ミニスケールAFVプラモ「1/56スケール センチュリオンMk.5/Mk.5/1」
【OPEN THE BOX 気になるプラモを開けてみよう 】
2022.02.13
OPEN THE BOX 気になるプラモを開けてみよう 月刊ホビージャパン2022年3月号(1月25日発売)
第二次世界大戦プラモだけじゃない! 戦後主力戦車もラインナップに登場だ!!
新旧問わずプラモの箱を開けてみようという本コーナー。今回はGSIクレオスが国内代理店を務める「ルビコンモデルス」の新キットにとてもワクワクするプラモがあったのでご紹介します! お題は「1/56スケール センチュリオンMk.5/Mk.5/1」です。ルビコンモデルスは1/56スケールという掌サイズのAFV模型を多数発売しています。小サイズならではのパーツ分割とガンガン組み上がる楽しさは、一度触ってみると病みつきになります。これまでは第二次世界大戦のモチーフがほとんどですが、今回センチュリオンで戦後AFVの扉を開きました。戦後の戦車は大型なものやディテールがより細かい物が多く、そういったモチーフをどのようにルビコンモデルスが立体化していくのかという思想も見ることができますよ。早速箱を開けてみましょう!!
文/三環しおん
ルビコンモデルスって何??
1/56スケールのミリタリーモデルしか出していない珍しいメーカー。このスケールは主にボードゲームのコマとしてメジャーなスケール。1/48スケールよりすこ〜し小さい手のひらサイズの塊感がとても良いです。ルビコンモデルスのプラモはひと箱で数種類のバリエーションを作れるようになっているのも特徴です。GSIクレオスが国内の代理店。
ん? なんかランナーが思ったより多いぞ
▲箱を開けるとなんかランナーが多い……ミニスケールなのにパーツが多いのはちょっと大変そうだな〜
ランナーが多いのはバリエーションを選択できるから!!
▲商品名にも「Mk.5とMk.5/1」と2種の車両の名前がついています。このひと箱で2種のバリエーションを選択することができて、それらの特徴がしっかりと再現できるように丸っとそれぞれ専用のランナーがセットされます。そりゃランナー枚数多くなりますね!
ミニスケールといえど侮るなかれ!! ディテールはバキッとしています
▲ミニスケールでもプラモとして存在感がしっかり出るように、むしろ誇張したディテールがそこかしこにあります。防楯カバーのシワもグニグニです。かっこいいですね
圧倒的組み立てやすさをもたらす一体成型!!
▲戦車模型で一番時間がかかる履帯などの脚周り。これがランナーの中で完結しています。しかもモールドもピンピン。こんなパーツを見たら嬉しくなっちゃいますね!
裏側の転輪も一体成型。表と接着するだけで完成!
▲車体側になる転輪パーツも一体成型で、これを先ほどの履帯のパーツに接着すれば完成してしまいます。最高に快適です
ドーザーブレードもおまけで付属!
▲車体前面に取り付けることができるドーザーブレードも付属します。こちらは選択式。装備すると重厚感が一気に増します
30分ほどで脚周りは完成します!
▲シャシーの部分も細かいパーツはないのでサクサク形になりますよ。こんなパーツ分割ができるので、脚周りの塗装もバラバラにできますね
コマンダーもかっこいいぞ!!
インカムも別パーツ
▲コマンダーは実際の1/56よりは少し大きめに作られている感じがします。そのためディテールやパーツ分割もしっかりとしており、演技もわかりやすいです。車両に乗せるとしっかりと存在感を放ってくれますよ
砲塔は雑具箱をうまく利用した分割
▲このキット、砲塔下部が共通パーツで、上面がMk.5かMk.5/1を選択します。そのため両車種で共通の雑具箱のディテールで上下に分割しています。下面が箱、上面に箱のフタを成型して、合わせ目が自然なディテールになるようにしています
砲身は固定か可動の選択式
▲砲塔の防楯カバーのディテールを味わいたい人は、砲身は固定になります。砲身の可動を楽しみたい人は防楯カバーが装備されてない状態として作るようになります
マーキングはとっても豊富!!
▲マーキングの中にはヘブライ語も確認できます。イスラエルで活躍したセンチュリオンも製作することできますよ
戦後戦車はミニスケールで楽しむのにぴったり!!
▲戦後戦車はサイズも大きく、戦車のメインスケールである1/35だとパーツ数も多くなったりして作るのがちょっと大変。でもミニスケールならちょうど手のひらに収まる感じになってコレクションにも最適。戦後戦車らしい密度感あるディテールもミニスケールになるとさらにぎゅ〜〜と凝縮されて見えるので、目にも楽しい模型になります
独特の組み味とお手頃なサイズ感で戦後戦車を楽しめる!!!
▲一体成型されたパーツをガンガン組んでいく楽しみや、おまけの選択も楽しめるルビコンモデルスのセンチュリオン。完成すると約15cmというボリュームもすごく良く、1/48スケールと1/72スケールの狭間にあるこの「1/56スケール」というサイズの心地よさに浸れます。しかもルビコンモデルスだけですでに第二次世界大戦の主な車両はラインナップされているので、センチュリオンを楽しんでから、時代を遡って戦車模型を楽しむこともできます。ぜひこのセンチュリオンを組んで、ルビコンモデルスの魅力を体感し、ミニスケ戦車模型の楽しさに触れてみてください
1/56 ミリタリーシリーズ センチュリオン主力戦車 Mk.5/Mk.5/1
●発売元/ルビコンモデルス、販売元/GSIクレオス●2860円、発売中●1/56、約15cm●プラキット