『境界戦機』HGメイレスジョウガン改を真鍮線やマーキングで重厚感を高めて製作!
2022.06.28YM-01C ジョウガン改【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2022年8月号(6月24日発売)
パイプディテールと塗装で重厚感を高める
ガシンが搭乗するMAILeSジョウガンを改修し、大幅なチューンを行った機体「YM-01C ジョウガン改」。攻防一体の大型武装「45mm回転式装甲機関砲」を装備し、それに伴い本体は関節の耐久性と射撃時の衝撃吸収機能を向上させている。キットは胸部と腰部以外のほとんどの外装と武装を新規金型で再現。TONKAによるキットレビュー作例は、武装は真鍮線を使用したディテールアップ、本体は塗装で陰影を付けることで、全体的に面が単調にならないようにしている。
ジョウガン改となり武装が強化され、ガトリング砲とシールドが強調される仕様になりまして、とても無骨でカッコイイのですが、そのぶんフラットな面積が増えてやや大味な印象を受けます。そこで、金型成型の都合で一体化したパイプディテールを真鍮線にて作り直し、または追加してブラッシュアップ。塗装はプレーンなパネル面にならないように、重厚感を意識してシャドウ吹きによる陰影を付けています。
個人的にとても気になる銃持ち手のディテールはタガネにて指と手甲が別パーツに見えるよう彫り直しました。印象がグッと引き締まります。
ジョウガンからの特徴でもある後方に伸びる支柱のアウトリガーは、肉抜き部分を利用し工業的デザインとしてラックピニオンを思わせる機構にしています。ギア駆動による伸縮をイメージしました。
デカールはホビージャパンMOOK「作りたくなる!境界戦機プラモデル製作指南書」付属のものを使用しています。日本を舞台としている作品だけに、漢字の注意書きデカールはとても似合うと思います! 両肩の機体番号等は、ジョウガン改では機体番号がYM-01Cとなりましたので、Cをほか商品のCautionより切り出して付け足しました。漢字の「改」は調度よいサイズが見当たりませんでした…。そこでエナメル塗料で筆書きにしましたが、機体改修後にあえて付け足した雰囲気が出て、私としてもお気に入りのポイントになりました。
■塗装
薄いブルー=ミディアムブルー+クールホワイト(5:1)
濃いブルー=コバルトブルー+ブラック(10:1)
イエロー=MSイエロー+クールホワイト(10:3)+ピンク(少々)
ゴールド=スターブライトシルバー+純色イエロー(少々)
フレーム=スレートブラック
BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット“ハイグレード”メイレスジョウガン改 使用
YM-01C ジョウガン改
製作・文/TONKA
HG 1/72 メイレスジョウガン改
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2750円、発売中●1/72、約15cm●プラキット
©2021 SUNRISE BEYOND INC.
TONKA(トンカ)
キャラクターモデルのみならずカーモデルにも精通しており、そのテクニックを活かした精密工作を得意とする。