B★★RS最新フィギュア:『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』フィギュア第1作を発売前最速リポート
2022.05.01エンプレス【グッドスマイルカンパニー】 月刊ホビージャパン2022年6月号(4月25日発売)
月刊ホビージャパン2022年4月号で紹介した「POP UP PARADE エンプレス[ブラックロックシューター]DAWN FALL Ver.」を、プロモデラー・Rikkaが表紙モデルとして製作。本来は塗装済み完成品となるフィギュアだが、グッドスマイルカンパニーより未塗装のテストショットの提供を受け、組み立てから彩色までを一貫して担当。アニメ設定に準拠した塗装を行いつつ、瞳は手描きで表現するなど、製品版の彩色見本とは違った風合いを求めた。
POP UP PARADEとは?
2019年にスタートしたグッドスマイルカンパニーのフィギュアシリーズ。通称ポッパレ。安定したクオリティ、お手頃な価格帯、集めやすいサイズ感で人気を博し、2022年4月の時点で100体を超えるアイテムがリリースされている。
[面相の手順]
今回はフィギュアの作例ということで、てっきり製品版にオーバーペイントするのかと思いきや、PVCのパーツがランナー付きでやってきたので「おお…こうなっているのか…」とちょっと感動してしまいました。組み立てに関しては、例えばイベントなどで購入するようなレジンキットとは違い、ダボが深く刺さり込むようになっているので楽でしたね。
エンプレスはとにかく肌が白いキャラクターで唸りながら調色していました。結果的にはニュートラルグレーIとホワイトを混色したごく薄いグレーにラスキウスホワイトピーチとセールカラーを混ぜたものをメインカラーとし、そこにノーツフレッシュピンクを混ぜたものを影色としています。シャドウが濃くなりすぎたところはラスキウスナッツホワイトで白戻しし、全体の塩梅を合わせています。髪色は以前調色したダークブルー(フィニッシャーズスーパーディープブルーに黒みと青みを足したもの)を下地にし、その塗料に勇者カラーブレイブブラックを混ぜて調整したほぼ黒に近いダークブルーを使用。ハイライト部分と毛先に下地の青みを残すように重ねました。衣装も同じ塗料で塗装していますが、髪よりも青みを潰すように黒を重ねて調子を変えています。
面相については資料を見たところ、フィギュアの彩色見本よりも目尻が垂れているように感じたのでアニメに寄せて描いてみました。手順はまず、エナメルオレンジ+赤で調色した下地用の塗料で下描き、その上にまつ毛、瞳、二重、眉毛、ハイライトを描き、エナメル溶剤で消しながら調整。各工程にクリアー塗装を挟むことで、いわゆる「セーブポイント」にできるため、描く時に重ならない位置は同時進行したりしています。
ブラック★ロックシューターが生まれたころから見ていた世代として新アニメに胸が熱くなります。アニメDVD付録がついた月刊ホビージャパンも当時買っていました。2022年にブラックロックシューターを製作できたことを大変嬉しく思っています。
作例を動画でチェック!
グッドスマイルカンパニー ノンスケール PVCフィギュア“POP UP PARADE” エンプレス[ブラックロックシューター]DAWN FALL Ver.使用
エンプレス
製作・文/Rikka
Ⓒ B★RS/ブラック★★ロックシューター DAWN FALL製作委員会
Rikka(リッカ)
女の子プラキットからメカまでなんでもござれなマルチモデラー。最近はドールライク作例の製作方法を研究中。