【コトブキヤ エヴァンゲリオン第13号機】胸部の副腕をさらに表情豊かに仕上げる
2021.07.29『シン・エヴァンゲリオン劇場版』クライマックスにて、碇ゲンドウが乗るエヴァンゲリオン第13号機。コトブキヤ1/400キットは『:Q』上映時にリリースされたもので現在は品薄の状態が続いているが、2021年8月に再生産が決定している。作例は劇中のクライマックスに合わせた副腕の状態で製作。手の表情を劇中カットを参考に修正している。また、グラデーション塗装で陰影を付け、より曲面構成を生かした仕上げとしている。
お仕事の受注時より担当さんとどうにも話がかみ合わないと思ったら、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』にも登場したんですね~。公開時の人混みを避けるべく時期を外したら、緊急事態宣言および映画館の閉鎖となり、この原稿を書いている時点ではいまだ観に行けてません…。
設定上は『:Q』の頃と変わらないというお話でしたので、予告の動画も交えて製作にあたることにしました。
キットはコトブキヤの製品で非常に良いバランスで、初号機などと比べるとジェットアローンのような胴周りや革靴っぽいつま先がオジサン的で素敵です。本体は特に改修を加えることなく、パキっとグラデーション塗装で仕上げました。
改修は4本腕の腕組みをしているハンドを閉じ気味の形状に変更。指に切れ目を入れて角度調整しています。完全に閉じているのも良かったのですが、少し動きをつけたかったので開き気味にしています。スジ彫りは彫られている部分の彫り直しと、首周りのみに留めています。
塗装に関してはベタ塗りではスケール感に乏しく曲面構成が生かせないので、グラデーションで陰影を付けて表現しました。基本のパープルはガイアノーツの第13号機用カラーが出ていますので、そちらを使用し陰影部分を基本色の明度を上げて、明るい部分は基本色にホワイトを混ぜたモノを使用。ほかのカラーに関しても同様の方法で塗装しています。グリーンの部分はガイアノーツのエヴァグリーンにGSIクレオスの蛍光グリーンを多めに入れて発光感を出しています。赤いパーツはツヤありにして、ピンポイントのアクセントとなるように仕上げました。
80m級のモノが20cmサイズになったとき、果たして注意書きは見えるのか? という疑問点があったので、貼りたい気持ちを抑えてオミット(大きなロゴとかなら見えそうですが…)しました。
以上! nishiでした。
コトブキヤ 1/400スケール プラスチックキット
エヴァンゲリオン第13号機
製作・文/nishi
エヴァンゲリオン第13号機
●発売元/コトブキヤ●9680円、発売中●1/400、約19cm●プラキット
ⓒカラー ⓒカラー/Project Eva. ⓒカラー/EVA製作委員会
nishi(ニシ)
キャラクターモデラーのエース格。メカ、美少女プラキットの双方を得意とするため、今回の第13号機はうってつけと判断し発注。