RGエヴァ零号機改造でMark.09をつくる
2021.07.26エヴァンゲリオン Mark.09【BANDAI SPIRITS】 月刊ホビージャパン2021年9月号(7月21日発売)
『:Q』に登場したアヤナミレイ(仮称)が乗るエヴァンゲリオンを、RGエヴァンゲリオン試作零号機の改造で立体化。零号機に酷似しているものの、ぎょろりと大きい目玉を持つ頭部や節がひとつ多い胴体部など、細部に形状の違いが見られる。作例では、この細部の違いをRGベースで徹底改修。頭部も後半登場版の頭部がない状態を再現できるよう、首あり・なしの2種を用意。特徴の大きな鎌もプラ板造形によるスクラッチで完成させた。
RGの試作零号機をベースに各部形状をMark.09に寄せていく方向で工作しましたが、Mark.09と試作零号機の違いは、頭・胴体・腕とさほど多くありません。現状プラキットは出ていないので、本作例を参考にぜひ挑戦してみてください。
■頭部
零号機とMark.09で一番違うところが頭部になります。今回はキットパーツをベースに削り込んだのち、プラ材やパテを用いて形状を変更しています。頬はプラ材を使って基部を作ったのち、パテ盛り→削り込みで形状出しをしています。アゴパーツも延長や角度調整などをしています。
ひさし部分はパテ盛り→削り出しで形状変更。後頭部は白いパーツはキットの削り込み、頭頂部パーツは削り込んだ白パーツに合わせて削り込みやパテ盛りで形状を整えています。
■胴体
零号機の腹部装甲は2つ、Mark.09は3つと差異があるので、もう1個装甲を用意しました。一番下の白いパーツは尖った部分が腰パーツの内側に入るように裏打ち後、削り込んで形状を変更。フレームパーツに接続するピンは切り落としてフリーにしています。オレンジのパーツも接続ピンは切り落としてフリーに。順番に合わせて削り込み形状を調整しました。
■鎌
今回の目玉でもある鎌ですが、ほぼプラ材でできています。湾曲部分はコンパスカッターを使って弧型に切り出したものを積層接着したのち、削り出しで形状を作っています。
■塗装
色合いは零号機とほぼ同じですが、肩はカラーパターンが違っているので注意が必要です。
黄=エヴァオレンジイエロー
白=GXクールホワイト
グレー=メカサフ ライト
黒=グラファイトブラック
赤=フレイムレッド
首元の赤茶=焔小豆+Ex-ブラック+Ex-ホワイト
靴底=MSシャアレッド
靴裏=ブロンセグリュンRAL6031
鎌=GXメタルブラックとGXメタルブラッディレッド
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “リアルグレード” 汎用ヒト型決戦兵器 人造人間 エヴァンゲリオン試作零号機 改造
エヴァンゲリオン Mark.09
製作・文/Ryunz
ⓒカラー ⓒカラー/Project Eva. ⓒカラー/EVA製作委員会
Ryunz(リュンズ)
細部まで行き届いた丁寧な工作ときっちりした塗装を得意とする。猫と車が好き。