HOME記事スケールモデルM1A1 155mm CANNON with M4 TRACTOR

M1A1 155mm CANNON with M4 TRACTOR

2021.05.13

M1A1 155mm カノン砲 “ロング・トム”第二次世界大戦 Ver. 【AFVクラブ 1/35】 月刊ホビージャパン2021年6月号(4月24日発売)

 戦後、日本をはじめ、台湾、オーストラリア、アルゼンチン、イタリア、韓国など多くの国でも使用されたアメリカのM1A1 155mmカノン砲、通称ロング・トム。その第二次世界大戦仕様を、AFVクラブが過去に発売した戦後仕様に新規パーツを追加してキット化。さらに今回は、これに製作者の青木氏所蔵のM4トラクターのレジンキットを組み合わせ、牽引状態を再現した。

▲キットは過去に発売されていた戦後仕様のM1A1 155mmカノン砲に、トラベリングロック、ブレーキライン、輸送用リンバー、戦中仕様のタイヤ等の新規パーツで第二次世界大戦仕様を再現したもの。今回はほぼストレート組みで輸送時の状態で製作した
▲砲身と駐退機のシリンダーは金属製。ブレーキホースは軟質素材で再現されている
▲輸送状態での全長は約30cm。さすが最大射程23500mを誇るロング・トムの愛称にふさわしいボリュームである

▲今回牽引用として製した作M4トラクターは青木氏が長年所蔵していたレジンキット。車体後面の砲弾ラック上のカバーは、エポキシパテ、OVMは他のキットよりの流用、履帯はAFVクラブのシャーマン用のものを使用して製作されている

▲トラクターにはタミヤ、ミニアートより選抜し、改造したフィギュアを乗せている

■まえがき
 今回はAFVクラブより新製品として発売されたM1A1 155mmカノン砲 ロング・トムを製作してみました。今回の作例では、このキットが発売されることを前提にして、ちょうどM4トラクターを製作し始めていたこともあり、これを組み合わせることにしました。
 M4トラクターは、現在入手できるのは、ホビーボスのプラキットが一般的なのですが、以前PHPのレジンキットを、MSモデルの曽山恵実氏よりいただいたこともあり、これを使用してみました。いかんせん古いキットなので、経年変化の変形や樹脂の脱脂によってボロッと欠けたりして、製作に少し手間取りましたが、製作する機会を逃してしまうと完成することがない気もして、ちょっと頑張ってみました。ちなみにホビーボスのキットもなかなかよくできたキットなので、一緒に製作するのも面白いと思います。

■製作
 キットは、新規パーツも繊細で、できがよいのでほぼストレートに製作してあります。アルミ削り出しの砲身も、迫力があってよいですね。
 あとは細いパーツを0.5mmの真鍮線に替えたぐらいで、雰囲気のよいタイヤや、プレーキパイプ、細部も良好に再現されている戦後タイプのリンバーは、そのままでも充分以上のできと思われます。

■M4トラクター(アリス、チャーマーズ)
 前記のとおり、PHPの古いレジンキットを製作してあります。キットは車体内部や、エンジンまわりも再現されていて、エッチングを使用した、複合素材のキットでした。筆者の記憶では当時、20年も前くらいに発売されていたレジンキットでした。当時の値段で3万円くらいの高額のキットでしたが偶然にも増山氏よりいただいたこともあり、この機会に完成させることにしました。当然、現在はホビーボスのキットもあり、入手しやすく、組みやすいのでこちらがおすすめです。

AFVクラブ 1/35スケール プラスチックキット

M1A1 155mm カノン砲
“ロング・トム”第二次世界大戦 Ver.

製作・文/青木周太郎

アメリカ M1A1 155mmカノン砲 ロング・トム WWII仕様
●発売元/AFVクラブ、販売元/GSIクレオス●7700円、発売中●1/35、約30cm●プラキット

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青木周太郎

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