HOME記事アニメ・ゲーム交わることのなかった『ヤマト』との運命―江原正士(山南修役)×内田直哉(スカルダート役)対談【ヤマトよ永遠に REBEL 3199 】

交わることのなかった『ヤマト』との運命―江原正士(山南修役)×内田直哉(スカルダート役)対談【ヤマトよ永遠に REBEL 3199 】

2026.03.07

リアリティのある芝居が『ヤマト』で生きる時代

──おふたりはこれまでさまざまな外画作品で、名優の吹き替えを担当されてきました。『ヤマト』も非常にリアリティを重視した作品ですが、アフレコを行ううえで共通点はございますか?

内田 まず、特にコロナ禍以降、アニメのアフレコが非常に多くなってきた印象です。それは外画のディレクターがアニメも担当することになったことが、大きかったと思います。外画もやってきた人たちだから、「ああ、内田直哉を呼ぼうか」とわかってくれている。外画とアニメの比較でいえば、近年はアニメのほうが、自由度が高く演技ができるようになっている印象はありますね。

江原 昨今の外画は「セリフとテロップと合わせないといけない」という制約があるんですよ。特に最近は、外画の翻訳の方法論が変わってきたこともあって、日本語の伝え方としても芝居とマッチしない部分もあるんです。昔は日本語に合わせて意訳することで、翻訳にも脚色を盛り込むことができた。いいか悪いかは別にして、最近は正確さが優先される傾向にあるといえます。

内田 逆にアニメは日本語が主ですからね。海外でも、現地の翻訳よりは、我々がそのままセリフをしゃべっているほうを重視してくれる。日本語でセリフを読んだら、現地でも大盛りあがりですからね。

江原 特に『ヤマト』のような重厚な作品は、昔の外画的な雰囲気をもった方向性に近づいてきているという実感はありますね。画を見ながらだと口パクを意識しすぎてしまうので、逆に「これは実写だ」と思ったほうが合う部分はあります。理想的にはプレスコ(セリフや音楽などを先に収録する手法)のほうが、もっと雰囲気を出せるかもしれませんね。

──そういったアプローチが、若いキャストさんに影響を及ぼす可能性もありますね。

内田 どうでしょうね。それは我々が教えるというよりも、自然に感じ取ってもらうものだから。本人が気づいて、やってみたいなら取り入れていけばいいんだし。

江原 うん、逆にアニメらしい芝居のほうが合っているキャラクターもいるわけですからね。そのバランスをどう考えるか。アニメとリアリティの線引きを、どう捉えるかが役者としても面白いところにもなるのかなと。

──『3199』も第五章を迎え、いよいよクライマックスへと加速しますが、作品自体にはどのような印象をお持ちですか?

江原 劇中ではマザー・デザリアムというAIによって、人類が制御されつつあるじゃないですか。現実にも、今は生活にもAIが欠かせない時代が到来しつつありますから、いろいろな意味でAIに取り込まれている時代がやってきている。将来どうなってしまうのか、考えさせられてしまいますよね。

内田 リメイクではありますが、半世紀近く前の原作の発想にも驚かされますね。今の時代にマッチした内容で、違和感もありませんし。逆に、当時の僕らにはあまりにも遠すぎて、実感がわかなかった。ちょうど高度成長期だったということもありますし、もっと身近なものに興味があったんです。どんなことでも吸収できて、夢が満載だった時代ですから、やりたいものがすぐそばにいっぱいあった。だから、あまり遠い未来には目が向かなかったんでしょうね。

──最後に、ファンのみなさんへメッセージをお願いします。

内田 まずは『3199』というリメイクシリーズを楽しんでいただきたいと思います。物語はオリジナルの『永遠に』をベースとしつつも、楽しんでいただきたいのは、かつて思い出に残っているキャラクターとの違いや、その活躍を楽しんでいただくのが一番ではないかと。僕はそういうふうに思っています。

江原 福井先生の作品といえば、『亡国のイージス』『終戦のローレライ』という、とても素晴らしい作品群がありますが、本作はそれに続く方向性に向かうのではないかと、期待をもって参加させて頂いています。また、ずっとシリーズを追ってきた『ヤマト』ファンのみなさんは、「ああ、一緒に成長してきたんだな」と実感できるような展開を、(福井)先生には期待したいですね。よろしくお願いします。

『ヤマトよ永遠に REBEL3199』第五章「白熱の銀河大戦」上映中&第六章「碧い迷宮」6月26日(金)上映開始

 『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第五章 白熱の銀河大戦 』は現在上映中。さらに、第五章の「衝撃の結末」に続く第六章「碧い迷宮」は6月26日(金)上映開始! 第六章のムビチケカードも好評発売中。
 最新情報は公式サイトおよび公式Xアカウントをチェック!
公式サイト:https://starblazers-yamato.net/
公式Xアカウント:@new_yamato_2199

©西﨑義展/宇宙戦艦ヤマト3199製作委員会

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