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【0083特集】RX-78 GP01 ガンダム試作1号機を各部のバランス調整と面の処理で傑作キットをさらに引き締める【nishi】

2022.01.01

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機【BANDAI SPIRITS 1/100】 月刊ホビージャパン2022年2月号(12月25日発売)

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 熱砂の攻防戦

熱砂の攻防戦

ガトーがガンダム試作2号機とともに身を潜めるアフリカの大地。
ダイヤモンド鉱山を利用したキンバライド基地では、
ガトーとガンダムを載せたHLVが今まさに打ち上げの時を迎えていた。
コウを含むアルビオンのMS隊はHLV打ち上げを阻止するため出撃。
打ち上げの時間を稼ぐべく、ノイエン・ビッター少将率いるMS部隊が迎え撃つ。

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機

 ガンダム開発計画において試作された実験用ガンダムタイプ、コードネーム「ゼフィランサス」。2号機と同じくアルビオンによりトリントン基地に運び込まれた機体で、RX-78-2 ガンダムのコンセプトを継承しながらも機能の効率化をはかり、重力下での性能向上を実現している。キットは1997年8月に発売された24年前のものだが、カトキハジメ氏の開発画稿を見事にトレース。スタイリングと複雑なコア・ファイターII内蔵ギミックは、今でもファンの高い評価を得ている。作例はキットのスタイリングを活かしつつ、さらに完成度を高めるべく、脚部の延長工作やディテールの彫り込み、フェイスの小顔化などを行っている。

FRONT

FRONT

SIDE

SIDE

REAR

REAR

▲作例は太モモで1.5mm、スネで1.5mmの合計3mm延長。スソもプラ板を貼り少々延長することで、視覚効果により、さらに脚が長く見えるようになった

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 立ち

面出し、ディテールの再構築が完成度を上げる

 シリーズ屈指の好キットであるMG ガンダム試作1号機。ただ、現在の目で見るとスタイリングはともかく、各面の処理やディテールに若干の甘さが見られる。ここを丁寧に処理することで、完成後の印象は大きく変わる。

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 素組み比較
▲キット素組み(写真左)との比較。一見大きな印象の変化はないように見えるが、丁寧な改修によって、よりシャープな印象に変わっているのが確認できるだろう
胸部上面
▲胸部上面にプラ材によるブレードやスジ彫りを追加し、情報量を増やしている
コクピットハッチ、コア・ファイターIIのキャノピー
▲コクピットハッチ、コア・ファイターIIのキャノピーは劇中通り開閉可能
RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 ビームサーベル構え
RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 シールド、銃構え

▲股関節の可動域向上により、よりダイナミックなポージングを楽しめるようになった

コア・ファイタードッキングシステム
コア・ファイタードッキングシステム 分離

▲コア・ファイターIIのエンジンの推力を、モビルスーツ本体に活かすためのコア・ファイタードッキングシステム。こちらも設定通りに分離・合体が可能。この複雑な合体システムを堪能できるのはマスターグレードとリアルグレードだけ。ぜひ実際に組み立てて体感してほしい

ランドセル
カバーせり上がり
▲ランドセルのカバーがせり上がり、垂直尾翼が収納された状態のコア・ファイターIIのエンジンブロックがむき出しになる。コア・ファイターIIのエンジンがそのままガンダムの推力に使われているのがよく分かるショットだ
RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 後ろ
コア・ファイターIIは完全変形
コア・ファイターII キャノピー

▲コア・ファイターIIは完全変形。駐機状態用に着陸脚が別パーツとして用意される。キャノピーは開閉可能で、コウ・ウラキの着座フィギュアが確認できる

頭部 製作途中と作例
頭部beforeafter
頭部

▲頭部はフェイスを作者自身がアレンジデザインした自作のものに差し替え。バルカン砲口は1mm径で開口し、ハイキューパーツのEZガンマズルG1.0mmを埋め込んでいる

肩アーマー
肩アーマー内
プラ板ディテール

▲肩アーマー裏は0.3mm厚のプラ板の積層でふさぎつつ、ディテールを追加した

腰アップ製作途中
股関節部
腰アップ
▲股関節は、脚の開きに対して干渉するパーツをカットしてさらに開くように調整。また可動部分が広がると軸の丸棒が丸見えになるので、フレームパーツをプラ板で製作した
ヒザ製作途中
脚部素組み比較
脚部

▲太モモで1.5mm、スネで1.5mm延長。スネ前面のブロック部分を下部へ延長することでスネ部分が長く見えるようになった

シールド、Eパックタイプのビーム・ライフル、ビーム・サーベル
▲武装は伸縮機構付きのシールド、Eパックタイプのビーム・ライフル、ビーム・サーベルが付属。ライフルの持ち手はSTYLE-Sのロボマニ角指Lを使用。ビームクリアー刃はツヤを消して、反射して発光して見えるようにした
RX-78 GP01 ガンダム試作1号機 武装立ち

■RX-78 GP01“ゼフィランサス”
 nishiです。
 今回はマスターグレードRX-78 GP01 ガンダム試作1号機“ゼフィランサス”を担当いたしました。キットの発売は1997年8月ということで、すでに24年が経過していることになります。その間HGUCやRGなども展開されており、その都度細部デザインが変更されている機体という印象です。
 MGのデザインに関してはアニメ設定画というよりも、カトキハジメ氏の開発用画稿を反映した形状になっています。実質のところ、“ガンダム試作1号機 Ver.ka”ではないかと思っています。
 フェイスパーツのバランスはとても優秀で他キット、特にRX-78-2 ガンダム Ver.kaを製作する際は、このキットのフェイスを移植する工作は当時鉄板でした。現在ではさすがに当時のエッジの甘さやモールドの曖昧さなどが顕著ですので、スッキリシャープに仕上げることを目標としました。

■改修点
 頭部バルカンは1mm径で開口し、ハイキューパーツのEZガンマズルG1.0mmを使用して精密度をアップ。フェイスパーツは自身がデザインし、GKイベントで販売したガレージキットのパーツを移植しましたが、アゴ部分を延長するなど、試作1号機のバランスに寄せることとしました。
 胸部はディテールアップを中心として、スジ彫りやアンテナパーツを自作したり装甲部分に段落ちモールドを追加して、情報量を増やしています。
 脚部は太モモとスネで1.5mm延長し、スネ部分のブロックを下側に1mm延長したことでスネが少し長く見えるようにしています。脚の開きに制限が多いので、太モモ後部内側の干渉部分をカットして、フレームと関節軸が干渉する部分もカットして、開きの範囲を向上させています。後部スカートで隠れる部分ですので良しとしました。
 つま先は2mmほど先端をカットしています。全体のバランスを見たとき、つま先の長さが長すぎると脚が短く見えてしまいます。また、設定画の形状と大きく異なる部分ではありますが、Ver.Kaスタイルということでこのままにしています。
 サイドスカートや肩アーマーなど、煩くならない程度にディテールを追加し、肩アーマーの裏側はプラ板で作り起こしました。トラスのディテールも入ってはいるのですが、好みで埋めてしまっています。
 アンクルガードの開口部分もプラ板でディテール追加。ハンドはSTYLE-Sのロボマニ角指Lに交換しています。最近、汎用のハンドパーツが比較的手に入りやすく、交換するだけで精度が大幅に向上するのでありがたいです。
 この頃のキットにありがちなことなのですが、3次曲面の面構成がキレイに出ていない箇所がありますので、その辺をきっちり処理すると見映えも変わります。

■塗装
 ホワイトはミクホワイトを使用していますが、残念ながらこのカラーは現在は店舗在庫のみで手に入れることができます。また新たなホワイトを探す旅になりそ
うです。
 ブルーはコバルトブルーにインディーブルーを少し足した色味で、ピンクとホワイトを足して調整しました。数年前まではコバルトブルーに蛍光ピンクを足して調色していましたが、トップコートを吹く際に起こる蛍光塗料の浮き上がりに対応するべく、使用をやめました。
 グレーに関してはフレームはウォーム系、武器類はクール系に振っています。
 デカールはハイキューパーツを中心に退屈にならないよう構成しています。

■優秀なキット
 キット自体のバランスや造形は、当時のものとは思えないほどよく出来ていて純粋にカッコいいキットです。そろそろVer.2.0が欲しいところですね。実のところ、このキットは結構買っているのですが、当時はほぼ部品取り用でちゃんと完成させたことがありませんでしたので、およそ25年の時を経て、ようやくここに完成を見た! という感じでしょうか。この機会を与えていただき感謝です! それではまたお会いいたしましょう~。

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機

BANDAI SPIRITS 1/100スケール プラスチックキット “マスターグレード”

RX-78 GP01 ガンダム試作1号機

製作・文/nishi

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ⓒ創通・サンライズ

nishi(ニシ)

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