『フロントミッション』“地獄の壁”部隊をヴィネットで製作 by 小澤京介
2022.01.29スクウェア・エニックスプロダクツ 月刊ホビージャパン2022年3月号(1月25日発売)
卓上に現れる“地獄の壁”部隊
ストラクチャーアーツ『フロントミッション』の第2弾より、新たな作例が到着した。今回はゲーム劇中でもお馴染みの赤いフロストで構成された部隊「地獄の壁」をヴィネットで製作。装備やポージングの差により部隊内の役割を表現し、やられ役のメカやストラクチャーを配置して戦闘中の様子を動的に再現した作例となっている。フロストのウェザリングはもちろんのこと、各所に配置された雰囲気付けの瓦礫やメカにも注目してご覧いただきたい。
また、こちらの地獄の壁部隊を再現できる赤い成型色のフロスト6機セットも同時発売。勇猛果敢な荒くれ部隊をぜひお手元でも楽しんでもらいたい。
フロントミッション ストラクチャーアーツ
1/72スケールプラスティックモデルキットシリーズ Vol.2
●発売元/スクウェア・エニックス●各1980円、1月予定●1/72、約9cm●プラキット
フロントミッション ストラクチャーアーツ
1/72スケールプラスティックモデルキット フロスト地獄の壁セット
●発売元/スクウェア・エニックス●13200円、1月予定●1/72、約9cm●プラキット
■はじめに
今回はスクウェア・エニックスのストラクチャーアーツから「フロントミッション地獄の壁セット」の3体を使ったヴィネットを製作しました。
■製作について
3体とも同じパーツ構成ですので組み立ては簡単です。武器が豊富に付属しているので、装備の付け方によって機体に違いがつけられます。一部パーツによっては、はまりにくい箇所がありますが、その場合はオスピンを斜めにカットして接着しましょう。この後の工程でウェザリングするので基本的にパーツがはまりにくい、はまりやすい関係なくオスピンをカットして接着して製作するほうが、エナメル溶剤が隙間に流れ込んでパーツが割れるリスクが軽減されます。
パーツの合わせ目消しには、ファレホの水性プラスチックパテがおススメ。乾燥も早く、ラッカーにも負けないので1本あると便利です。隙間にシーラー感覚で塗りこんで水を湿らせた綿棒で拭き取るだけなので隙間埋めも簡単です。
■塗装について
黒サフで全体を塗装後、ボトムズカラーブラッディレッドで塗装。乾燥後ブラッディレッドより明るい赤系色でハイライトを入れていきます。細かい塗り分けは、筆塗りアクリル塗料で塗装します。エナメル塗料で細かい塗り分けをする際は、塗装部分を保護するために乾燥後半光沢クリアーでコーティングします。
■ウェザリングについて
最初にシルバー、ガンメタでドライブラシ。乾燥後Mr.ウェザリングカラーグランドブラウンでざっくりフィルタリングを行います。余分についた溶剤は化粧用コットンで全体を軽く拭き取ります。乾燥後、サンド系のピグメントを柔らかい筆で軽く叩くようにして乗せていきます。
■ヴィネット製作について
画材屋で購入したに木枠にスタイロフォームを入れて削り基礎となるベースを製作。アクセントとしてクラッシュさせた装甲車の上に一度固めて粉々にした外壁工事補修材を適当に撒いて接着します。乾燥後、瓦礫に陰影をつけ、オイル系のウェザリング塗料で全体的にスパッタリング。最後に地面にコンクリート系のピグメントを全体に薄く塗って完成です。
スクウェア・エニックス 1/72スケール プラスチックキット “フロントミッション ストラクチャーアーツ” フロスト使用
地獄の壁
製作・文/小澤京介
© 1995,1997,1999,2003,2005,2007,2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.
小澤京介(オザワキョウスケ)
AFVモデルを中心に活躍するモデラー。最近はキャラクターモデルも積極的に製作する。