「ダークザギ」モチーフのULTRAMAN SUIT「DARK ZAGI SUIT」をスクラッチ製作!【ULTRAMAN SUIT ANOTHER UNIVERSE】
2022.07.12DARK ZAGI SUIT【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)
EVIL TIGAを素体に、DARK ZAGI SUIT降臨!
今回のUAUフォトストーリーラストにて、〈レーテ〉に蓄積された恐怖の感情を基に生み出された“究極の闇の鎧”DARK ZAGIを只野☆慶が製作! キットはEVIL TIGA SUITを素体としつつ、『ウルトラマンネクサス』に登場したダークザギの特徴である頭部形状、エナジーコア、身体のラインおよびカラーリングを作り込み、まさしく「ダークザギのSUIT」と呼ぶにふさわしい形状に仕上げている。
フォトストーリーの物語もついに佳境。このDARK ZAGI SUITがもたらす闇とは果たしてどのようなものか、次回以降の展開に要注目だ。
■ダークザギ・スーツ?!
ULTRA N PROJECTと「ウルトラマンネクサス」等の関連作品について読者様には今一度ご確認いただきたいです。「UAU」の展開をより楽しめる要素が満載であります!
さて、今回のお題である「ダークザギ」ですが、ここで設定を解説するのは野暮なので製作過程に入ります。黒くて悪そうなウルトラマンっぽい奴です。
ベースキットはULTRAMAN SUIT EVIL TIGAです。編集部から提示されたプランは『頭部の一部改修と胸部「エナジーコア」新造およびカラーリング変え』だったが、特徴的な目や全身に走る赤いラインをSUITに落とし込むには、ある程度造形する必要があると判断し「UAU」世界にチャネリングを決行! お! 降りてきた! 足りない頭とキットの余剰パーツやランナーをもフル活用し、DARK ZAGI SUITを完成させました!
頭部は「TIGA」余剰頭部パーツの一部を切り離して「EVIL」の頭部パーツに移植し、それを足掛かりに光造形パテで一部造形。ピンククリアーのランナーから特徴的な「目」を切り出し、目周辺を彫り込み調整後接着しております。胸部はエナジーコアをエポパテで造形、胸部バランスを見ながら「TIGA」余剰胸部パーツを切り出し重ね貼りしたり、ジャンクパーツであばら部のカバーを追加しています。肩ラインから鎖骨付近は接着して光硬化パテを盛りつけラインを繋げました。
その他腹部、大腿部、ヒザから足の甲にかけて赤いラインの這わせ方を優先してスジ彫りを加えたり、ディテールを足したり引いたりして「ダークザギ」の要素をSUITに落とし込みました。
ダークザギには邪悪さを表すような特徴的なポーズがあり、腕を後ろに構え顔を前に突き出したいのでうなじ付近のパーツを大胆に削って首の可動範囲を向上させております。
■塗装
銀下地に赤部を先行して塗装し、丁寧にマスキングを施すことが肝となりました。基本赤黒2色ですが、色味に関してはまずまずイメージに近づけたと思います。
黒部=AT27 スチールブラック+C2ブラック
黒部オーバーコート=GXクリアブラック+雲母堂CCブラックパール+フラットベース
赤部=C174 蛍光ピンク+AT19 カーマイン
金部=SM207 スーパーリッチゴールド
■総括
完成したSUITを眺めながら「ヤバイ! これまじでカッコイイぞ!」と自画自賛しつつ、「UAU」でどんな闇をまき散らすのかを想像するとゾクゾクします。これ、製品化希望! 何より只野が欲しがっています。え? 時期尚早? はいはい無理にとは申しませんが淡い期待を抱きつつモデラー業に邁進いたします。ではまた。
BANDAI SPIRITS 1/12スケール プラスチックキット“Figure-rise Standard” 1/12 ULTRAMAN SUIT EVIL TIGA使用
DARK ZAGI SUIT
製作・文/只野☆慶
Figure-rise Standard 1/12 ULTRAMAN SUIT EVIL TIGA
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●5280円、発売中●約15cm●プラキット
Ⓒ円谷プロ ⒸEiichi Shimizu,Tomohiro Shimoguchi