• HOME
  • 記事
  • スケールモデル
  • 【ハセガワ】KAWASAKI KR250(KR250A)【成田建次】【ハセガワ】KAWASAKI KR250(KR250A)【成田建次】【ハセガワ】KAWASAKI KR250(KR250A)【成田建次】

【ハセガワ】KAWASAKI KR250(KR250A)【成田建次】

2021.09.28

KR250【ハセガワ 1/12】 月刊ホビージャパン2021年11月号(9月25日発売)

KR250

タンデムツインを継承したカワサキ初の2ストレーサーレプリカ

 80年代のレーサーレプリカ最盛期にカワサキがリリースしたのは、レースシーンにおいて一世を風靡したWGPレーサー“KR250”からメカニズムと名前を継承したリスペクトモデルであった。タンデムツインエンジンを継承しロータリー&リードバルブインテークシステムとよばれる吸気方式を採用。高いパフォーマンスを誇るKR250は間違いなくカワサキの威信を示したが、その独特のフォルムには賛否が分かれた。そんな記憶に残るバイクのキットがハセガワからリリース。当時を知る者には嬉しいこちらの作例を成田建次が製作。キットの高い素性を活かしつつディテールアップを行っている。基本的に純正のエッチングパーツを活用した改修なので、ぜひ参考にしていただきたい。

KR250 横
KR250正面

▲レーサーレプリカとしては異彩を放つ独特なフォルム。カウルのボルト状モールドはすべて削り落とし、0.4mmの穴を開口して金属リベットに置き換えた

KR250 タンデムシートとシングルシートを選択可能
▲タンデムシートとシングルシートを選択可能
タンデムツインエンジン
タンデムツインエンジン

▲KR250最大の特徴ともいえるタンデムツインエンジン。ふたつのエンジンが前後並列に収まった独特のレイアウトを堪能できる。パイピング用のチューブは少し太いのですべてアドラーズネストの0.65mm黒リード線に置き換え。それに合わせ接続ピンもすべて切り落し0.3mmの洋白線に置き換えている

KR250後ろ
KR250メーター付近
KR専用レーシングスタンドを模して、3Dプリントで自作
▲当時カワサキから純正オプションとして販売されたKR専用レーシングスタンドを模して、3Dプリントで自作
洋白線で軸部分を再現
▲メーターのツマミモールドが簡略化されていたので0.3mmの洋白線で軸部分を再現
フレームにエンジンがぎっしりと詰まったレイアウト
▲フレームにエンジンがぎっしりと詰まったレイアウト。細かい部分までパーツ化されており仮組みやエンジンの後載せは難しいので、都度パーツ単体で合いを確かめつつ進めるのがよい
KR250 1
KR250 2

KR250 ホイール
KR250 チェーンアップ

チェーンの見映えを大幅にアップ
▲2mmのアクリル板をベースに0.38mmのエバーグリーンのプラ棒を接着し専用治具を作成。これをガイドにラインチゼルで凹モールドを彫り込み、チェーンの見映えを大幅にアップ
洋白線の芯を仕込んである
▲スタンド自体が短く立てた時の車体の傾きが強く感じたため約2mm延長した。また、強度を保てるように中には0.5mmの洋白線の芯を仕込んである
サイドスタンドを可動するように改造
▲レーシングスタンドを自作したのでサイドスタンドを可動するように改造
軸を削り落し
ネジで接続できるように穴を開口
▲サイドスタンド接着用の軸を削り落し、M1.0mmのネジで接続できるように穴を開口

ホイールの塗装

ホイールリム塗り分け
ブラック上塗り
仕上がり

❶簡単なリムの塗り分け方です。まずは全体をラッカー系のシルバーで塗装します。今回はGSIクレオスのスーパークロームシルバー2としました
❷次にブラックを上塗りしますが、こちらはエナメル系で塗装します。ラッカー系がエナメル系に侵されにくいことを利用し、シルバーの部分に塗装したブラックをエナメル溶剤を含ませたガイアノーツフィニッシュマスターでふき取っていきます
❸仕上がりはこんな感じ。ガイアノーツフィニッシュマスターを使用することで綿棒では難しいエッジをきかせたふき取りが可能です

 今回製作したのはハセガワの新製品カワサキKR250です。TZRに続いてなかなか渋いチョイスですハセガワさん。キットは1984年式。レーサーレプリカ全盛期で各社が競って新車を発表した中カワサキが最後発で投入したのがこのマシンですが、無骨なフォルムは当時流行りのレーサースタイルとは異なりユーザーからの評価は賛否両論だったと聞きます。
 それゆえキット化は難しいと思われましたが、この時代に新金型で発売されるとは! オールドユーザーはもう作るしかないですね!

■製作について
 新製品が出るたびにクオリティを上げるハセガワの進化が止まりません。
 省略されがちな細かい部分までパーツ化されており造形も秀逸! もはやディテールアップの必要なし、そのまま塗装して組んじゃえばフルディテールのKR250の出来上がりです。
 そんなすごいキットですが今回はあと一押ししてさらに映える作品を目指して製作してます。
 まずは今回も同時発売の純正エッチングパーツを使用し、ブレーキディスクを金属化。次に定番工作キットのパイピング用のチューブはやはり太く感じるので、外品の細いリード線に置き換えます。また外装のボルトモールドはすべて金属リベットに置き換えます。
 最後に今回はモデルがレーサーレプリカということもあり、3Dプリントで起こした自作レーシングスタンドを用意してみました。
 組み立てに関して大きなエラーは発見されませんでしたが、ぎっしり詰まったパーツ類は組み立て順序を間違うと組めなくなるものも多いのでインストを熟読すべし!

■塗装について
 フレームのシルバーはおとなしい印象なのでGSIクレオスの元祖8番シルバーをチョイス。エンジン等ブラックの部分が多いのでエッジに軽くグレーをドライブラシで立体感を強調。
 ボディカラーはカワサキのパーソナルカラーであるライムグリーンを基調としたツートンです。グリーンは80年代のレトロ感を持たせる意味でもインストの指示通りルマングリーンとしました。 
 ホワイト部分はデカールと塗装の選択式。今回は塗装を施しました。デカールをコピーしたものを型紙にしてマスキングシールを製作し、クールホワイトで仕上げました。その後スーパークリアーⅢでクリアーコート、充分に乾燥させたら研ぎ出してデカールの段差を消します。
 コバックス1500番~バフレックス3000番までかけたらコンパウンドで磨いてフィニッシュとしました。

カワサキ KR250(KR250A)パッケージ

ハセガワ 1/12スケール プラスチックキット

カワサキ KR250(KR250A)

製作・文/成田建次

カワサキ KR250(KR250A)
●発売元/ハセガワ●3960円、発売中●1/12、約16.8cm●プラキット

この記事が気に入ったらシェアしてください!

成田建次(ナリタケンジ)

関連記事

関連書籍

月刊ホビージャパン2021年11月号

ご購入はこちら

超バイク模型製作の教科書

ご購入はこちら

ホビージャパン エクストラ vol.11

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー