自律思考型AIをそれぞれ独自にラーニングさせ、最終的にひとつに統合させて完成させるというものであった。ビャクチに搭載されたルーはその内のひとつであり、次世代AI開発計画を進める実験部隊を率いるユーリ・グルースナはルー奪還のために本間組の追跡・監視を行う。
ユーリ・グルースナ
▲ドヴォイニークを進める実験部隊を率いる。階級は少佐。戦場では自らAMAIMに搭乗して先陣を切る。AIのことはあくまで戦闘のための道具と考えている
FGEA08 ゼリーゼジアマン
“アクチャーブリュ”
▲ユーリが搭乗する機体。大ユーラシア連邦の指揮官用AMAIM、ゼリーゼジアマンのカスタマイズ機。“アクチャーブリュ”とは十月を意味する。自律思考型AI「グニェーフ(怒り)」を搭載している
チャイカ
▲ユーリが率いる実験部隊に編入されたパイロット。階級は准尉。本名や出自などは不明。ある人体実験の被験者で、そのせいか感情の一部が欠落している
FGEA08 ゼリーゼジアマン
“アプリエル”
▲チャイカが搭乗する機体。大ユーラシア連邦の指揮官用AMAIM、ゼリーゼジアマンのカスタマイズ機。“アプリエル”は四月を意味する。本機には自律思考型AIは搭載されていない
STORY
第1話「absolute beginners」
北海道・東北地域を実効支配する大ユーラシア連邦が極秘に輸送していた新型AMAIMを強奪した際の極光。本部がある函館へ進路を取りつつ、リゾート跡地に潜伏していたが、ユーラシア軍の追手に発見されてしまう。
第3話「Under Pressure」
本部へ向かうルートを塞がれてしまった極光に新たな追手が迫る。次世代AI開発のための実験部隊を率いるユーラシア軍のユーリ・グルースナ少佐が自らの機体を駆って追撃を行ってきた。その鬼神のごとき猛攻にカイは苦戦を強いられる。
第6話「Set Them Free」
ユーラシア軍の一大施設である網走刑務所襲撃作戦に参加することになった極光。監獄外壁破壊用の特殊装備に換装したビャクチだが、その前に深紅のAMAIMが現れる。その戦闘の最中、ルーは相手の機体に違和感を感じていた。
第7話「Everything But The Girl」
網走刑務所襲撃作戦を成功させた極光は次の目的地、利尻を目指す。その道中、ルーが語ったドヴォイニークの一端にユキは怒りを露わにする。そして、カイもまた今の状況を利用してAIのラーニングを進めようとするユーラシア軍のやり方に感情を昂らせる。
第9話「Fortress Around Your Heart」
利尻でビャクチのオーバーホールとセツロの修理を終えた極光は次なる作戦、北海道縦断鉄道宗谷駅襲撃作戦に参加する。そこには次世代AIが投入されているとの情報も得ていた。果たして施設内に侵入したカイたちだが、そこにはあるトラップが仕掛けられていた。
第10話「Can’t Fight This Feeling」
宗谷駅襲撃作戦が事実上の失敗に終わり、極光は散り散りになって逃亡を余儀なくされた。本間組は室蘭に潜伏していたが、そこに深紅の機体が追撃隊として現れる。満身創痍のまま戦うビャクチだが、廃墟の床が崩れて深紅の機体ともども地下空洞に落下してしまう。
第11話「With or Without You」
チャイカと相対し、チャイカという人間を知ったカイ。日本を取り戻すための戦いは、いつしか大ユーラシア連邦の非人道的な計画をつぶすという目的に変わり、そして今はチャイカというひとりの少女を救いたいという気持ちに変わっていった。今や敵地となった元極光本部、函館の五稜郭へ最後の作戦へと赴く本間組。仲間の協力のおかげでその中心部にたどり着いたビャクチの前に因縁の相手が立ちはだかる。
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