中国初のオリジナル空母「山東」がスナップフィットで早くもモデル化!
2022.03.15早くもモデル化された中国初のオリジナル空母
勢力拡張を続ける中国の人民解放海軍に、2隻目の本格空母として2019年に就役した002型航空母艦「山東」。1隻目の「遼寧」がウクライナから購入した「ワリヤーグ」であったのに対し、「山東」は中国が建造した初のオリジナル空母で、運用機数を増加するなどさまざまな面で「遼寧」よりも性能向上が図られている。中国のメーカー、モンモデルでは1/700スケールでモデル化、多色成型、接着剤不要のスナップフィットでリリースした。艦首のスキージャンプ甲板、大型の艦橋、独特の艦載機など、中国の誇る最新鋭艦をイージーに作れる!
■実艦について
2019年に就役した中国初の国産空母「山東」は前級の航空母艦遼寧の改良型で、飛行甲板は「遼寧」と同様にスキージャンプ式を採用、格納庫の容積は「山東」のほうが多く格納できるとされており、「遼寧」はJ-15戦闘機を24機格納可能に対して、「山東」は約32~36機の搭載が可能。「山東」は回転翼機の搭載数を合わせると、約50~70機(推定)の運用能力がある。
その空母「山東」がモンモデルから発売。その中身も変わっていて、キットは接着剤不要のスナップフィット、パーツは色分け済み。塗装なしでも高い再現度が実現できます。エレベーターは可動式で再現されており、格納庫シャッターも開閉状態を再現できます。
艦載機はJ-15、Z-18、Z-20が付属。デカールはなんとシール。これは初心者を意識しているのかわかりませんが、私的には「そっちですか」って感じ。
■製作
スナップフィットですので、ハメたら外せないほどかっちりした感じです。なので大きさの割にガッチリ、組み立ては楽で、補助的に接着剤を使えば隙間なく仕上がって不思議な感覚でした。合わせ目も気にならず、小さいパーツのパーティング処理ぐらいで簡単に仕上げたいな~って時にいいかもしれません。
■デカール
正直初めて見たときはすごい分厚いデカールだなと思い、水につけたら、なんとシールっていうことを知り、艦船プラモデルでシールか! まじかと思いました。このシール、非常に密着力があり、間違ってつけるとちぎれる可能性があるほど粘着力は高いので、充分確認しての作業になります。少しもっこり感がありますが、すごい量でごちゃごちゃ感があっても違和感がなく、すごいな~と思いました。シールが厚いので真っ直ぐ貼れるのもいい。
■艦載機
艦載機はヘリだけ左右貼り合わせで、合わせ目処理が必要です。艦載機のデカールはここもシールです。
■塗装
塗装指示は海外製の塗料のみだったので、非常に悩みました。AKインタラクティブ塗料の指示はありますが……。デカールはシールで、パーツは色分けされているので、これを最大限活用する方向で、ポイントのスクリューだけMr.カラーのゴールドで塗装。あとは素材の色プラを活かし、ある程度組み立て、スミ入れ後にGSIクレオスのツヤ消しを上がけして完成させました。
■まとめ
大きい割には非常に楽に作業できて、シールでもいけるんですねって感心させられたキットでした。あとは専用のエッチングなどがあれば、もっと精密に仕上ると思います。大きさも含めて、「中国ってデカくなってる」って実感できるキットでした。
モンモデル 1/700スケール プラスチックキット
中国海軍 航空母艦 山東
製作・文/福士明春
中国海軍 航空母艦 山東
●発売元/モンモデル、販売元/GSIクレオス●10450円、発売中●1/700、約44.0cm●プラキット
福士明春(フクシアキハル)
青森は何十年ぶりの大雪で毎日除雪による重労働!腰痛と通風になりかけて辛い。