HOME記事工具・マテリアルウェーブ最新“ ビット”工具をまとめてチェック! HGマイクロスクレーパー、テーパー面取りビット、ダイヤモンドビット【円盤型】、それぞれの技をみよう【月刊工具】

ウェーブ最新“ ビット”工具をまとめてチェック! HGマイクロスクレーパー、テーパー面取りビット、ダイヤモンドビット【円盤型】、それぞれの技をみよう【月刊工具】

2025.12.10

月刊工具 模型の入り口はいつの時代も工具から。 月刊ホビージャパン2026年1月号(11月25日発売)

ウェーブ冬の最新“ ビット” 特集

 実践的工具を多数発売しているウェーブから、この冬さまざまな新しい切削工具のビットが発売されます。どれも先端形状が特徴的で独自のパワーあふれるアイテムになっています。各アイテムとも取り付けられる工具が違うのでラインナップも含めて、使い方や性能をみていきましょう。

解説/けんたろう、月刊工具スタッフ


新商品① 丸いスクレーパーが登場?!

HGマイクロスクレーパーセット【スクレーパー3種+グリップ(緑)】
●発売元/ウェーブ●4180円

HGマイクロスクレーパー単品 丸(S)、丸(M)、扇型
●発売元/ウェーブ●1430円(丸S、丸M)、1650円(扇型)

▲カンナがけの要領で削ることが可能なスクレーパー。先端が湾曲しているタイプで、狙った部分の刃が接触する点のみを削ることができます。平面パーツでの切削はもちろん、丸いパーツでもパーツの曲面を平らにしてしまうことなく削れたりと独特の使用感があります。サイズは、丸型のSとMの2種、さらに大きい扇型の3種類となっています。軸は「HGマイクロチゼル」と同じものですが、セット版には新色の緑の軸が付属しています

Impression

▲ゆるいカーブのあるキットパーツの内側に、押しピン跡の丸いくぼみがあります(わかりやすくするために塗料を乗せています)。パーツ内側や底面などナイの届きづらい箇所の加工にこのスクレーパーの出番となります
▲スクレーパーの刃は湾曲しているので、当たった部分を点で掻き取るように削ることができます。力はあまり入れず擦り落とすように丸いピンの段差をならしていきます
▲プラスチック素材が相手ならサクサクと削れて、手早く段差をなくしていけます。押しピンの深さに合わせるよう周囲も削って整えます
▲色を付けた部分をキレイに削り落とせました。刃にとがったところがないので、深いキズをつけてしまうこともありません

How to use

▲艦船模型の先端部分の合わせ目など、カーブに沿わせてスクレーパーを使うことで、曲線を平らにすることなく削ることができます
▲形状が複雑な部分はディテールをよけながら、合わせ目を狙った切削にも対応。排水管のディテールを削り取ることなく作業できました
▲クレーンや鉄柱などの細いパーツも湾曲した刃を点で当てて、パーティングラインをキレイに除去。折れないようにパーツを指で支えても刃先が手に当たりづらいのもうれしいポイント。とはいえ刃物なので取り扱いには気を付けましょう
▲1/700スケールの艦船模型では艦載機の翼を裏側から削り込むと、見映えが良くなります。こういった削り込みでもスクレーパーは「削りすぎない」、「キレイに仕上がる」、「削る部分を狙いやすい」など単なるヤスリとは違った使用感と結果が得られます

新商品② あると便利! テーパー面取りビット

HGワンタッチピンバイス専用テーパー面取りビット
●発売元/ウェーブ●1408円
※HGワンタッチピンバイスセット(1980円)単品(858円)

▲一見するとドリルのようなビット形状ですが、実は穴の周辺を面取りするアイテム。角度が90度になっていて穴の縁に45度の面を作りだすことができます。1mm~5mmまでの穴に対応。根元が六角形のアタッチメントになっていて、「HGワンタッチピンバイス」(別売)に対応しています。HGワンタッチピンバイスは金色のアタッチメント部分を引っ張ってから、差し込むことでビットを固定できます

How to use

▲まずはHGワンタッチピンバイスのドリルを使って、プラ板に穴を開けてみましょう。面取りの分も考えて、ちょっとだけ内側に寄せておきます。
▲続けてテーパー面取りビットを装着し、穴に対して垂直に合わせて回します。穴外側の削れる感覚はあまりないので、削りすぎないように軽く回しましょう
▲穴の周囲に一定間隔の斜めの面取り部分ができました。どれぐらい面取りをするかは力のかけ具合によるので、皿ネジを埋め込めるような大きなサイズにもできます
▲ドリルで開けた単純な穴と比べると大分印象が変わります。その見た目をディテールとして活用するも良いですし、パーツの接続穴なら、接続時にピンの引っ掛かりをなくしてくれます
▲裏からディテールパーツを入れれば、一層ディテールらしさが際立ちます。細かな違いではありますが「面取り」をしているか否かで、作品全体のクオリティが大きく変わるでしょう

新商品③“円盤型”ダイヤモンドビット

電動ルーター用ダイヤモンドビット【円盤型】3本組
●発売元/ウェーブ●1485円

▲ルーターに付けて使用する2.35mm軸のヤスリビットで、一般的な模型用のルーターで装着が可能です。この円盤状のダイヤモンドビットは端が下がったゆるい角度を持っていて多少の角度が付いた状態でもしっかりと押し当てた部分を削ることができるようになっています。うまく垂直に当てないといけない平ら円形ビットから一工夫加わり、より使いやすくした新形状となります

How to use

▲パーツの底面に大きな凹凸があったり、ディテールを取り除きたい場合は、垂直にヤスリを当てることのできるダイヤモンドビットが役に立ちます。広めの面でもキレイに削っていけます。円盤の曲面のおかげで中央部分だけしっかり削れていることに注目
▲端の部分は少し傾けて使うことで端のヤスリ面を使って削りだします。ここがこのダイヤモンドビットの大きな特徴で、角度を変えることで余計な箇所を傷つけずに狙った部分のみ削るすることができます。1本で面や隅に対応できる優れたビットなのです
▲今回の円盤なら円形の底をしっかり削り取ることも簡単。同社から発売されているディテールパーツの「U・バーニア フラット」は底面にちょっとした段差があるのでならしてみましょう
▲ビットをまっすぐあてて、円盤の中央を使って削ります。そこから少し角度をつけて底面の円形全体にヤスリを当ててならします。大きく動かして側面に当てすぎると余計な傷ができてしまうのでじっくりといきましょう
▲ならした凹面にシルバーのシートを貼り、レンズパーツを置くとその差がわかるでしょう。地味な工作ですが、最後の仕上がりで効果が出ますね

まとめ

 

個性あふれる新しい先端ツール各種は使用感がかなり違うのが面白いところ。スクレーパーは手が届かなかった切削ができるタイプが登場し、面取りビットはワンタッチピンバイスの追加工具としてピッタリの働きをしてくれます。ダイヤモンドヤスリビットは実際に使ってみると、その見た目以上に快適さを味わえます。それぞれ個別に“ワザ”を持っているので、あなたのやりたい工作を助けてくれるでしょう

▲作業中で作ったパーツを活用して製作してみました。今回の工具はディテールが作りやすいので、連装ランチャーとバックラーをスクラッチ。穴にテーパー面取りビットを入れて、ディテールアップパーツを可動軸として活用して、スクレーパーで内側のディテールを加工してみたりと、ツールを活かしつつ製作。新しいツール……楽しい。

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