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1/9スケール「ホットライダー」の革の質感と美貌を塗装にて見事に表現【菅原進哉】

2022.01.11

ホットライダー【モンモデル 1/9】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

革の質感と肌感を塗装で表現

 月刊ホビージャパンにおいてスケールフィギュア塗装のエース級モデラーである菅原進哉によるホットライダー作例。こちらは先のBMW R nineTと組み合わせることができるレジンキットであり、胸を大きく開いたセクシーなライダーススタイルといかにもブロンド美女といった雰囲気の顔立ちが特徴的だ。作例ではそのイメージに準じて、レザースーツの質感と美貌を塗装にて見事に表現。塗装手順と合わせて見ていただきたい。

ホットライダー
▲レザーのツヤ感と艶めかしいボディラインが目を惹く女性ライダー。キットはバイクと組み合わせることが前提なので単体では自立できないが、本作例では台座を自作することで自立できるようにしている
ホットライダー上半身俯瞰
▲大きく開いた胸元がセクシーだが、塗り分けるには難しい箇所となっている。ヘルメットは取り外し可能
ホットライダー 背面
▲ボディラインを崩さないように脚の継ぎ目を消されていることが分かる
ホットライダーパーツ一覧
▲パーツ一覧。それぞれのパーツがスポンジで保護された状態で箱に入っており、非常にキレイな状態である
ホットライダー 仮組みサフ
▲サーフェイサーを吹いて仮組み
ホットライダー 胸の谷間
▲スーツから覗く胸の谷間は一体化されており、塗装が難しい部分。今回は筆で肌を塗り分ける
調色したジャーマングレーより明るいグレーで下地塗装
▲肌をマスキングして、調色したジャーマングレーより明るいグレーで下地塗装
明るい部分を残しつつ変化を付けてジャーマングレーで仕上げ
▲明るい部分を残しつつ変化を付けてジャーマングレーで仕上げ。ボタンやファスナーを塗り分ける
脚を接着して継ぎ目を消す
▲もう一方の脚を接着して継ぎ目を消す。ここは臀部の丸みを重視して継ぎ目を消し、違和感の無いように塗装し直す
肌の筆塗り前にクリアでコートし保護
▲肌の筆塗り前にクリアでコートし保護することで、肌色がはみ出しても容易に落とすことができる
髪はファレホ筆塗り
▲髪はファレホ筆塗り。暗めの色を付けてから髪の流れを意識して明るい部分を塗り足す
ベーシックスキントーンを透けない程度に塗り、ローズブラウンで影をつける
▲肌はベーシックスキントーンを透けない程度に塗り、ローズブラウンで影をつける
筆先で叩くようにぼかし白目を塗る
▲大きめなので筆先で叩くようにぼかし白目を塗る。エナメル塗料で面相するためにラッカークリアーで保護
タミヤエナメルで虹彩の輪郭・アイライン・唇を描き
▲タミヤエナメルで虹彩の輪郭・アイライン・唇を描き、再びラッカークリアーでコートする
虹彩の輪郭を残しつつ色をのせる
▲虹彩の輪郭を残しつつ色をのせる。唇は明るい部分を強調し輪郭をぼかす
ツヤを消し
▲眉・瞳孔・前歯を入れて全体のツヤを消し 再びグロスバーニッシュで瞳に光沢を入れる
ホットライダー 上半身アップ
ホットライダーとバイク
ホットライダーとバイク 背面

■はじめに
 AFVを中心にリリースしているMENG MODELから、1/9フィギュアレジンキットとしてSPS-076 ホットライダーが販売されたので塗装しました。これは同社の1/9 BMW R nineT に合わせることを想定されたキットで、塗装済み完成品もリリースされています。

■組立
 キットは肌色ウレタンレジンの複製品です。欠けや気泡は皆無でクオリティが高いと感じました。パーツは個々に独立した湯口が設けられており、パーティングラインが途中から消えた箇所があるので、切り裂き型的なシリコーン型で複製したことが予想されます。四肢・頭部・髪とフィギュアとしてはオーソドックスな分割です。
 脚の付け根には少し段差が出来ますが生地の縫い目とも考えられます。今回は臀部の丸みを強調するため段差が無くなるように仕上げました。
 レザースーツが大きくはだけた胸元は、エアブラシで塗料を乗せづらく肌塗装に悩むキットではないでしょうか。

■塗装
 塗装の方針としては、レザースーツをラッカー塗料で仕上げ、その後に肌をファレホで筆塗りする手順としました。
 カラーリングはボックスアートに準じ、レザースーツは黒。いわゆる真っ黒・真っ白は表現的に強すぎるので、基本色としては使わないのがフィギュア塗装のセオリーと言われてます。なので黒はガイアノーツのジャーマングレーを基本として、ガイアノーツ ニュートラルグレー4より暗めに調色したグレーを下地に塗装し、明るい部分を残しつつジャーマングレーで仕上げました。縫い目や皺には真っ黒でスミ入れすることで変化を付けることが出来ます。とはいえリアル寄りの造形ゆえに、光沢仕上げとすることで自然なハイライトが付き、グラデーションは目立たないので控えめです。
 肌は対照的に、メリハリを強調した肌にしました。スーツを光沢クリアーで保護していれば、はみ出しても爪楊枝等で削れるので塗り分けは比較的容易です。
 面相はファレホ肌をクリアーでコートしてタミヤエナメルで目と口を描き込みました。
 髪もファレホで、ウェーブの掛かった髪がきれいに見えるように筆塗りしました。

ホットライダー

モンモデル 1/9スケール レジンキット

ホットライダー

製作・文/菅原進哉

ホットライダー
●発売元/モンモデル●12650円、発売中●1/9、約19cm●レジンキット

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菅原進哉(スガワラシンヤ)

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