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【0083特集】「RX-78 GP02A ガンダム試作2号機」
関節強化と調整でかっこいい立ち姿とポージングを決める【只野☆慶】

2022.01.07

RX-78 GP02A ガンダム試作2号機【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

RX-78 GP02A サイサリス 特写

ソロモンの悪夢

地球連邦軍の観艦式がコンペイトウで行われていた。
そこにアナベル・ガトーが駆るガンダム試作2号機が現れ、
アトミック・バズーカを放つ。
コンペイトウの地球連邦軍艦隊は光の中へと消えゆく。

RX-78 GP02A サイサリス 武装

 ガンダム開発計画において試作された実験用ガンダムタイプ、コードネーム「サイサリス」。トリントン基地で戦術核発射テストを行う予定だったが、デラーズ・フリートに強奪され、アナベル・ガトーの乗機となる。キットは1998年6月に発売されたMG初期のもので、力強いスタイリングはもちろん、アトミック・バズーカ展開ギミックなど、ガンダム試作2号機の特徴をうまくとらえた秀作である。ただ、その巨体ゆえ各関節が四肢の重さに耐えきれず、派手なアクションポーズを取りづらいのも事実。そこで、作例では各関節の可動域拡大はもちろん、ビスなどにより強度も高め、立ち姿とポージングがしっかり決まるように改修している。

FRONT

FRONT

SIDE

SIDE

REAR

REAR
RX-78 GP02A サイサリス 立ち
RX-78 GP02A サイサリス 素組み比較
▲大きなスタイリング変更は行っていないものの、脚部を中心とした可動域拡大工作により、さらに力強い立ち姿を実現。また、関節強化で、専用シールドを持たせ、アトミック・バズーカを展開させてもヘタることなく、しっかりとポージングを維持できるようになった

金属線やビスなどによる関節強化、関節位置などの調整による可動範囲拡大

 MGガンダム試作2号機の最大の改修ポイントは、四肢は専用シールドの重さに負けない関節部強化と、力強い立ちポーズを実現させるための可動域の拡大に尽きる。このふたつの課題さえ克服できれば、さらにかっこいい試作2号機を再現できるはずだ。

股関節軸
▲股関節軸に3mmステンレス丸棒2本をインサートして軸の強化
上腕ボールジョイント
ヒジ関節も軸にmキャップボルトを加工し埋め込む

▲上腕ボールジョイントは、1.4×8mm精密ビスで固定。ヒジ関節も軸に1.6×6mmキャップボルトを加工し埋め込み軸を強化している

RX-78 GP02A サイサリス 後ろ
アトミック・バズーカ  軸移動
アトミック・バズーカ 接続軸移動
アトミック・バズーカ接続箇所変更

▲アトミック・バズーカは肩アーマーからバックパックに接続箇所を変更。それに伴いバズーカの接続軸の位置も移動している

コクピットハッチ
▲アトミック・バズーカの熱にも耐えられる球体のコクピットハッチはもちろん開閉可能。シートには着座タイプのガトーが座る
バレルを結合するとアトミック・バズーカとなる
▲専用シールドに格納しているバレルを結合するとアトミック・バズーカとなり、射撃体勢を取ることができる。なお、展開式のスコープのレンズはキットのものは使わず、アクリルのレーザーカット(十字線を施したもの)をはめ込んでいる
バックパックコンテナ
弾頭は発射状態のものも用意

▲バックパックコンテナのサイドカバーは開閉式で、折り畳んだMk-82弾頭を搭載可能。弾頭は発射状態のものも用意されている

立ち姿のガトーフィギュアも付属
▲立ち姿のガトーフィギュアも付属するので丁寧に塗り分けている
RX-78 GP02A サイサリス
頭部はスリット部分をプラ材などで大型化
アゴもプラ板とポリパテで大きく

▲頭部はスリット部分をプラ材などで大型化。合わせてスリットもエポパテで延長したりプラ材で作り直した。アゴもプラ板とポリパテで大きくしている

専用シールド
▲専用シールドの裏側は、劇中を参考に緑がかったグレーで塗装。また、グリップ横に2mmキャップボルトを仕込み、これを前腕に差し込むことで、しっかりとシールドを保持できるようにした
黄色いラインをプラ板で新造しライン変更
フレキシブル・スラスター・バインダー
▲フレキシブル・スラスター・バインダーは、黄色いラインをプラ板で新造しライン変更
メインスラスター
簡易旋盤加工の要領でディテールを彫り込んで追加した

▲メインスラスターはホビールーターに取り付け、簡易旋盤加工の要領でディテールを彫り込んで追加した

シールドのポリキャップ接続部
▲シールドのポリキャップ接続部は重量に負けて外れてしまうので、1.2mm精密ビスで固定している
青いカバーのディテールはくりぬいて市販パーツに
フレキシブル・スラスター・バインダー

▲青いカバーのディテールもいったんくりぬいて市販パーツに置き換えた

股間下部
ディスプレイベース用の3mm穴を用意
▲股間下部にディスプレイベース用の3mm穴を用意。ディスプレイベースに展示しない際の穴埋めパーツも用意した
太モモ外装を切り欠いている
股関節
▲股関節は可動域拡大のため、思い切って太モモ外装を切り欠いている
RX-78 GP02A サイサリス ビームサーベル
RX-78 GP02A サイサリス バズーカ

▲腕関節の強化と股関節可動域の拡大により、派手なアクションポーズもしっかり保持できるようになった

足首のボールジョイント部分
▲足首

▲足首のボールジョイント部分をいったん切り離し、5mm外側に移設し接地性を高めた

靴の中
▲靴には金属のウエイトを入れ、トップヘビーな体型に負けないようにした
ふくらはぎの装甲未塗装
ふくらはぎの装甲途中
ふくらはぎの装甲

▲ふくらはぎの装甲は、HGドム/リック・ドムの脚部外装を加工して貼り付け、ポリパテでなじませて曲面的造形に変更した

■ソロモンよ! 私は帰ってきた!
『機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY』の世界ではアナハイム・エレクトロニクス社(以下AE)はジオニック社等を吸収合併しており、一年戦争後の軍需産業拡大を地球連邦軍とともに歩む軍産複合体と成りつつあった。そして核弾頭を装備した地球連邦軍の機体であるRX-78 GP02Aがデラーズ・フリートによって強奪された事実は、AEと地球連邦軍の歪みを世に知らしめる結果となる。
 さて、そんないわくつきの機体を料理するのだが、MGガンダム試作2号機は98年発売であり、随所に強度的な問題を抱えている(といっても2022年現在の目で見れば、というバイアスがあるのだが)。なのでまずは強度補完と可動部改良を行う。
 腕部だが、上腕ボールジョイントは装備の重量に負けて抜けやすいので、1.4×8mm精密ビスでガッツリ固定、スイングにも対応させる。ヒジ関節もそのままでは折れるリスクがあるので、軸に1.6×6mmキャップボルトを加工しインサートしている。巨大なシールドは保持が難しいので前腕に接続基部を加え、2×8mmキャップボルトで接続できるように改修した。
 脚部は、股関節軸に3mmステンレス丸棒2本をインサートした。太モモ装甲を一部切り欠き、ボールジョイント受け部周囲を大胆に削りスイング範囲を向上させた。足首のボールジョイントをいったん切り離し、5mm外側に移し替えることで接地性を改善する。

■ディテール改修
 頭部はスリット部が弱いので大型化かつ精密化。アゴも若干大きくした。ふくらはぎの装甲は平面的なので、HGドム/リック・ドムの脚部外装を加工して貼り、曲面的造形にまとめた。
 肩のスラスター・バインダーは外装を改修、黄色いラインを曲線化したりスラスター増設。メインスラスターは中央に3mm開口しマンドレルを装着、ホビールーターに取り付け簡易旋盤加工してディテールを追加した。
 アトミック・バズーカ基部が右肩に接続されているが、スラスター・バインダー展開時に干渉するのでバックパック接続に改修。ターゲットスコープが覗けるポジションにする。スコープのレンズはアクリルのレーザーカット(十字線を施したもの)を装着。

■塗装
 グレー下地を基本とし、メインの白はC1・ホワイト×C45・セールカラー(2:1)に若干のマゼンタ、ジャーマングレーを混色している。ワントーン明度を落とした白でエッジを軽く塗装後メインの白で面を中心に吹き付け、エナメル溶剤を染み込ませ硬く絞った綿棒でエッジを擦りグレーを露出させている。
青部=UG13・MSブルーZ系⇒XC05・サファイアブルー
赤部=AT23・ペンキレッド×C108・キャラクターレッド(1:1)⇒XC03・ルビーレッド
黄部=C109・キャラクターイエロー⇒XC02・トパーズゴールド

■総括
 ガンダムなのに核弾頭を積んでいたりアナベル・ガトーを体現していたりと、宇宙世紀の歴史の歪みを背負った機体なので、今回向き合えてとても嬉しかったです。アンバランスさ、極端さが際立っているが故に調整が大変ではあったものの、クリアすると存在感が絶妙でまた作りたいと思わせるわけです。機会があればまた金平糖に帰りたい只野でした。それではまた。

RX-78 GP02A サイサリス

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”

RX-78 GP02A ガンダム試作2号機

製作・文/只野☆慶

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ⓒ創通・サンライズ

只野☆慶(タダノケイ)

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