“黒いレイバー”「グリフォン」がアオシマから完全新規設計で登場。モデラー間で注目を集める“青みがかった黒”をチョイスして塗装
2026.10.15TYPE-J9 グリフォン【青島文化教材社 1/43】●mashin:マシン 月刊ホビージャパン2026年11月号(9月25日発売)
城門の戦い
黒いレイバー、グリフォン。コミック、TVアニメ、NEW OVAとさまざまな媒体でイングラムの前に立ちはだかった、まさにカリスマ的存在である。アオシマでは2021年よりミニカーなどと並べやすい1/43スケールでイングラム系列をキット化しており、今回はついにその宿敵が完全新規設計で登場。キットの開発には出渕裕氏も監修として携わっており、そのスタイルと内包するギミックはまさにお墨付きといえる。キットレビューとなる本作例では、モデラー間で注目を集める“青みがかった黒”をチョイスして塗装。漆黒とはひと味違うグリフォンの色味を表現している。
黒いレイバー・グリフォン。圧倒的な戦闘力と存在感を誇り、イングラムの好敵手として高い人気を誇る名機です。キットは1/43(全高20cm強)と、レイバーの立体としては大きめ、出渕氏監修のもとプロポーションと可動に拘っているようです。今回の作例はこれらの特徴を活かす方向で製作しました。
■製作
シャープな造形で、極力合わせ目を出さずに可動とデザインを両立させている設計が秀逸です。特に肩は設計の工夫が感じられ、独特で楽しい組み味が味わえます。プロポーションに関しては、そのまま組めば劇中イメージになる再現性の高いキットですが、好みで両肩の取り付け位置を1.5mm 上方に上げ、下アゴを0.7mm程削り込んでいます。
前述のように合わせ目が少ないキットですが、上腕、ヒザ関節、腰シーリング部分と足首フレーム、フライトユニットの翼の可動部に合わせ目があります。足首フレームと腰シーリング部分は問題なく処理できますが、上腕、ヒザ、翼基部はパーツのはさみ込みとなります。構造上かつ強度的に後ハメ加工が困難なので、ここは中にはさみ込むパーツを一度塗装まで仕上げ、それを組み込んだうえで合わせ目を処理しました。手間は掛かりますが強度が必要になる箇所などには確実な工程です。
今回作例に使用したキットはテストショットのためか、足首の付け根部分に若干のしなり、ガタツキを感じました。そこで足首フレームの中のボールジョイント基部にプラ板の端材を瞬間接着剤で接着して強度を上げています。
■塗装
グリフォンといえば真っ黒に染め上げることがほとんどだと思いますが、今回は劇中の夜戦シーンをイメージソースに、黒と青のグラデーション効果を出せるプリズムブルーブラックを用いました。光の当たり方で色味が変化するので、曲面主体のグラマラスなデザインが引き立ちます。ハンドパーツはPVC製なので中性洗剤で洗浄後、ボーンペイントのボーンプライマーを吹いたうえで本体色と同色で塗装しています。
関節シーリングはダグラムカラー グレーバイオレット60%+NAZCA メカサフ ライト 40%で塗装後、2段階ほど暗く調色した水性ホビーカラーでウォッシング、フレームはメカサフ ライトで塗装し、仕上げのクリアーはガイアカラー Ex-フラットクリアーに189番フラットベース なめらかスムースを加えたものを吹きました。
最後に。今回初となるホビージャパンでの作例が、大好きなグリフォンということで楽しく作らせていただきました。読者の皆様今後ともよろしくお願いいたします。

青島文化教材社 1/43スケール プラスチックキット“ACKS”
TYPE-J9 グリフォン
製作・文/mashin:マシン
TYPE-J9 グリフォン
●発売元/青島文化教材社●11880円、10月予定●1/43、21.5cm●プラキット
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ⓒHEADGEAR
mashin:マシン
本誌初登場。ディテールアップから変形モデルの製作まで幅広く手掛け、3Dモデリングもこなす敏腕モデラー。






































