攻殻機動隊
GHOST IN THE SHELL:SAC_2045

2021.05.20

ストライカー装甲車&タチコマ【スクラッチビルド 1/48】 月刊ホビージャパン2021年6月号(4月24日発売)

攻殻作例もサスティナブル!

 『攻殻機動隊 SAC_2045』から新たなフルスクラッチ作例が到着した。今回のシーンは4月号掲載作例から引き続き、アメフト防具のレイディスト集団が使う多脚装甲車を中心に劇中シーンを再現。装甲車の脚部可動ギミックも搭載し、デジタル迷彩を施し立体映えするものとなっている。
 さらに4月号のドローンと関連して、黄色タチコマとサイトーのコンビも立体化。ライフルや衣装などの再現もさることながら、狙撃時に見せる「鷹の目」まで造り込んだ。ドローン撃墜に一役買った黄色いタチコマとともに1/24スケールにて製作。序盤に登場したメカはこれで勢ぞろいすることとなった。

▲ディオラマ全体のサイズは約28cm(横)×21cm(縦)×16cm(高さ)。瓦礫や壁は発泡スチロールで製作し、瓦礫から露出した鉄筋はアルミ線を使用した
▲装甲車は全長約14cmほど。3Dモデル製作後、仕上げと塗装はパテ・モリヲが担当
▲ディオラマのアクセントとしてタチコマを配置。こちら4月号掲載作例のデータを流用
▲砲塔の上下可動と旋回も再現。真鍮線でアンテナを追加しディテールアップ

▲こちらが脚展開状態で大きさは約16cm四方。脚の根元の引き出しギミックと回転軸により、展開と収納が可能

▲同じく1/48スケールのタチコマとの比較。タチコマの4倍ほどの大きさとなった
▲変形をモデルデータ上で検討。脚は腕組みした状態が開いて腕立て伏せしているようになるイメージ
▲表面のリベットなどもモデリングで製作
▲こちらは出力後のもの。水洗いレジンはノーマルより穴開け時に砕けやすいイメージがあるため脚のパーツはノーマルのレジンを使用
▲3面図と公式資料からパターンを作り、マスキング用のデータを製作

□4脚戦車
 軽戦闘車両に折り畳み式の脚がついた4脚戦闘車両。変形して不整地を乗り越えるなどのおもしろいギミックを搭載した車両なので、もう少しじっくり見てみたいと1/48スケールで製作。

□モデリング
 モデリングソフト上に側面の資料を置いて、おおよその形状に合わせたキューブ類を置き、箱組みのラフモデルをバランスを取りながら作り始めました。暗い画面が多く、PCで画像調整しつつ、なんとか読み取っての製作でしたが、後で貰った公式資料に合わせて一部作り直しになったりも。
 一番のポイントになる変形する脚は簡単な構造だったため可変として作成。脚の関節の根元にはスライド軸を入れて、収納状態から引き出すことでボディとの間にクリアランスが確保できる構造です。足首も2重関節で引き出せるようになっています。また、砲塔が旋回・上下に可動します。

□出力
 Elegoo社のsaturnで出力しました。大型サイズのプリントが可能な4Kプリンターで、比較的安定して癖がなく、静かで印刷が速くてキレイ。おまけにお値段控えめと、お勧めできる機種だと思います。今回の車体のような大きなものでも分割なしで出力できます。

□背景セット
 劇中にないシーンですが、変形前と変形後どちらにも対応するようなシーンを考えて作りました。アスファルト部はコルクシート、壁などはスチロールを使用しています。グレー1色でやや地味な仕上がりに感じたので、アクセントにタチコマを同サイズで製作し、壁にくっつけてみました。ううーん映える〜(タチコマが好きなだけかも笑)。

□塗装など
 戦車の塗装と仕上げは友人のパテ・モリヲ氏に依頼しました(以下パテ・モリヲ氏による解説)。
 マスキングはモデルデータの3面図と資料を基に線図を起こして迷彩のマスキングを製作。出来たマスキングのデータを印刷しマスキングシートにデザインボンドで貼り付けてマスキングを切り出しました。3色迷彩なので3種類のマスキングが要ります。こうして作ったマスキングをひたすら切って貼り付けて塗装していきました。
 塗装はまずは明るい色から開始。全体にMr.カラー イスラエル砂漠迷彩を塗装し、1回目のマスキング後にMr.カラー 米制空迷彩を塗装、2回目のマスキングをしてからNAZCAメカサフ ライトで塗装しました。

□汚しと追加工作
 タミヤエナメルのフラットブラックジャーマングレイを混ぜたものでウォッシングとスミ入れのあと、Mr.ウェザリングカラー グランドブラウンで本体下部を中心にウォッシングし、土埃の表現をタミヤアクリルのフラットアースとバフをエアブラシでランダムに吹き付けて表現しました。汚しはストーリー上、まだ新しい機体と思えたので控えめに行いました。なお、砲塔に装備されている機関銃の砲身とアンテナは真鍮パイプと真鍮線を使用しています。砲塔部分のケーブルは0.5mmのビニールコードで再現しました。

1/48 スケール スクラッチビルド

ストライカー装甲車&タチコマ

製作・文/むーすけ

 『攻殻機動隊 SAC_2045』で活躍シーンの多かったサイトーをピックアップ。4月号掲載の作例と関連し、タチコマとともにドローンを追い詰めていく様子を小型のディオラマとして製作した。攻殻ファンとしては今回の作例にもある黄色いタチコマも商品化してほしいところ。

▲1/24スケールのサイトーとスナイパーライフル。左目の「鷹の目」の細かな造形も再現されている

▲黄色タチコマは1/48スケールのものをベースに拡大し、青いものから装甲と背中の武装を追加
▲ちなみにサイトーの狙う先には4月号のドローンがいる設定
▲サイトーとタチコマのディオラマ全景。約15cm四方で高さ約18cm
▲Zbrushによるモデリング。武器はメタセコイアで製作したもの

□サイトーさんとタチコマ
 重装備型と称される黄色いタチコマ。ポッドの右側にはライフルケースがありまして、これはサイトーさん専用機なのではと思いつつ、ならば横にはサイトーさんがいなければね、と製作開始です。

□重装備型タチコマ
 以前本誌で製作したタチコマのデータを流用して各所にある絆創膏のようなバンパーをデータで作り貼り付け、ポッドにはハッチ周りの増加装甲を施してあります。ボディ下部の口の周りにも諸々の追加造作があり、劇中を参考に再現しました。基本的にノーマルのタチコマはそのままで、そこに各種増加装甲がついていると解釈。
 脚の増加装甲も同様にモデリングして塗装後に取り付けています。お腹には弾倉付き。
 なお、4月号の黄色タチコマはこのデータを縮小・手直ししたもので作りました。

□サイトーさん
 今作では出番の多かったサイトーさん。劇中のシーンを見ながらZbrushでコネコネして作りました。武器はメタセコイアで製作して持たせました。
 細身のため、前に作ったバトーさんのボディのデータは使えませんでした(笑)。
 坊主頭は出力後にエポパテを盛り、短く切った筆でツンツンして表現してみました。ライフルは昼間の劇中ではサンドカラーでしたが、夜なので黒で決めています。

□ベース
 劇中にあった荒廃した建物の中からの狙撃シーンを参考に製作。床は四角いタイルを所々欠けたものを製作して貼り付けています。劇中が夜間なので暗めに塗装。
 狙う向こうには真面目なAIのドローンがいます。

1/48 スケール スクラッチビルド

タチコマ&サイトー

製作・文/むーすけ

Netflixオリジナルアニメシリーズ
「攻殻機動隊 SAC_2045

原作/士郎正宗「攻殻機動隊」(講談社 KCデラックス刊)
監督/神山健治 × 荒牧伸志
キャラクターデザイン/イリヤ・クブシノブ
制作/Production I.G × SOLA DIGITAL ARTS
Netflixにて独占配信中

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©士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会

むーすけ

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