「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」の金色。「F.S.S.カラーコレクション K.O.G.カラー」の使用感を検証!【月刊工具】
2022.05.29月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。出張版「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」の輝きを知り尽くそう 月刊ホビージャパン2022年7月号(5月25日発売)
「ザ・ナイト・オブ・ゴールド」の輝きを知り尽くそう!
今回塗料ブランド「BORN PAINT」を展開するトアミルとのコラボで、ボークスの『ファイブスター物語』プラキットIMSシリーズ初となる専用カラー、「F.S.S.カラーコレクション K.O.G.カラー」が登場しました。「K.O.G.」キットの金色をそのまま再現できるよう調整されているとのことで、色味はもちろんメタリック塗料としての性能も気になるところ。特集に合わせて「月刊工具」ではK.O.G.カラーを実際に使ってみて検証していきます。
077 Product_name K.O.G. color
解説/けんたろう、月刊工具スタッフ
F.S.S.カラーコレクション
K.O.G.ゴールド、K.O.G.カッパー
●発売元/ボークス●各660円、発売中●15ml
▼実際に使用している動画もチェック!
Impression
K.O.G.ゴールド、カッパーの使用感&色味をチェック
K.O.G.ゴールドはほんのり赤みがあり、粒子感の少ないなめらかな塗面になります。下地は白、黒で大きな差は出ませんが、黒のほうが陰影が強くなり、より金属の質感を表現できるでしょう。既存の同系色である「BORN PAINT」のブラスゴールドと比べると、ほんのりとした赤みと金色の強さが増していることがわかります
K.O.G.カッパーは赤みのある金色とも言えるような絶妙な色味で、こちらもなめらかな塗面に仕上がっています。明るめの色なので白下地では若干フラットな印象になり、黒下地だと陰影がくっきり見えるようになります。こちらも「BORN PAINT」のシャインブロンズと比べると赤みを強く感じることができます
ビンの濃度そのまま1回で塗布、塗料:うすめ液を1:0.5程度に希釈し2回に分けて塗布した2種類ともにほぼ同様の仕上がり。塗布の条件を変えても乾燥後は一定の塗面になるので、複数のパーツで作業しても均一に仕上げやすいのはうれしい点です。上塗りを行ってもメタリックの塗面が崩れることはないので、クリアーコートも問題ありません。光沢感がさらにほしい場合は「BORN PAINT」のフィニッシュクリヤがオススメです
調色を行って色の振れ幅を見てみます。「BORN PAINT」のエボリューションレッド、ポテンシャルブルーをそれぞれに加えて調色。赤を加えるとゴールド、カッパーともに銅色寄りに、青を加えると、ゴールドは真鍮寄りの金色、カッパーはガンメタリックのような色へと変化します。どちらも数滴でガラッと色が変わるので、調色する際は少しずつ加えると良いでしょう
意外にも筆塗り性能が高い
実際に「K.O.G.」キットを塗装!
色味も良く、金属感も抜群のK.O.G.ゴールド、カッパー。メタリック色としても塗装ムラが出づらく、筆塗りでもきれいに仕上げることのできる高性能な塗料になっています。また箔押しのかっこいいラベルも見逃せないポイントでK.O.G.カラーの豪華さを感じさせてくれます。今回0.5mm径のハンドピースで贅沢に塗装していたのがもったいなく感じるほどで、塗料の節約という面では濃度を薄めに、低圧で吹くほうがいいかもしれません(「K.O.G.」キットひとつに対してゴールド3本、カッパー1 本程度が推奨とのこと)。その名の通り「K.O.G.」にピッタリの塗料で、キットのパッケージに見られる金色をそのまま再現することができます。
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