FAガール作例:マガツキ[橘花]【urahana3】
2021.09.18フレームアームズ・ガール マガツキ[橘花]【コトブキヤ】 月刊ホビージャパン2021年10月号(8月25日発売)
色調合わせで豪奢なデカールを引き立てる
FAガール マガツキのバリエーションとして発売された「マガツキ[橘花]」。一部新パーツとデカールを追加し、ベースキットから印象を大きく変えているアイテムである。今回のキットレビューはurahana3が担当。見せ場のひとつであるデカールワークをより効果的にするために、ゴールドの調色に注力している。
今回は、FAガール マガツキの新バージョンである橘花を製作しました。単なる色替えだけでなく、模様の入ったデカールが目を惹きます。髪型も新造されていて、素体状態のくノ一も元気はつらつとしていて良いですね!
白いパーツ、ピンクゴールドのパーツは半光沢仕上げにしたかったので、まず下処理から慎重に行っていきます。400番、600番のペーパーヤスリで整面していき、800番相当のスポンジヤスリでヤスリ目を消していきます。半光沢だと処理の甘い部分が目立ってしまいますので、下地処理は丁寧に時間をかけて行います。
白のパーツはホワイトサフを吹いてから、ボーンペイントのビギニングホワイトで塗装し、その上からムーンストーンパールを吹いてホワイトパール塗装で仕上げました。ゴールドの部分ですが、ここは塗装と模様のデカールの色がぴったり合うように、慎重に調色します。今回はガイアカラーのプリズムマゼンタゴールドをベースにしましたが、この色は現在廃版になっていますので、パールカッパーで代用すると近い色味になるかと思います。これにGXレッドゴールド、GXクリアピンクを足して近い色味になるまで調合していきます。
模様のデカールは曲面が多く貼りにくい部分も多いので、デカール軟化剤を使いながら貼り込んでいきます。長く漬けてしまうとデカールが溶けてしまいますので、塗ってからすぐに綿棒で拭き取るイメージで、拭き取りつつ押さえつけてパーツに追従させます。
デカールとゴールドに塗装した部分の色味を揃えることが、このキットを見映え良く作るための鍵になってくると思います。特徴的な模様を活かしながら、丁寧な仕上げで可愛く橘花を作ってあげてください! urahana3でした。
コトブキヤ ノンスケール プラスチックキット “フレームアームズ・ガール”
マガツキ[橘花]
製作・文/urahana3
フレームアームズ・ガール マガツキ[橘花]
●発売元/コトブキヤ●7040円、発売中●約16cm●プラキット
Ⓒ KOTOBUKIYA
urahana3(ウラハナサン)
塗装は立ってする派だけど、先日のボークス秋葉原ホビー天国2での実演ではさすがに椅子に座って塗装。なんと着席して塗装したのは人生で3回目。