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【コトブキヤ エヴァンゲリオン第13号機】胸部の副腕をさらに表情豊かに仕上げる

2021.07.29

エヴァンゲリオン第13号機【コトブキヤ 1/400】 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)

エヴァンゲリオン第13号機

『シン・エヴァンゲリオン劇場版』クライマックスにて、碇ゲンドウが乗るエヴァンゲリオン第13号機。コトブキヤ1/400キットは『:Q』上映時にリリースされたもので現在は品薄の状態が続いているが、2021年8月に再生産が決定している。作例は劇中のクライマックスに合わせた副腕の状態で製作。手の表情を劇中カットを参考に修正している。また、グラデーション塗装で陰影を付け、より曲面構成を生かした仕上げとしている。

▲ロンギヌスの槍はキットでは2本付属。ここでは劇中クライマックスに合わせて1本持たせたポージングにしてみた。各可動域は良好でご覧のように自在なアクションポーズが楽しめる

▲同じくコトブキヤ1/400エヴァンゲリオン初号機(製作/Blondy51)との劇中シーン再現。初号機は単行本「HJメカニクス09」(発売中)に収録しているので合わせてご覧いただきたい(HJメカニクス09の書籍情報はこちら)
▲副腕を綴じ、肩の防御ユニット格納ブロックを装備した状態にもできる
▲情報量の集中と拡散を考慮し、首周り、頭部を中心にスジ彫りを追加している

▲劇中での副腕を閉じていない状態を再現するため、キットのハンドパーツの指に切り目を入れて角度を変更。隙間はシアノンで埋めている。表情についてはピッタリ閉じているより少し広がって不規則なほうが動きがあって面白いかと思い、写真のような状態にしている

▲製作途中写真。全体のバランスは非常に良好でアレンジが少ないぶん、劇中の画に近い印象。合わせ目消しは腹部、前腕や脚などで処理が必要だが、腹部や脚などは後ハメ加工も難しいので、素直に関節を先に塗ってから合わせ目処理をして塗装という流れが良いだろう。合わせ目部分にエッジの先端が来たり、処理に神経を使う部分は注意が必要

 お仕事の受注時より担当さんとどうにも話がかみ合わないと思ったら、『シン・エヴァンゲリオン劇場版』にも登場したんですね~。公開時の人混みを避けるべく時期を外したら、緊急事態宣言および映画館の閉鎖となり、この原稿を書いている時点ではいまだ観に行けてません…。
 設定上は『:Q』の頃と変わらないというお話でしたので、予告の動画も交えて製作にあたることにしました。
 キットはコトブキヤの製品で非常に良いバランスで、初号機などと比べるとジェットアローンのような胴周りや革靴っぽいつま先がオジサン的で素敵です。本体は特に改修を加えることなく、パキっとグラデーション塗装で仕上げました。
 改修は4本腕の腕組みをしているハンドを閉じ気味の形状に変更。指に切れ目を入れて角度調整しています。完全に閉じているのも良かったのですが、少し動きをつけたかったので開き気味にしています。スジ彫りは彫られている部分の彫り直しと、首周りのみに留めています。
 塗装に関してはベタ塗りではスケール感に乏しく曲面構成が生かせないので、グラデーションで陰影を付けて表現しました。基本のパープルはガイアノーツの第13号機用カラーが出ていますので、そちらを使用し陰影部分を基本色の明度を上げて、明るい部分は基本色にホワイトを混ぜたモノを使用。ほかのカラーに関しても同様の方法で塗装しています。グリーンの部分はガイアノーツのエヴァグリーンにGSIクレオスの蛍光グリーンを多めに入れて発光感を出しています。赤いパーツはツヤありにして、ピンポイントのアクセントとなるように仕上げました。
 80m級のモノが20cmサイズになったとき、果たして注意書きは見えるのか? という疑問点があったので、貼りたい気持ちを抑えてオミット(大きなロゴとかなら見えそうですが…)しました。
 以上! nishiでした。

コトブキヤ 1/400スケール プラスチックキット

エヴァンゲリオン第13号機

製作・文/nishi

エヴァンゲリオン第13号機
●発売元/コトブキヤ●9680円、発売中●1/400、約19cm●プラキット

ⓒカラー ⓒカラー/Project Eva. ⓒカラー/EVA製作委員会

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nishi(ニシ)

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