宇宙の騎士が令和に登場!「テッカマンブレード」が「橘猫工業」でプラキット化【只野☆慶】
2021.11.02宇宙の騎士が令和にプラキット化! 追加工作でさらに力強く
中国のプラキットメーカー「橘猫工業」の最新キットは、1992年放送の『宇宙の騎士テッカマンブレード』の主人公・テッカマンブレード。同社製品を輸入販売しているウェーブからのリリースとなる。エッジがピンピンに立ったケレン味溢れるスタイリングはただただ「カッコいい!」の一言。中国でのリリース時にもファンの間で話題となり、非常に注目度の高いアイテムと言えるだろう。製作は只野☆慶。シルエットを整える工作により、そのスタイルの良さをさらに引き出している。
素組み
作例
素組み(左) 作例(右)
素組み
作例
素組み(左) 作例(右)
■白い魔神
タツノコプロ関連の作品では初の作例を担当します。只野です。『宇宙の騎士テッカマンブレード』TV放映当時は断片的に視聴していたので改めて全編サブスク視聴しました。謎をはらんだ敵ラダムの存在と、「Dボウイ」と呼ばれる主人公の過酷な運命の行方は、かなり見ごたえがありますぞ。
本キットの造形は、大張正己氏によるOPアニメーションよろしくバリったアレンジが効いていて、ケレン味タップリでカッコいいですね。メカニカルなディテールと複雑な三次曲面が多用されており端部のエッジも利いていて立体映えしています。
では、より映える攻略法をお伝えしましょう。
■テックセッター!!
パーツ精度はかなり良いですがエッジ上にパーティングラインがあり、バリ処理を行わないと塗装時に気付くことになりますので丁寧に処理しましょう。
肩のスイング機構は肩基部パーツと胴体を削り込み胸を張れるようにします。首の可動範囲も頭を前に出せるよう改造、本体に開口部を加え首が前に立ち上がるようになりました。
肩装甲はボルテッカ展開機構もありボリューミーですが、いささか前のめりなポジションです。取り付けステー(C26)を廃し、肩関節の前後を反転させた上で装甲前部に新たなジョイントを加えて接続しました。
これらの改造で胸を張り首が詰まっていない自然なポージングが可能となりました。
腰部は骨盤に相当する箇所にプラ板を張り付け、塗装後にスポンジゴムを貼り付けました。人体としての不自然さを解消しております。
脚部はスネの合わせ目を消す目的、太モモは強度を保つ目的でヒザ関節塗装後に接着しています。
■塗装
クリアーパーツ以外はすべて素体のグレーをベースとしています。
素体色=AT05 ダークブルー+ウイノーブラック+CCブラックパール
白部=クールホワイト→ムーンストーンパール
グレー部=CB03 ライトグレー→アメジストパープル
黄部=黄橙色+キャラクターイエロー→トパーズゴールド
赤部=ハーマンレッド→ルビーレッド
■まとめ
キットは期待以上のクオリティで驚きました。エビルも発表されてますし、ダガー、アックス、ランス、ソードやソルテッカマンも欲しくなります。妹のレイピアやブラスターブレードもリクエストしたいですよね皆さん!
ではまた。
橘猫工業 ノンスケール プラスチックキット
テッカマンブレード
製作・文/只野☆慶
テッカマンブレード
●発売元/橘猫工業、販売元/ウェーブ●7700円、11月予定●約22cm●プラキット
ⓒ創通・タツノコプロ
只野☆慶(タダノケイ)
各種造形、デザイン、模型製作を生業とする。造形・塗装表現も幅広くウェザリングも得意。