ヘキサギア スケアクロウとブロックバスターをミキシング!現地改修機テイストの作例に仕上げる
2022.06.22むせるような渋さを表現した多脚ヘキサギア
コトブキヤから展開されている1/24スケールのキットブロックシリーズ『ヘキサギア』。今回は定番のキットのスケアクロウとブロックバスターを中心にミキシングした改造作例をご覧いただこう。『ヘキサギア』のキットをベースとしつつも、独特なシルエットと塗装により、『Ma.K.』や『スター・ウォーズ』のような世界観を彷彿させる雰囲気に仕上げている。こちらの作例は、ガレージキットディーラーや商業原型師としても最近活躍している大森記詩が担当。一部パーツをスクラッチし、重厚な色味や汚し塗装はほぼすべて筆塗りという実力派作例となった。
ヘキサギアの改造作例ということで、今回はスケアクロウとブロックバスターを組み合わせて“ザ・現地改修機”のテイストで進めてみることに。両機ともデザインに設定からして、現地ヴァリアントがいろいろありそうな想像が膨らむ機体ですよね。
■組み立て
まずは両機の脚部を組み合わせ、より踏破性能が高そうな感じにしていきます。前脚にはスケアクロウから進路啓開用のグラウンドチェーンソーを取り付けています。脚部ユニットが組めたところで、これにブロックバスターのコックピットを乗せ、武装として同機のスナイパーキャノンにスケアクロウの機銃も合わせてみました。
組んでみると自走砲や駆逐戦車のような趣に。こうなってくると増加装甲なんかも欲しいな、ということで、プラ板で自作していきます。プラ板装甲はラジオペンチなどを使いながら少しカーブをつけて、曲面的なコックピットと印象を揃えてみました。さらにスケールモデルやキャラクターモデルのパーツを流用して各所のディテールアップをしています。特に機体上部がコックピットとスナイパーキャノンでボリュームが大きいので、脚部の関節部分を中心に流用パーツを貼り付けて太ましくなるようにしてみました。
また設定を見ると、ブロックバスターのスナイパーキャノンは弾庫の液体金属から弾丸を形成する、とのことなので専用弾庫とキャノンを繋ぐチューブを太めのスプリングを用いて追加しています。
■塗装
塗装は筆塗りメインで行いました。カラーリングは自走砲や駆逐戦車のイメージから、はじめは旧ドイツ軍のようなダークイエロー系で考えていたところから転じてデザートスキームとなっています。装甲部分をデザートカラーとし、曲線的な形状に対して直線的なスプリッターパターンを加えてみました。脚部やフレーム部分はオーソドックスなグレー系でまとめています。アクセントのデカールと青系の認識帯を加え、仕上げにウェザリングや塗装剥がれなどを加えて完成です。
コトブキヤ 1/24スケール プラスチックキット
“ヘキサギア”スケアクロウ&ブロックバスター使用
ハンターシェル
製作・文/大森記詩
Ⓒ KOTOBUKIYA