HOME記事ガンダムGN-001 ガンダムエクシア【urahana3】 「ガンダムフォワードVol.7」より

GN-001 ガンダムエクシア【urahana3】
「ガンダムフォワードVol.7」より

2022.01.26

ガンダムフォワードVol.7

エクシア、目標を駆逐する!

エクシア扉


ワンポイント塗装で面にメリハリを持たせる

 刹那・F・セイエイが搭乗する「GN-001 ガンダムエクシア」。格闘戦に特化した機体で7本の近接戦闘武器を持つことから「セブンソード」の開発コードを持ち、組織内に裏切り者が出たときの「対ガンダム戦」を想定された機体でもある。MGキットは2009年に発売されたものだが、現在の目で見てもスタイリッシュなシルエットにまとめられており、申し分のない完成度。urahana3による作例は、工作面では気になる箇所とエッジの調整を行い、塗装面で関節部のメタリックや装甲部の塗り分けといったワンポイント塗装でメリハリを持たせている。

 Spec 

型式:GN-001
頭頂高:18.3m
本体重量:57.2t
武装:GNソード、GNロングブレイド、GNショートブレイド、GNビームサーベル、GNビームダガー、GNバルカン、GNシールド
パイロット:刹那・F・セイエイ
所属:ソレスタルビーイング

ガンダムエクシア
▲ スタンダードなシルエットながら、これまでのガンダム像から大きく変わった印象のガンダムエクシア。GNドライヴやGN粒子供給コードといった共通のアイコンはもちろんのこと、やや幼さのあるフェイス形状や、より“動くこと”を意識した関節構造など、新時代のガンダムであることを強く感じさせる
ガンダムエクシア 右
▲第6話までの初期装備。第7話でGNショートブレイドおよびGNロングブレイドが追加されてフル装備状態となった
コクピット搭乗
エクシアと刹那フィギュア
刹那・F・セイエイ
刹那・F・セイエイ 後ろ

▲コクピットハッチ内の搭乗姿勢のもの、および立ち姿の刹那フィギュアは丁寧に塗り分けている

頭部左
頭部右

▲頭部はアンテナ先端をシャープ化し、ヒサシ部分に0.5mm厚のプラ板を貼り足して削り込み、目付きがより鋭くなるように形状を変更している

エクシア 上半身
▲ヒサシの加工で目のラインの見え様が変わり、表情が引き締まっている。胸部のクラビカルアンテナも頭部同様にシャープ化した
エクシア 後ろ
エクシア 背面保護パーツ
GNドライブ
▲シリーズ共通でGNドライヴが着脱可能で、エクシアにはGNドライヴを外した際の背面保護パーツやGNドライヴ用ディスプレイ台座が付属する
面取り
▲各部パーツは面取り部を削り込んで落とすか、残しつつエッジを出すかを場所によってアプローチ方法を変えている
足首
▲足首部分はスネと足甲アーマーの間が大きく開いていて内部が露出しているので、プラ板でふさぎつつ適度にディテールアップした
ホロ吹き
▲全身のGN 粒子供給コードはガイアカラーのメタリックプリズムホログラムを吹いて粒子感を演出している
ハセガワのフィニッシュシート
▲各所に入れている赤いワンポイントは、ハセガワのフィニッシュシートを使用してお手軽アクセントとした
エクシア フル装備 後ろ 
▲背面から見ると7本の近接戦闘武器が確認しやすく、より「セブンソード」というコードネームを認識できる

FRONT

FRONT

SIDE

SIDE

REAR

REAR

▲各部パネルラインやモールドを活かして、装甲部は白とライトグレーのツートーンに塗り分け、関節部や武装は部分的にメタリック塗装を施すことで、情報量を増やしつつ各面にメリハリを持たせている

各武装
▲各武装の白い面はグラデーション塗装を施して本体との変化を付けた
シールド裏
▲シールド裏はやや肉抜きが目立つので、スリットディテールを入れたプラ板で埋めた。目立たない部分ではあるが、マスキングで細かく塗り分けている
付属武装一覧
▲付属武装一覧。GNソードのビームライフル銃口は金属パーツに置き換えて精密度をアップ。GNビームサーベルおよびGNビームダガーはビーム刃をグラデーション塗装することで粒子感を演出した
エクシア 先頭 俯瞰
▲各種武装を使いこなすガンダムエクシア。人間らしい可動範囲を実現するための機体構成はキットでも再現されており、しなやかなアクションポーズを可能としている
エクシア 振り向き
エクシア 戦闘 ポージング
ガンダムエクシア 剣 振りかざす

 今回はMGガンダムエクシアを製作しました。いや、エクシアはカッコいいですよね…。派手な背負い物や飾りがないぶん、洗練されたスタイルが際立っていて、シンプルな機能美を感じるシルエットなのがとても好きです。
 改修はアンテナの鋭角化やヒサシの延長、足首部分の隙間ふさぎ工作、シールド裏の肉抜き埋め兼ディテールアップなどといったところですが、全体的にパーツの面取り部を潰しor 残して処理の選択や精度を意識した面出しなどの工作を慎重に行っています。というのも、月刊ホビージャパン2022年1月号の第24回オラザク選手権を見ていただいている方ならご存知と思いますが、AGE部門で金賞を取られたオトカワさんのMGガンダムAGE-1スパローにすっかりあてられてしまって、その時製作中だったこのエクシアでは随分意識が引っ張られてしまいました。審査員イチオシ賞にも選ばせていただきましたが、あのような仕上がりが私の理想形なのでとても刺激を受けましたね。
 塗装に関しては、私のガンプラ作例での定番と化していますが、関節やワンポイントでの金属色塗り分けや段階的なグレーの使い分け、トーンを変えたメインカラーの塗り分けなどを駆使して情報量を増やしつつ全体をまとめています。関節部などで使用するシルバーに見える部分の色は、実はガイアノーツの「マスターシャンパンゴールド」という塗料で、淡いトーンのゴールドなお陰でシルバーほどきつくない表現ができるところが気に入っています。ですが、どうやら廃盤になってしまっているらしく、今使っているぶんがなくなったら終わりなので正直困っています…。
 その他、GNソードやシールドなど、ブルー→パープルのグラデーションや淡い水色のグラデーションも入れてアクセントをつけています。エクシアのシンプルなカッコよさを際立たせるよう丁寧に製作をしていますので、ぜひ誌面の掲載写真をじっくり見ていただけたら嬉しいです。

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット“ マスターグレード”

GN-001 ガンダムエクシア

製作・文/urahana3


 こちらの作例は現在発売中の「ガンダムフォワード Vol.7」に掲載されております。
 特集を『機動戦士ガンダム00 太陽炉がもたらしたもの』とし、エクシアを含めた主役ガンダム4体のMGキット作例に加え、劇中で重要な役割を持ち、ガンダム同様にGNドライヴが搭載されたメカの作例も登場。『 機動戦士ガンダム00 』ファンなら見逃し厳禁です!
 ぜひお手に取ってご覧ください。

GF7表紙

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ⓒ創通・サンライズ

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