HOME記事工具・マテリアル【神ヤス!】整面から磨きまで!やみつきになる極厚“10mm厚”スポンジヤスリ【工具&マテリアルガイドPick up】

【神ヤス!】整面から磨きまで!やみつきになる極厚“10mm厚”スポンジヤスリ【工具&マテリアルガイドPick up】

2023.02.02

「神ヤス!10mm厚」 模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド(2月21日発売)

【神ヤス!】整面から磨きまで!やみつきになる極厚“10mm厚”スポンジヤスリ【工具&マテリアルガイドPick up】

スポンジ厚10mmの強みを実感しよう

 分厚いスポンジで平面でも曲面でも対応できるヤスリの新定番!面出しやエッジ出しでの使い勝手はキットを選ばずに大活躍します。ヤスリ自体を加工して形を変えるのも容易な、スキのないアイテムの性能を見てみましょう。

神ヤス!シリーズ

 ゴッドハンドが展開する“神”の名が付いたスポンジヤスリです。豊富な番手はもちろん、スポンジ部分の厚みを変えた(2mm、3mm、5mm、10mm)商品展開をしており、パーツの形状や使い手の好みで選択できるようになっています。番手ごとにスポンジが色分けされているので、作業中に使用したい番手をすぐに認識できるのも大変便利です。もちろん水研ぎにも対応しており汎用性が高いヤスリです。

10mm厚タイプの基本性能をチェック

Impression

10mm厚神ヤスを指で曲げている画像
▲ 10mm厚の神ヤスは、シリーズの他の厚みのスポンジよりも材質が硬めに設計されており、少し力を入れないと曲がらないくらいの硬さなのが特徴です
軽くヤスリがけしヤスリ面を整えている画像
▲ 紙ヤスリやスポンジヤスリ全般に言えますが、使用する前には慣らしとしてプラ板などの表面を軽くヤスリがけし、ヤスリ面を整えるとよいでしょう。ヤスリ面の凹凸が整い、作業するパーツに深い傷が付きにくくなります
パーツの平面部分をヤスリがけしている画像
▲ パーツの表面処理をしてみます。その硬さを活かして板ヤスリのように平面をヤスリがけできます。また、板ヤスリとは違い、強めに押し付けることでパーツの微妙な曲面に合わせることも可能です
ヤスリがけした2つのパーツの画像
▲ 加工前のパーツ(左)と400番、600番でヤスリがけを行ったパーツ(右)。微妙な曲面のヤスリがけも10mm厚の硬さのおかげで作業時にパーツの角に無駄な力がかからず、面部分のみを整面できます
ヤスリ目に削った粉がつまっている画像
▲ ヤスリ目に削った粉が詰まってきたら、メラミンスポンジや湿らせたマイクロファイバータオルなどで粉を拭き取ると切削力が復活します。効率よく作業するために、ヤスリ目に詰まった粉はこまめに取り除きましょう
カーキットのボンネット部分の画像
▲ 曲面があるキットでも、面に対してヤスリを押し付けることで切削面に合わせてヤスリが変形し、均一に力をかけやすくなります。パーティングライン消しなども、曲面を維持しながらきれいに均すことができます
カーキットのボンネットをヤスリがけしている画像
ヤスリがけをおえたカーキットのボンネット画像

▲ 「神ヤス!磨」では2000番以上の高番手がラインナップされており、セットBの1000番を使用した後、2000番から順番に番手を上げてヤスリがけすることができます。光沢がほしいカーモデルのボディなどは、この「磨」で丁寧に磨いていけば、未塗装の成型色のままでも見映えのする仕上がりになります

クリアーパーツもどんどんヤスリがけしよう

How to use

クリアーパーツの画像
▲ パーツの表面にディテールが細かく入っているクリアーパーツのパーティングラインを消してみます
神ヤスをハサミで斜めにカットしている画像
▲ スポンジ部分は10mm厚になってもハサミやカッターで簡単に切断することができます。斜めにカットして鋭角な部分を作っておくと細かな作業で役に立ちます
神ヤスの角を使いヤスリがけしている画像
▲ 800番や1000番でパーティングラインにヤスリがけします。スポンジの硬さのおかげで先端にも力がかかりやすく、少し力を入れればスポンジが曲面に沿うように変形するので、曲面でも簡単にパーティングラインを除去できます。しっかり除去できたら、2000番から順に曇った部分をヤスリがけしていきます。きれいに仕上げるには、番手を上げるごとに前の番手よりも広めにヤスリがけするのがポイントです
ヤスリがけをおえたクリアパーツと神ヤスの画像
▲ 4000番、6000番と順に削っていくと、だんだん透明度が回復していきます。10000番まで削ったら、表面をティッシュで磨いてみましょう。余分な削りカスも取れてかなり透明度が戻ります。余力があれば仕上げ用研磨剤(コンパウンドなど)も使いましょう
作業前のクリアパーツの画像
作業後のクリアパーツの画像

▲ パーティングラインと同様にクリアーパーツのゲート跡や、クリアーパーツ自体のヒケをとる場合にも活躍します。ゲート跡を600番や800番で均してから、番手を上げて作業します。エッジを丸めずに、クリアーパーツをさらにツルッと光沢感のある仕上がりにできました。最近はクリアーパーツがふんだんに使われたキットも多いので覚えておいて損はありません

「神ヤス!」で研ぎ出しに挑戦

 2000番以上の番手の「神ヤス!磨」は、パーツ表面の仕上げの他に、研ぎ出しと言われる水転写デカールやテトロンシールの段差を消す作業でも活躍します。水転写デカールはとても薄いシートですが、貼ったままではシートのフチとパーツとの段差が見えてしまいます。その部分をヤスリで均してみます。

How to use

クリアコートを施している画像
▲ デカールを貼ったらまずは保護や定着を兼ね てクリアーコートします。最初はクリアーを軽く吹いて薄い層を作り、2度目にはしっかりと1枚の層を作 るように吹きます。いきなり厚めに吹くと、溶剤でデカールが溶けることもあるので注意
HJモデラーズデカールを貼ったキットの画像
▲ 水転写デカールの「HJモデラーズデカール スターターセット02[ホワイト]」(1100円)を使用。 一段階クリアーを重ねた状態でチェックすると、やはりシートの段差が光の加減でわかります。テトロンシールの場合は水転写デカール以上に厚みがあるので余白の段差がさらに目立ちやすいです。これ を神ヤスを使ってきれいにしていきます
HJモデラーズデカール スターターセット02[ホワイト]
斜めにカットしたヤスリを使いなでるように削っている画像
ヤスリおえたキットの画像

▲ 段差部分を均すように、2000番の先端で軽く撫でるように削っていきます。力を入れずともしっかりと削れるので、力の入れすぎには注意。ヤスリをかけるとつやのあった部分が曇ります。段差部分を均したら、デカール全体のつやがなくなる ようにまんべんなく2000番でヤスリがけします。デカールまで削ってしまわないように注意して作業しましょう

作業前の画像
作業後の画像

▲ 最後につや消しのトップコートを吹いて完成。段差が全く見えず、きれいに消えています。大きなデカール程、段差が消えると見映えもよくなります。つや消し仕上げなら、今回登場した2000番がクリアー層を均すのにちょうどよい切削力を持っています。光沢仕上げの場合には、この作業を10000番まで丁寧にかけてあげるとよいでしょう

まとめ

 10mm厚の「神ヤス!」はスポンジヤスリとしてはもちろん、用途によっては紙ヤスリや板ヤスリのようにも使える面白いヤスリです。そして、平面でも曲面でも削り出しから磨き作業まで対応できる幅の広い番手を揃えています。この使用感は、きっとやみつきになりますよ。


模型が作りたくなる“工具&マテリアル”How to本!

模型製作において数えきれないほど種類がある“工具&マテリアル”に焦点を当て、製作で役立つアイテムはもちろん、変わった使い方や作品表現ができるアイテムまで幅広くご紹介。各アイテムの使用方法、実際の模型製作における活用方法を写真とともに掲載し、基本から応用までをわかりやすく解説。
模型のジャンル問わず「こんな工具があったらこの模型を作りたい」という新しい視点から、模型を作りたくなる内容満載でお届けします。

ご購入はこちら

© ボークス・造形村 © HOBBY JAPAN © 2019 NZ INDUSTRIAL

この記事が気に入ったらシェアしてください!

オススメの書籍

模型作りが楽しくなる工具&マテリアルガイド

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2022年5月号

ご購入はこちら

月刊ホビージャパン2022年4月号

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー