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【コモリプロジェクト】怪獣社長 上方を行く【小森陽一】

2022.02.21

コモリプロジェクト●小森陽一、土井眞一 月刊ホビージャパン2022年3月号(1月25日発売)

コモリプロジェクト

コモリプロジェクトHP
Youichi Komori Official Web(y-komori.net

文/小森陽一
構成・制作・写真/土井眞一
撮影地/海洋堂ホビーランド

コモリロゴ

 昨年の師走に大阪を訪れました。先月の事なので、まだ一月ちょっとなんですが、年を跨ぐと不思議なもので、なんだかもう随分昔のことのように思えてきます。ミッションのひとつは母校、大阪芸術大学での特別講義でした。そうなんです、怪獣社長の肩書はいろいろありまして、芸術学部映像学科の客員教授でもあるのです。毎回、各方面からゲストを招いて、創作現場の空気感や体験をお話ししています。学生時代、僕が一番知りたかったのはプロの現場でどう生き抜くか、という事でした。ある意味、生々しい話でもあるのですが、学生の皆さんがやがてプロとなり、そこで生きていく為の知恵や力となればと思っています。長らくコロナ禍で中断していたのですが、ようやく対面での開催となりました。ゲストはミステリー作家の今村昌弘氏。どういうワケだか初対面の時から気が合って、それからは食事に行ったり家に遊びに来たりと家族ぐるみの付き合いをしています。講義は大幅に時間を超過して終了。質疑応答まで含めてそれだけ熱いやり取りが為されました。その後はクールダウンも兼ねて、堺市の仁工房へとお邪魔しました。今村くんは僕に触発されて近頃怪獣ガレージキットに手を出しています。仲間内からは「悪い道に引きずり込む酷い社長だ」と後ろ指をさされておりますが、僕からすればこれは創作のヒント。いずれミステリーの中にシンナーとかエアブラシ、レジンキットなどがトリックとして使われるかもしれません(笑)。
 ミッションその二は翌日のこと。海洋堂の宮脇センム自らのご案内で門真市の海洋堂ホビーランドを訪問しました。入り口にはセンムのお父様、宮脇館長が行ったという伝説の木刀占いが再現されています。素振り用の木刀を天井から吊るし、紐を切る。倒れた方向が東西ならうどん屋、南北ならプラモ屋を始めようという趣向です。こんなユニークな方法で運命を決めようとする人ですからね、神様は当然、南北一択だったと僕は思います。かくしてもの創りの殿堂、海洋堂はその産声をあげたのです。ホビーランドを一言で表すと「館長とセンム、親子二代のおもちゃ箱」ですね。古今東西の好きなもの、楽しいもの、面白いものが手当たり次第に溢れています。あっちには「ザ・フライ」や「グレムリン」のプロップ、こっちにはミリタリーグッズ、そこに江戸の風情を伝えるミニチュアの道具や工具、こっちには海洋堂の歴史が詰まったフィギュアがズラリ。もうとりとめがありません。なんといっても圧巻なのはプラモの城壁です。うず高く積まれたプラモは世界中から集められた品であり年代も様々。ここに立っているともの創りのオーラに包まれて最高に幸せな気分を味わえます。何より幸せだったのは、半日以上にわたってゆっくりセンムとお話し出来たこと。最後は車で新大阪駅まで送っていただきました。センム、ありがとうございました。この時間と会話、宝物にします。

特別講義
▲大阪芸術大学での特別講義
仁工房
▲徐々にダークサイドに引き込まれていく『屍人荘の殺人』の今村昌弘氏。仁工房にて
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© 円谷プロ

小森陽一(コモリヨウイチ)

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