Ma.K. in SF3D
LUNA HUND

2021.08.10

Ma.K. in SF3D 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)

ロゴ

ダックスフント型頭部の新型ベガ登場!!

 今回は7月発売のハセガワ新製品1/20シュバルツフントを特集!
 MAX渡辺はキットレビューから一歩進んで、飛行機能をオミットした月面支援型にダックスフント頭部を付けた新型ベガを製作、横山氏のシュバルツフントを意識した塗装で仕上げた。この新型ベガは横山氏に「ルナフント」と命名された。
 商品見本にもなっている横山氏のシュバルツフントは、MAX渡辺の月刊ホビージャパン2021年2月号に掲載されたシュバルツフントに触発され暗い迷彩塗装の機体となった。2人がお互いにインスパイアし合い完成した同部隊の2体の作例を存分に味わっていただきたい。

シュトラール軍
月面用ヒューマノイド型無人邀撃機
ルナフント

シュトラール軍 月面用ヒューマノイド型 無人邀撃機

ルナフント

ルナフント
フロント
▲月面支援型のベガにダックスフント型頭部を換装したこの派生機は横山氏によって「ルナフント」と命名された。宇宙空間推進バーニアとアンテナスタビライザーを排除し、レーザーを地上用のものに変更したのがシュバルツフントとの相違点だ
ルナフント
リア
▲推進用バーニアを除去しロッドアンテナに換装したことで、後姿の印象はシュバルツフントと大きく異なる
背面ハッチアップ
▲背面ハッチにまたがる機体番号や大胆な識別帯が目を惹く
記念撮影
▲編集部の撮影ブースで連載メンバー4人が集まって久々の記念撮影

■ホントにやるの、オリンピック!?
 2021年6月13日、神奈川トライアスロンに超久しぶりに出場、短いスプリントレースだったけどカンドーの模型芸人でした。詳しくは巻末「HOW TO BUILD MAX WATANABE」に体験記をしたためておりますのでぜひご一読を♪ そして今は7/3 鎌倉材木座海岸に来ています。59歳の誕生日を明日に控え、ラフウォータースイム大会に出場。なのですが避難勧告が出されるほどの豪雨の中、スタートを待つ車中で悶々としながらこの原稿を打っております。果たして無事完泳、生還できるのか!?

■月面用限定、超渋い!!
 グローサーフントベガ、好きなんですよ。スラスターノズルを撤去して空間移動が出来ないようにするとかメッチャプロっぽいと思いませんか? 何でも足し算になりがちなキャラクター系作品群の中にあって、足したら引くことを決して忘れない『Ma.K.』の理。積み増し、最強レースのインフレに陥らない姿勢が端的に出た実に渋い存在だと思います。そんなベガ君にダックスフントで新設されたロングノーズセンサーを付けましたよ。ソレだけっちゃあソレだけなんですけど、コレがまたSo Cute ♪♪ 大きなリュックを背負った健気な姿、キュンとしますよ

■横山センセのシュバルツフントと同じカラーリング、なんだけど……
 センセが自作のワンちゃん(シュバルツフント)の画像を送ってきてくれまして、「同じカラーで塗ってちょ」というメッセと解釈しましたよ。フォッケD-9やタンク152のスキームなのだと。なるほど赤黄の帯はいままでありそうでなかったかも。文句無しにカッチョイイのでストレートにいただきです♪
 が、ココで思わぬハプニング!? 送っていただいたセンセの家の門柱で撮られた画像、陽光明るく、ボディカラーが冴え冴えと青く見えたんですね。2色の少し位相違いのブルーグレーをランダムにマダラ塗り、に見えたので素直な芸人は真似して塗りましたよ。うん悪くない、いやむしろ良い♪ 今回はオリンピックの影響もあって〆切納品が劇的前倒しの上、PG UNLEASHED ガンダム3体も被って阿鼻叫喚(T_T)メッチャ時間切迫の超速仕上げでしたがご満悦です♪ 時間をかけたからって必ずしもイイ仕上がりになるなんてことはないってのを身をもって証明したカタチとなりましたとさ。

シュトラール軍
月面用ヒューマノイド型無人邀撃機
ルナフント

ハセガワ 1/20スケール プラスチックキット
“ベガ/アルタイル”、ダックスフント使用

シュトラール軍
月面用ヒューマノイド型無人邀撃機
ルナフント

製作・文/MAX渡辺
協力/鈴木孝、堤啓介


シュトラール軍 宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機

シュバルツフント

筆塗りの力強いタッチ
▲筆塗りの力強いタッチがうかがえる少し色味の異なるブルーグレーの迷彩塗装。部隊マークや機体番号のデカールの上にも色を塗り重ねて色調を変えている
頭部アップ
▲横山氏のシュバルツフントの同部隊機として塗装。頭部の合わせ目は埋めている
シュトラール軍
宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機
シュバルツフント
フロント
▲飛行態勢が似合うシュバルツフント。やや青みがかったグレー系の迷彩塗装は亡霊のような印象を与える
シュトラール軍
宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機
シュバルツフント
リア
▲黄と赤の識別帯はフォッケウルフTa152をイメージしたものだ
シュトラール軍
宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機
シュバルツフント
チッピングは銀色のボールペン
▲頭部はパーツの接着によってできた合わせ目を処理せず仕上げている。細かいチッピングは銀色のボールペンを使用した
頭部アンテナ
▲各部のコーションデカールは白いものを貼っている。頭部に追加したアンテナは左右の長さを変え、赤と黒で縞になるよう塗装した
肩アーマーアップ
▲大型の肩アーマーには大きい機体番号が似合う。キットには黄色い番号のデカールが豊富に入っていてルナフントの「19」のように僚機も再現が可能だ
脚部アップ
▲腕や脚部の迷彩塗装の境界で筆塗りのタッチがよくわかる。ウェザリングカラーによる汚しや銀色のボールペンによる繊細なチッピングにも注目したい
パッケージイラスト
▲横山氏によるハセガワ製1/20シュバルツフントのパッケージイラスト。キットは茶箱仕様で箱の紙の色に影響されてイラストの印象が異なることがあるので比較してみてほしい

 MAXさんがアルタイルに新製品のダックスフントの顔を付けたのが2020年の12月。そんな赤裸々な企画ですが当然欲しいと思った人がわしを含めておそらく2000人はいると思ってすぐにハセガワ様に宇宙ダックスフントのキット化をお願いしたんだよね。そうしたらわずか7ヵ月でプラキットにすることができました。そのMAXさんの作例はお腹を黒く塗っていたので「黒い犬」のドイツ語で「シュバルツフント」と名付けました。発売が決まってそのことをドイツの熱心なマシーネンファンのマリオさんに伝えたらネーミングをえらくほめてくれたので翻訳したものを読んでみてね。
「黒犬は英語とドイツ語の神話とおとぎ話の一部です。夜に歩き回り、出会った者を死に至らしめる悪魔の幽霊像。それは、火で輝く目を持つ巨大な黒い犬として説明されています。この名前は、暗い宇宙ロボットモンスターにぴったりです」
 昔からわしのネーミングセンスは海外のファンから日本のコンテンツとは思えないって言われるくらい評価をもらっているけど、今回のように闇に対する恐怖から生まれたキャラクターは人類共通だということを再確認できました。
 商品見本も名前の由来からできるだけ暗く塗りたかったのでフォッケウルフやMe262の夜戦のような迷彩で塗りました。MAXさんのはお腹が黒かったんで、わしは背中を黒くしてみました。飛行機は実機があるから色を塗る時に少しだけ気を遣うけど、マシーネンはそういうのがないからいいわぁ。「MAXさんにここを見せて威張ろう」と思いながら塗ってるだけだからおもしろいに決まってるのだ(笑)。宇宙クラッフェンのニンジャと同じようにTa152をイメージした赤と黄色の帯も入れます。ウェザリングカラーで汚しを入れると、明るめに塗っても色が落ち着いてくれるからホント助かる。
 MAXさんが今度はダックスフント頭のベガを作ってきたので、飛べない月面の犬ということで「ルナフント」と名付けました。ルナフントもキット化してもらうようハセガワ様に頼んでおきます。

シュトラール軍
宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機
シュバルツフント

ハセガワ 1/20スケール プラスチックキット

シュトラール軍
宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機
シュバルツフント

製作・文/横山宏

宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機グローサーフント“シュバルツフント”
●発売元/ハセガワ●5720円、7月下旬予定●1/20、約15cm●プラキット


[Ma.K.in SF3D]EXPLANATIONS Vol.100

シュトラール軍 宇宙用ヒューマノイド型無人邀撃機
シュバルツフント

文/KATOOO(レインボウエッグ)

 今回でこの『Ma.K.』機体解説は100回を迎えました。「Ma.K. in SF3D」は連載第139回となりますが、解説が載らない回もあるため今回で通算100回となった次第です。連載を楽しみにしてくださっている読者のみなさま、連載を11年以上続けているMAX渡辺さん、原作者の横山先生、編集の伊藤さんをはじめ関係者の方々に深く感謝します。どうもありがとうございます!!
 記念すべき100回目はシュバルツフントの解説です。奇しくも私にとって関わり合いの深いメカとなりました。2005年にグローサーフントのオリジナルモデルの残骸をお借りして全体像を推理しながらワンオフモデルを作り、のちにレジンキット化した時の高揚感は強く記憶に残っています。その後、宇宙用グローサーフントをスクラッチし横山先生に手を加えていただいたものがアルタイルとなりました。さらにオリジナルを借りて原型を作ったパーツを参考にダックスフントがプラキット化されました。それらの要素が繋がるシュバルツフントは私にとって特別な存在なのです。
 MAXさんがハセガワ製ダックスフントの頭部をアルタイルに付けた“宇宙ダックスフント”が月刊ホビージャパン2011年2月号に掲載。同号の発売は2020年の12月25日ですから、発表からわずか7ヵ月でプラキットが発売されました。ハセガワのフットワークの軽さは特筆すべきものがあります。なお、キュクロープやベガはキット化の発表と同時にデザイン(立体)が公開されましたが、グローサーフントのプラキット化決定時点でバリエーション展開が検討されており、グローサーフント、アルタイル、キュクロープ、ベガ(本来はアルタイル陸戦型として企画されたものでした)の4タイプでグローサーフント・バリエーションは終了するはずでした。その後、横山先生が長年温めていた新型頭部構想が実現しダックスフントがキット化されて新たな交配が可能となり、MAXさんの作例によって“シュバルツフント”が具現化したのです。
 高性能索敵シーカーを搭載したダックスフント型頭部の換装が比較的容易なことから、アルタイルは徐々に完成度の高いシュバルツフントにアップデートされることが予想でき、傭兵軍にとってさらに厄介な存在となることでしょう。
 MAXさんの2021年2月号のシュバルツフント作例は夜間戦闘機メッサーシュミットBf109G-6の下面塗装を模して飛行時に下になる部分が黒く塗装されており、横山先生が“シュバルツフント(=黒い犬)”と命名。この経緯からキット付属の塗装カードの解説では、MAXさんが塗装した「赤の2」の機体が最初にシュバルツフントと呼ばれた設定になりました。「赤の2」の塗装図は横山先生の指示により宇宙空間での迷彩効果を考慮して全体的に黒く見えるよう再塗装された設定が補足されています。
 今回はMAXさんがシュバルツフントとペアを組むベガの新型「ルナフント」を製作。MAXさんのルナフントは横山先生のシュバルツフントのカラーリングを参考に塗られていますが、その横山先生の作例はMAXさんのシュバルツフントからインスパイアされて暗い迷彩で仕上げられています。MAXさんと横山先生がお互いの作例を意識しながらキャッチボールのように新たなものを仕上げていくライブ感は11年以上続く本連載「Ma.K. in SF3D」ならではの醍醐味だと思います。

シュバルツフント塗装図
▲プラキットに付属する塗装カードに収録された最初のシュバルツフントの塗装図

横山宏デザイン&監修 1/20ハウンド発売!!

ロゴ
FIGHTING MONO BIKE HOUND
フロント

 1989年公開の映画『ヴイナス戦記』に登場する戦闘用モノバイク「ハウンド」が発売!! デザインを担当した横山宏氏が今回のキット化にあたって監修も担当。『Ma.K.』のメインスケールである1/20であることもうれしい限りだ。

FIGHTING MONO BIKE HOUND
リア
▲補助輪を展開することもできる

FIGHTING MONO BIKE HOUND

●発売元/ウェーブ●4620円、10月下旬予定●1/20、約19cm●プラキット


アクションフィギュア“ガンスボーイ”
第2弾は仕事に励む昭和の社長

ダムトイ×COALDOG×横山宏 1/12 アクションフィギュア
ガンスボーイ 社長

 アクションフィギュア“ガンスボーイ”の第2弾! 陸戦ガンス頭部に昭和のサラリーマンふうボディが付いた「ガンスボーイ 社長」をCOALDOGがデザインし、ダムトイズから発売される。ガンスヘッドはメインカメラが点灯し指も可動。各種小物が付属する。

付属品
▲横山氏リクエストのマスクをはじめ、鞄、携帯電話、机、ラーメンなどが付属
パッケージ
▲お洒落でユーモアのあるパッケージ

ダムトイ×COALDOG×横山宏 1/12 アクションフィギュア
ガンスボーイ 社長

●発売元/ダムトイズ●22770円、8月予定●1/12、約16cm

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© Kow Yokoyama 2021 © Gakken・松竹・バンダイ

MAX渡辺 横山宏 KATOOO(レインボウエッグ)

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