『境界戦機』北米同盟軍AMAIM輸送機「V-33 ストークキャリー」ディティールアップ
2022.02.22V-33 ストークキャリー【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2022年3月号(1月25日発売)
北米同盟軍機動作戦の要をスケールモデル的観点でディテールアップ
北米同盟軍が使用するAMAIM(アメイン)輸送用の高速ジェットヘリ「V-33 ストークキャリー」がHGシリーズでプラキット化。同時発売のHG 1/72 ブレイディハウンドや2022年3月予定のHG 1/72 ブレイディハウンド(ブラッド専用機)を牽引することができ、HG 1/72 特大型装甲特殊運搬車に続く世界観を広げてくれるアイテムだ。木村直貴によるキットレビューは、現用兵器からのつながりをさらに高めるべくスケールモデル的観点で各所をディテールアップして完成させている。
■渋い!!
オープニング映像でお馴染みの北米同盟軍輸送機、ストークキャリーが登場しました! HGキットでは特殊運搬車に引き続きの渋いサポートメカ! どんどん世界観が広がり嬉しい展開であります!
劇中では第7話のゴースト戦で見せたブレイディハウンド空挺作戦がしびれましたね〜。ミサイルやガトリング砲で空中から支援するなど、単なる輸送機ではなく攻撃機としても活躍(最後はゴーストに乗っ取られて悲惨でしたが…)。ということで、オスプレイをジェット化したようなストークキャリーをリアルに製作してみましょう!
■スケールキットを凌駕!
キットは合わせ目調整も翼の角度調整もいらないほどビシッと決まるスナップフィット。おまけにシャープなパネルラインと透明度の高いキャノピーで、完全にスケールモデル顔負けのデキ! 思わず舌を巻きます。ランディングギアもミサイルハッチもピッタリで、玩具っぽさが微塵もない。スゴイ技術! 恐るべし! やることない〜(泣)。
唯一、安全基準により厚く成型せざるを得ないと思われる翼端形状をシャープに削り込んでやることぐらいでありましょうか。また、コクピット内部が造形されているので同スケールのフィギュアを乗せています。
あとは細部であります。ガトリング砲の銃身やブレードアンテナを作り替えたり、航空機ならではのランプ類を設置したり、脚まわりのディテールアップ、ボルトや溝など表面モールドのさらなる充実化、などなど。似たような現用機を参考に手を入れてやりましょう。
■ミリタリー!
基本色はGSIクレオスのカーキグリーンをベースに、アクリル絵の具の黒+茶+赤で全体をウォッシングして、薄汚れたイメージに仕上げています。マーキングはロービジを意識してグレー系のガンダムデカールを流用。最後にグレートーン+黒+半ツヤクリアーでグラデーション吹きをして、汚しを落ち着かせて完成であります。
なお、本機の機番号は「01」! 2022年3月発売のブラッド機も製作してドッキングさせる予定です。お楽しみに!
BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット“ハイグレード”
V-33 ストークキャリー
製作・文/木村直貴
HG 1/72 V-33 ストークキャリー
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●3080円、発売中●1/72、約20cm●プラキット
©2021 SUNRISE BEYOND INC.
木村直貴(キムラナオキ)
工作&塗装ともにミリタリー表現を取り入れたディテールアップを得意とするエースモデラー。和歌山在住の大正琴師範代。