帝国主力ゾイド、参戦「EZ-027 レブラプター」【ふりつく】
2021.10.20続々と新キットがラインナップされるHMMに、ファングタイガーに続き新たなゾイドが登場。ガイロス帝国の主力小型ゾイドで、アニメシリーズに幾度も登場したレブラプターが完全新規金型でキット化となった。トミー版の特徴はそのままに、ボディがスリムになり、手足の爪部分はシャープ化されてHMMらしくスタイリッシュになった本機。作例ではカウンタークローなど武装の金属表現をよりリアルに見せる技法に挑戦。また、ダメージ跡を筆塗りで描いたりと、ミニチュアモデラーのふりつくらしい技術にも注目したい。
どうもふりつくです。今回はコトブキヤさんから発売のレブラプターを担当します!
まずは組み立てですが、表面処理がやりにくそうなモールドの処理とカウンターサイズやハーケンクローの後ハメ以外は変更なしです。
ハーケンクローはパーツの一部を切り飛ばすだけで後ハメ可能なんですが、カウンターサイズはオリジナルの伸縮ギミックがあるので、軸を切り飛ばした後ピンバイスで軸のあった場所に穴を開け、真鍮パイプで固定できるよう加工しました。
本体塗装は各種カラーサフスプレーでベタ塗り後、シタデルシェイドでウォッシング。そこから数色ほどドライブラシで大まかなグラデーションおよびエッジング。さらにスポンジチッピングの後、筆で傷の描き込みを行います。
各種刃の部分はメタリックカラーにグラデーションを施して、ギラっと見せるTMM(True metallic metal)風にしてみました。この技法、直訳すると「本当の金属質の金属」ってなんのこっちゃって感じなんですが、NMM(Non metallic metal)っていう金属色ではないソリッドカラーのみで光源や映り込みの描き込みを駆使して金属質感を出す塗装方法のアプローチを、金属カラー使ってやってみようってことなのです。といっても今回は、なんちゃってなのでそんなに難しいことを考えずにシルバーに強めの明暗差をつけるだけなので悪しからず。
まずはかなり暗めのシルバーを用意するためにアーミーペインターのガンメタルとマットブラックを1:1ほどで混色してベタ塗り。その後シタデルシェイドのナルンオイルで全体のトーンおよびツヤ感を落とします。
次に光らせたい面にアーミーペインターのガンメタルとプレートメイルメタル(かなり明るめのシルバー)で光源を意識しながらドライブラシでグラデーションをかけます。この時、刃以外の面にはみ出しそうならマスキングテープなどでカバーしてあげるとエッジがパキッと仕上がると思います。後はお好みでナルンオイルで調整を加えればギラっと輝く鋭い爪の完成です。
■使用カラー
赤=メフィストン・レッド(シタデルスプレー)→ドルーチ・ヴァイオレット(シタデルシェイド)→メフィストン・レッド(シタデルベース)→イーヴィルサン・スカーレット(シタデルレイヤー)→ワイルドライダー・レッド(シタデルレイヤー)→ベスティゴール・フレッシュ(シタデルレイヤー)
黒=ブラック(ファレホプライマースプレー)→コルヴス・ブラシ(シタデルベース)→エシン・グレイ(シタデルレイヤー)→アドミニストラトゥム・グレイ(シタデルレイヤー)
フレーム=アドミニストラトゥム・グレイ(シタデルレイヤー)→ドルーチ・ヴァイオレット(シタデルシェイド)→アドミニストラトゥム・グレイ(シタデルレイヤー)→デッドホワイト(ファレホゲームカラー)
刃=マットブラック+ガンメタル(アーミーペインター)→ナルンオイル(シタデルシェイド)→ガンメタル(アーミーペインター)→プレートメイルメタル(アーミーペインター)
コトブキヤ 1/72スケール プラスチックキット
“ハイエンドマスターモデル”
EZ-027 レブラプター
製作・文/ふりつく
ハイエンドマスターモデル EZ-027 レブラプター
●発売元/コトブキヤ●5280円、発売中●1/72、約12cm●プラキット
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ふりつく
ミニチュアをメインで製作するモデラー。最近はキャラクターからスケールまでジャンルを問わず製作するマルチプレイヤー。