Figure-rise Standard 仮面ライダー龍騎
2021.05.12龍騎&ドラグレッダーを劇中イメージに近づける
Figure-rise Standard 仮面ライダーシリーズの新作は仮面ライダー龍騎。エクストラフィニッシュ加工が施されており、未塗装でも輝きのある銀装甲が堪能できる。さらにドラグレッダーがセットになっており、ボリュームは抜群。
こちらの作例はアスイが製作。キットの素性の良さは活かしつつ、細かいポイントに手を加えてより劇中イメージに近づくように改修した。ドラグレッダーも塗装により劇中さながらの存在感を発揮している。
■戦わなければ生き残れない!
どうも、アスイです。今回は4月中旬に発売された新商品、「Figure-rise Standard 仮面ライダー龍騎」の作例を担当させていただきました。
『仮面ライダー龍騎』といえば、私がまだ子供の頃に放送されていて、食い入るように見ていた思い出のライダーのひとつ。自ずと気合も入るというものです。しかも!ドラグレッダーもセットでの販売というものすごいボリュームのキットになってます!
■製作
まずシルバーのパーツはあらかじめ塗装されておりますが、これは薄め液に漬けて落としてしまいましょう。
真っ先に気になったのが脇の下の部分。いかにもプラモデル!って感じの形状でしたのでエポパテで埋めてスーツっぽく加工しました。胸部アーマーの形状も変更し、劇中のスーツに近づけています。
また、塗装しやすくするために腕側のボールジョイントの後ハメ加工やヒジ関節とヒザ関節の
後ハメ加工も行いました。
ドラグバイザーはほぼマスキングにて、カードデッキとベルトは一部筆にて塗り分け。見た目より簡単にできるのでチャレンジしてみるのもいいと思います!
■ドラグレッダーについて
63cmという圧巻の長さに少々驚きつつ、まずは都合上どうしても太くなってしまっているヒゲをシャープにしました。キットのヒゲを削っても良かったのですが、あえて一度切り飛ばし、伸ばしたプラ棒をちょうどいい長さで切りそろえ貼り付けてあります。そのせいで若干触るのに神経を使わせるようになってしまったのは申し訳ないです(笑)。が、そのほうがカッコいいのです!
次に腕ですが、内側に肉抜き穴がありましたのでパテで埋めて丸い部分から上を切り離し、電動ドライバーを使った簡易旋盤にて形状を整えました。
ドラグシールドについても劇中の形状と異なっているように感じたので、直線だった側面を弧を描くようなラインに加工しました。
ドラグクローについても同様にヒゲの加工を行いました。首と頭が一体で非常に塗装が大変そうだったので頭と首を切り離して形状を整え、完成後にはめ込んであります。
塗装については数色塗り分けというなかなかの苦行×12回と、一番時間がかかった工程でもありましたが、苦労の甲斐あってカッコよく仕上げられたのではと思います。リュウガの作例があるならぜひ担当してみたいものですね!
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット
“Figure-rise Standard”
仮面ライダー龍騎
製作・文/アスイ
Figure-rise Standard 仮面ライダー龍騎
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●4730円、発売中●約16cm●プラキット
Ⓒ石森プロ・東映
アスイ
キャラクターキットを中心に、プラ板工作やパテ整形でスクラッチやアレンジモデル製作を得意とするモデラー。