公式外伝『境界戦機フロストフラワー』の主役メカ「HG 1/72 メイレスビャクチ」 を設定に合わせて製作
2021.10.14KM-01 ビャクチ【BANDAI SPIRITS 1/72】 月刊ホビージャパン2021年11月号(9月25日発売)
不完全な新鋭機
『境界戦機』プラキットシリーズ第1弾であり、公式外伝『フロストフラワー』の主役メカ「HG 1/72 メイレスビャクチ」がついに発売。今回はグラデーション塗装の題材として本アイテムを使用しているが、こちらは外伝主役機としてレビュー。とてもよくできているので、一部のやや気になるところに手を加えた以外はストレートに製作。設定画に合わせて全体的に青みがかった機体カラーを丁寧に塗り分けて完成させた。
■反抗の機体
レジスタンスが強奪した大ユーラシア連邦の新型機で、リカラーリングされたカラーが渋めで最高にカッコいいです。キットは作りやすい上に可動も申し分なく、腕の形状のおかげもありますが、機関砲がグリングリンできるのが楽しいです。ぜひアクションポーズで飾っておきたいですね! 作例では足まわりを中心に、出来のよいキットをさらに見映えがよくなるように製作しました。
■工作
3本指(?)の靴部はつま先パーツの内側がすべて肉抜きになっているのでエポパテで肉抜きを埋め、丁寧に処理した後にプラ板と瞬間接着パテでディテールを作り直しました。かかとや接続軸の肉抜きも少し見えますので、同様に埋めます。ヒザ関節とふくらはぎの合わせ部分は隙間があるので、エポパテで内部装甲を新造しています。ふくらはぎ後ろのシリンダー部分は、キットパーツを切り欠いてプラ板を箱組みしたものをはめ込み、シリンダーをプラパイプで自作して貼り付けて奥行きがでるようにしました。ハンドパーツは握り拳を追加製作しています。キット平手パーツの指をすべてカットし、代わりにビルダーズパーツHD「MSハンド04」の握り指パーツを移植しました。親指はライフル持ち手を移植し、より立体感がでるようにしています。背部の可動アームは肉抜きをエポパテで処理し、軸部分にエッチングパーツを使いディテールアップ。機関砲は放熱孔を2mmのドリルで開口し、盾は設定画に合わせて真鍮線でフックを作りました。
■仕上げ&塗装
装甲パーツのモールドは0.1mmのタガネで彫り直しています。凹凸がある部分が多いので、任意の太さに短冊切りにした1mmプラ板に紙ヤスリやスポンジヤスリを両面テープで貼り付けて、パーティングラインを消しています。塗装は設定画に合わせて渋めに、サフを吹いた後に色味の薄い順で、黄色→青→グレーの順でマスキング塗装をしました。
装甲薄い青=ニュートラルグレーⅠ+ミディアムブルー+MSレッド(少量)
装甲濃い青=ディープオーシャンブルー+ニュートラルグレーⅠ+スージーブルー+MSレッド
黄=タン+シャインイエロー+ニュートラルグレーⅠ
関節色&武器→メカサフ ライト+ディープオーシャンブルー+MSレッド
BANDAI SPIRITS 1/72スケール プラスチックキット “ハイグレード”メイレスビャクチ 使用
KM-01 ビャクチ
製作・文/コボパンダ
HG 1/72 メイレスビャクチ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン クリエイション部●2640円、発売中●1/72、約14cm●プラキット
©2021 SUNRISE BEYOND INC.
コボパンダ
スジ彫りやプラ板工作の精度が高く、塗装テクニックも幅広く持っており、キットレビューからHow toなど多岐にわたって活躍。