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「機首コレクション」第一弾『マクロスF』VF-25F メサイア と「minimum factory」ランカ・リー&シェリル・ノーム【井上賢一】

2021.11.26

VF-25F、ランカ・リー&シェリル・ノーム【マックスファクトリー 1/20】 月刊ホビージャパン2022年1月号(11月25日発売)

機首コレ映え写

機首コレクションのビッグスケールを活かしたディテールアップ

 マクロスシリーズに登場する戦闘機・バルキリーを1/20スケールかつ、ノーズ部分にフィーチャーした「機首コレクション」がついに発売となる。第1弾は『マクロスF』の主人公・早乙女アルトの搭乗機「VF-25F メサイア」。機首のみで30cm超のビッグサイズにパネルラインやコックピット、主脚など飛行機の要素が詰め込まれたアイテム。また1/20スケールの「minimum factory」ブランドということで、同じくマクロスシリーズヒロインたちのキットと合わせたディスプレイも想定された構造だ。劇場版やライブも開催され、昨今さらなる盛り上がりを見せるマクロスシリーズを模型シーンからも楽しんでみてはいかがだろうか。

機首コレメサイア&ランカ
▲同じminimum factoryのランカ・リーと2ショット。機首コレのベースに専用の配置スペースがあるのでぜひ活用したい
機首コレ メサイア 側面
▲機首の優雅な流線形が再現されたデザイン。全長約34cm、高さ18cm(台座含む)ほどの大きさで、1/48飛行機模型の全長と変わらないサイズ感
機首コレ 車輪
機首コレ コックピット

▲翼はなくともコックピットや主脚など飛行機模型の特徴はしっかりと作り込まれてたのが本シリーズ。大きなサイズでも大味にならずに細かなモールドで作られている

機首コレ 先端
▲マーキングシールも充実し、文字までガッツリと読める精密さ
機首コレ コックピットベルト
▲模型的な遊びとしてコックピット内には1/24スケールのF1カーモデルからシートベルトを流用
パネルラインに沿って深くスジ彫り
▲パネルラインに沿って深くスジ彫りしモールドを強調。本体はMr.カラー グレーをベースにスーパーホワイトを重ね、モールドにはタミヤエナメルのフラットブラックでスミ入れ
主脚格納部のモールド
▲主脚格納部のモールドも非常に精密。よりディテールを強調するため配線周りを彫り、塗り分けを見せるためアルティメットホワイトを基本塗装し、チューブ類はクロームシルバーを使用した
アニメ準拠で塗り分け
▲カラーリングはアニメ準拠で塗り分け。赤のラインはガイアノーツのブライトレッド、黒はアルティメットブラックを使用
マイナスモールド部分の角度の調整
一度丸部分をぬく
▲マイナスモールド部分の角度の調整のため、一度丸部分をぬいてから、プラ板でフタとモールドを作り直す。ついでに外周にスジ彫りを行った
機首全景
▲機首全景。キャノピー部分は裏面より、ガイアノーツ クリアーイエロー+アルクラッドペイルゴールドの上澄み+ソフト99クリアーを調色して吹付け、光沢トップコートをスプレー。現用機をイメージしたイエローに変更した
PLAMAX MF-51 minimum factory 機首コレクション VF-25F パッケージ

PLAMAX MF-51 minimum factory 機首コレクション VF-25F

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●5280円●11月予定●1/20、約34cm●プラキット

ランカ・リー

minimum factory ランカ・リー 後ろ

シェリル・ノーム

minimum factory シェリル・ノーム 後ろ

▲基本はメーカー完成見本を参考に塗り分け。クリアーパーツにはMr.カラーのムーンストーンパールを吹き、フラットクリアーで仕上げ

minimum factory ランカ・リー
minimum factory シェリル・ノーム

▲『マクロスF』のヒロインふたりをストレートに製作。透明感を出すために肌は成型色活かしで、ランカはアジア系を意識してMr.カラーのキャラクターフレッシュ2、シェリルは欧米系イメージからキャラクターフレッシュ1を使用

PLAMAX MF-08 minimum factory ランカ・リー

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●3259円、発売中●1/20、約10cm●プラキット

PLAMAX MF-14 minimum factory シェリル・ノーム

●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー●3259円、発売中●1/20、約11cm●プラキット

 こんにちは! 今回のお題目は“VFの機首だけ”を大スケールで再現した機首コレクションの第1弾“VF-25F”であります。1/20で展開されるこのシリーズ、普段1/72クラス程度に慣れ親しんだ身には、“何かの冗談〜♪”って感じるほどの巨大さです。
 キット自体は部品点数を控え、成型色+付属シールとすることで、初心者の方でも組み立てを楽しめる内容になっています。今回は試作のテストショットを使用し、細かい所へちょこっとだけ手を加え楽しんでみます。

■機体
 仮組みしてみると、本機の持つ美しいラインがよく再現されていることがわかります。各部品をガッチリ接着後、ラインがしっかり出るようにパテ、ヤスリを使用し滑らかに繋がるように仕上げていきましょう。各部へモールドされたパネルラインは後のスミ入れ作業を考え、1段深彫りしておきました。コックピット後方にある、マクロス作品共通の“丸にマイナスモールド”はいったん埋めて、好みの形に作り直しています。
 機体左右のバルジ部先端の赤いセンサーは、シールがしっかり準備されていますが、今回はモールドの追加と塗装にて表現しました。

■コックピット
 大柄&少ない部品ながら、ほどよい精密感で再現されたコックピット。今回はより密度感を演出するためにF1用シーベルトを別途用意して組み込んでみました。歪みなくクリアーに再現された巨大なキャノピーにもフレーム部を再現するシールが準備されており、塗装せず再現できるようになっています。設定では青系の色で表現されているのですが、好みで現用戦闘機の酸化インジウムスズコーティング風に塗装で仕上げました。

■前脚(フロントランディングギア)周り
 完成すると、ほとんど見えなくなってしまう前脚収納庫内のディテールですが、一体モールドながらビッシリと施されています。このモールドを活かし、配線等へスジ彫りを追加、より立体的に見えるように加工してみました。

■塗装
 製品は付属シールを貼り付けることで簡単に仕上げられる内容で、ユーザー側で追加塗装することでより実感の高い作品へ仕上げることが可能です。
 今回は黒と赤のアクセントラインもキット付属のシールをガイドにして塗装で仕上げてみました。細かなステンシル等はシール余白をギリギリまでカットして貼り付けます。最後に全体のツヤを整えるためにセミグロスクリアーで仕上げました。

■あとがき
 完成!! それにしてもデカイですね〜。架空の機体ながらこれだけ大きくなると一気に現実感が高まりますね♪ それじゃまた!!

機首コレクション VF-25F とランカ・リー

マックスファクトリー 1/20スケール プラスチックキット“minimum factory”

機首コレクション VF-25F ランカ・リー&シェリル・ノーム

製作・文/井上賢一

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©2007 BIGWEST/MACROSS F PROJECT・MBS ©2011 BIGWEST/劇場版マクロスF製作委員会

井上賢一(イノウエケンイチ)

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