水転写式デカールってどんなもの?
プラモデルでよく用いられる「水転写式」のマーキングシール。日常で使うシールやラベルとは貼り方が違うので、初めてだと戸惑うこともあるかもしれません。実際にプラモ製作で初めて体験する(した)方が多いのではないでしょうか。水転写式デカールは、水に浸して台紙からマーク等を浮かせてから貼るもの。薄いフィルムでパーツに馴染みやすく、精緻なマーキングやカラーリングを助けてくれます。今回はそんな「水転写式デカール」の扱い方、貼り方のコツをガールズプラモのオプション用デカールを例に紹介していきます。
▲瞳の表現やメイク、各部マークが選べるデカールセット。デカールはキットに付属するもの以外にも、こうしたデカールのみの製品もあります
30 MINUTES SISTERS 水転写式デカール 汎用1
●発売元/BANDAI SPIRITSホビーディビジョン●660円、発売中
▲無地のフェイスパーツがある30MSオプションパーツセットを題材に貼っていきます
▲貼り付け例。厚みを感じさせない整ったマーキングが行えます
▲デカールは台紙上にマークが印刷されています。透明なニス(余白)によって瞳と眉が一つの“島”のように繋がっています
▲台紙とマークの間には水に溶けるノリの層があります。台紙ごと濡らしてノリが溶けるとマークが台紙から離れ、パーツ面に移せるわけです。マーク裏のノリが定着を助けます
▲水分と共にマークをパーツ面に重ねて、水分が無くなるとパーツ面に密着します。パーツとデカールの間に空気が残らないようにします
デカールの貼り付けで用意したいツール
台紙から剥がれたマークは薄く繊細なフィルムなので、扱いにも丁寧さが必要です。そのための用品も準備します。
▲マークの切り出しに使うハサミやデザインナイフ。マークを摘まみやすいピンセットもぜひ用意したいところ
▲水に浸すための小皿。筆はマークをずらしたり水分の加減にとても便利。綿棒も定着を助けるのに使います
デカールの切り出しから定着まで
瞳デカールを例に切り出しから貼り終わりまで、一連の手順を見ていきましょう。
▲貼りたいマーク毎に台紙から切り取ります。余白も切り取る場合もありますが、まずはその周囲で余白を残して切り分けるのが無難です
▲続いて水皿に浸し、水が染みたら引き上げます。浸す水はぬるま湯のほうが望ましく、早くマークをずらせるようになります
▲デカールを濡らしたまま置いて少し待ちます。水分が逃げないように、飲料の紙パック裏面をトレイのように利用しています
▲少し経つとノリが溶けて台紙からマークがずらせるようになります。見た目でもその様子がわかります。まだ台紙に載ったままなのでマークのカタチを保ちつつ移動させやすいわけです
▲台紙からパーツ面へマークをずらすように載せていきます。パーツ面に水分も載ることでパーツとマークの間に空気が入らないようになります
▲パーツに重なったマークを押さえつつ、さらに台紙を抜くようにします。指でやってしまいがちですが筆を使うとマークを傷めにくく、細かなマークにも対処しやすいです
▲筆で撫でつつマークの位置や傾きを整え、周辺の水分も取り除いていきます
▲反対側の瞳も同じ手順で重ねています。両方の瞳の配置を見ながら調整するところなので、同時並行で進めていきます
▲位置が決まったところで濡らした綿棒をマークの上を転がすようにし、マークをさらに密着させ水分を押し出します。マークがズレないような力加減で行います
▲水分もなくなり、瞳デカールがパーツ曲面にフィットしました。これで貼り終わりです
▲シワや気泡が無く貼れています。デカールとパーツのツヤの差で、見る向きによっては余白が分かりやすいこともあります。この段階ではそれは仕方がないところ。そこを目立たなくするにはクリアー塗料でコートするなど別のステップになります。まずは傷みや傾きなどがなく、キレイに貼れるところを目指しましょう
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