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「HG ブレイジングガンダム」差し替えパーツでもっと遊びやすく!【ガンダムブレイカー バトローグ】

2022.02.18

JMF-1337B ブレイジングガンダム【BANDAI SPIRITS 1/144】 月刊ホビージャパン2022年3月号(1月25日発売)

ガンダムブレイカー バトローグ ロゴ
ブレイジングガンダム 蹴り

差し替えパーツでブレイジングガンダムをもっと遊びやすく!

 2021年10月より配信された全6話のショートフィルム『ガンダムブレイカー バトローグ』。今回は劇中にてサツキノ・ミサが駆るブレイジングガンダムをキットレビュー。
 ブレイジングガンダムは“ゴッドガンダムの兄弟機”という設定のガンプラだが、実際の商品においてもHGゴッドガンダムのキットに新規パーツを加える形で再現。製作は坂井晃が担当し、派手な改修は加えず、新規パーツと既存パーツをなじませることで完成度を高めた。さらにキット2体ぶんを使用して頭部や武装など、本来組み替えが必要なところをパーツ差し替えするだけでブレイジングガンダムのギミックを楽しめるようにした。

頭部は組み替え選択式
▲頭部は組み替え選択式でブレイジングマスクの装備・非装備を選択可能。作例はキットを2セット使用してそれぞれ用意した
ブレイジングマスク(左)はキットのまま製作
▲ ブレイジングマスク(左)はキットのまま製作 。鶏冠と額は段差があるので切り離さず塗り分けた。装備しないほうの頭部は合わせ目に線が入っていたので、段落ちモールドにしてそのまま活かした
ブレイジングガンダム ブレイジングマスク
ブレイジングガンダム
ブレイジングガンダム 後ろ
肩付け根のブロック後部
腹部
ブレイジングガンダム 胴体

▲肩付け根のブロック後部に合わせ目があるので後部を切り離して接着。腹部は上下で切り離し、キットの接続軸にほかのキットのパーツを切り刻んで小さくした物を組み込み延長。隙間はポリパテとプラ板で修正した

バックパック
バックパック 各パーツ

▲バックパックは合わせ目処理がし難しい部分。左右のウイングを切り離し、接着時のことも考えてプラ棒を追加して軸にした

スカート裏
▲スカート裏の肉抜き部分はトラス状だったのでそのまま活かした
太モモ
▲太モモはロール軸部分の分割線が気になるため、股関節正面を切り取って接着することで形状を変えた。股関節も隙間をポリパテで埋めた
ビームトンファー
ブレイジングガンダム ビームトンファー使用状態

▲ビームトンファーはマウント状態と使用状態で2セット製作。マウント状態はキットのまま使用したが、使用状態ではマウント用の軸穴を埋めた。持たせると少し長さが足りない印象だったので2mmほどの延長も施している

ヒザ
つ肉抜き穴や隙間はポリパテで埋め
ブレイジングガンダム 脚部

▲脚部の目立つ肉抜き穴や隙間はポリパテで埋めた。ヒザ上部の肉抜きはフレームパーツを切り取り接着し、サフチェック後プラ板の細切りを縁に貼りつけた

靴裏
▲接地性をよくするために、0.5mm厚のプラ板で修正した
足首
ブレイジングガンダム 爆熱爆砕ブレイジングキック

▲爆熱爆砕ブレイジングキックはキットではクリアーパーツが用意されているが、クリアーパーツでは加工しにくいので通常の脚部を塗装したものを用意した。足首とつま先を切り離して足首の関節や底面パーツ等を接着固定して角度を確認しつつ、切り離しと角度の変更でできた隙間はポリパテとプラ板で修正

ブレイジングガンダム「ブレイジングスラッシュ」
▲「ブレイジングスラッシュ」とも呼ばれる腰のビームソード。こちらもマウント状態と使用状態を別々で用意した
緑色に輝く平手
▲ブレイジングマスクを装備して初登場した際に放ったブレイジングショットをイメージに、緑色に輝く平手を用意したが、なんちゃって“ブレイジングフィンガー”として遊んでも面白い

FRONT

FRONT

SIDE

SIDE

REAR

REAR
ブレイジングガンダム 素組み比較
▲キット素組み(左)との比較。各所の隙間を消しつつ面出しを始めてとする基礎工作をしっかりこなすことで完成度を高めている。プロポーションも腹部を延長したのでよりスリムな印象となった
今回用意した付属品一覧
▲今回用意した付属品一覧。頭部2種、展開状態のビームトンファー&ビームソード、ブレイジングキック用の差し替え脚部やハンドパーツ一式と、かなりのボリュームとなった

■はじめに
 今回はショートフィルム『ガンダムブレイカー バトローグ』よりブレイジングガンダムを担当させていただきました。ベースであるHGゴッドガンダムは2010年発売のキットですが、近年よく見る関節構成に近しいのでとてもよく動きます。なので既存部分と新規パーツ部分との違和感の修正をメインに行いつつ製作! のはずがギミック用の差し替えパーツを2セット使用して別途製作することにしたため、付属品でなかなかの作業量になってしまいました…。

■ブレイジングガンダム
 ゴッドガンダムの部分と新規パーツの組み合わせに若干のズレがあるので、パテやプラ板で加工して修正しました。腹部は設定画と比べると短いので、近年の構成に変更しつつ延長してスリムな印象に。太モモと股関節と分割されていて縦線がズレるのが気になるので、股関節側の前面を切り離して太モモに接着。股関節はポリパーツの軸構成を残し、太モモの輪郭より小さくカットしてポリパテで埋め、近年のキットを参考に前は薄く、後ろは厚くしています。ブレイジングキック用のパーツは真ん中に合わせ目があり素材的にも加工がしにくいので、キットをもう1セット使い加工して再現しました。

■増えていく付属品
 ギミックや差し替えパーツが多いキットのため、撮影時の手間や塗装の剥げを避けるためにキットを2セットぶん使用して各用途に合わせた差し替えパーツを製作することにしました。頭部はブレイジングマスクを装備&外した仕様をそれぞれ製作。キットに付属するゴッドガンダムのゴッドフィンガー用のパーツを平手として使用する予定でしたが、2度目の登場の際に披露したブレイジングショットを放つ際をイメージして、緑色に輝く手にすることにしました。代わりに平手はHGBC次元ビルドナックルズで製作しました。脚部はふくらはぎを展開させたものとブレイジングキック用のものを別で製作。アンクルアーマーと靴は脚部と干渉して差し替え時が怖いので、通常の靴とアンクルアーマーも製作し、必殺技である爆熱爆砕ブレイジングキックを再現する際はヒザから下を変えるだけで出来るようにしました。ビームトンファーとビームソードは塗装剥げを考慮して装備用と使用状態を2セット製作し、ビームエフェクトは短いほうをビームトンファー用に、長いほうをビームソード用に採用し先端をシャープ化しました。

■カラーレシピ
白=MSホワイト
赤=朱色4号+ブライトレッド+アルティメットホワイト(少量)
黄=MSイエロー
紺=MSティターンズブルー2
関節等=MSグレー ジオン系

ブレイジングガンダム

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレード”

JMF-1337B ブレイジングガンダム

製作・文/坂井晃

HG ブレイジングガンダム
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2200円、発売中●1/144、約13cm●プラキット

©創通・サンライズ

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坂井晃(サカイアキラ)

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