『DEATH STRANDING2: ON THE BEACH』の「DHV マゼラン」を塗装! パッケージの雰囲気やゲーム中のタール表現を筆塗りと「ステッドラー ピグメントブラッシュペン」を合わせ見事に再現!!【筆塗りTribe】
2026.03.24
筆塗りTribe/DHV マゼラン【コトブキヤ 1/350】●大森記詩 月刊ホビージャパン2026年4月号(2月25日発売)
筆塗りにチャレンジする“実験艦”としても最適のキット
話題のキットから往年の名作プラモまで、どんなプラモも筆塗りで楽しんじゃおうという本連載「筆塗りトライブ」。今回は、コトブキヤが送り出したSF艦船プラモ「DHV マゼラン」の作例をお届けします。大人気ゲーム『DEATH STRANDING 2:ON THE BEACH』において、主人公サムと仲間たちが所属する跳ね橋部隊の移動基地として大活躍する深部タール狩猟船。月刊ホビージャパン読者であればご存知のとおり、大のプラモデル通としても知られるアートディレクター・新川洋司氏がデザインを手掛けた本機は、筆塗りで仕上げるモチーフとしても非常に相性がいい。本作例はパッケージCGの雰囲気や、ゲーム中でのタールの表現などをがっつりと盛り込んで、重量感満点の作例となっています。また今回は筆塗りの他に「ステッドラー ピグメントブラッシュペン」という秘密マテリアルも出撃! 筆塗りとペン塗装を合わせたことで、より表現の幅が広がった大森記詩による入魂の作例を思う存分楽しんでください。
(構成・文/フミテシ)
今回のアニキ
大森記詩/彫刻家、モデラー。月刊ホビージャパンでの連載をまとめたMOOK「MIXINGSCAPE 空想模型モデリングマニュアル」は2026年3月19日発売。今回はMOOK作業の合間に、ガッツリ筆塗りに取り組んでくれた。
今回の秘密兵器!
「ピグメントブラッシュペン」&「ブレンディングリキッド」
▲特徴的なタールの描き込みと仕上げに活用。ドイツのステッドラー社製「371ピグメントブラッシュペン」(全60色/本作例では99番)。鮮やかな色彩も豊富で、水彩調のイラストを描く際特に定評のある画材。水性で無臭かつ、紙だけでなくさまざまな素材にしっかりと定着する高品質なインクが特徴的で、プラパーツ上、サーフェイサー上、水性・ラッカーを問わず塗料の上にも自由に描くことができる。インクの上からさらに塗料を重ねられるのも嬉しいポイント。ブレンディングリキッドは後のHow toで解説する
キット素組み
▲こちらが今回筆塗りする「DHV マゼラン」の素組み。キットは成型色でマゼランの絶妙なグレーの色合いを見事に表現。艦底部などの黒パーツの質感もいい。組んだだけでも十分かっこよさを堪能できる内容だ
筆塗りのための準備
こびりついた「タール」を表現
▲船体にこびりついたタールをよりメリハリをつけて表現するために、塗装前に各部に溶きパテを塗る
ラッカー塗料を使用
▲船体色となる塗料。タミヤのライトグレイ、Mr.カラーのRLM02グレー、エンジングレーなどが主に船体のグレーとなる。下地色としてマホガニーを使用
船体の汚しに活用
▲Mr.カラーのオレンジ、黄橙色にクリアーイエロー、クリアーレッドを混ぜて光沢感あるオイル汚れ的表現を各所に施していく
混色用に使用
▲Mr.カラーGXのウイノーブラックは、グレーをより沈ませたいときのために準備。その他、各色に少量混ぜて使うこともある
金属表現に使用
▲スーパーチタン2はコンテナや艦底部などに塗り、機体色が剥がれて金属の地肌が出ているような表現をするのに使用した
使用した筆
▲広い面は平筆(主にタミヤ モデリングブラシPROIIとSSDブラシ72)、細部は上野文盛堂の面相筆「ウッディーフィット」を使用。テクスチャーを強調したい箇所は、使い古して毛先がまばらになっている平筆を使用
全体にブラックを吹き付け
▲「DEATH STRANDING」の特徴でもあるタールの重厚感をまとわせていくので、黒のサーフェイサーを下地にして、色を塗り重ねていく
陶器の皿に各色出す
▲1色ずつ塗料皿を用意するのではなく、大きめの陶器の皿に使用する色を全部出す
適宜混ぜて気に入った色をすくう
▲皿に出した色を適宜混ぜていき、自分の好みの色合いの箇所の塗料を筆ですくっては塗っていく。写真は船体色のグレーを混ぜているところ。陶器の中のランダムなグレーが模型の各所に塗られていくことで、単色では出せない深みある表現となる
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©KOJIMA PRODUCTIONS Co.,Ltd./HIDEO KOJIMA.