横須賀を母港に活動したイージスミサイル巡洋艦
アメリカ海軍第7艦隊の防空戦力として横須賀を母港に活動していたタイコンデロガ級ミサイル巡洋艦「カウペンス」(CG-63)。イージス艦の嚆矢ともいうべき艦が、フライホーク初の1/350スケール艦船キットとして登場した。エッチングパーツや3Dプリントパーツ満載の豪華版を完全モデリング!
■「カウペンス」について
USSカウペンスはアメリカ海軍タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦の17番艦です。イージスシステムを搭載したタイコンデロガ級は1983年から1994年までの間に合計27隻建造されました。建造時期や搭載装備によってこれらの艦はいくつかの「バッチ(Bat ch)」に区分されますが、当艦は第四次建造バッチに属します。「カウペンス」の名称はアメリカ独立戦争におけるカウペンスの戦いに由来しています。カウペンスは1987年12月23日にアメリカのバス鉄工所で起工され、1991年3月9日に就役。おもにに空母打撃群の一員として西太平洋、ペルシャ湾、インド洋などの地域に配備され、2003年のイラク戦争ではイラクに対して相当数のトマホーク巡航ミサイルを発射したことでも有名です。
■キットについて
本キットは通常版と豪華版が販売されています。通常版と共通なのはキットのランナーに加えエッチングパーツ、デカール、金属砲身、錨鎖などです。今回製作した豪華版で追加されたパーツはエッチングパーツが6シート、銅棒が12本、3Dプリンター製パーツ、塗装用マスキングシート、ネームプレート×1などです。今回はこちらの豪華版を製作します。通常版と共通の組立説明書2枚に加え、豪華版用の組立説明書2枚が付属しますのでまずはそれらを熟読し、船体の組み立て、マスキング、塗装、エッチングパーツの取り付けなどの手順を吟味します。例えばこのパーツを接着してしまうとその後、その周辺のエッチングパーツを取り付ける作業が難しくなるだとか、このパーツを接着してしまうとマスキングがやりづらくなるなど、細部にわたって先に手順を考えることが重要です。これらを無視してどんどん組み立ててしてしまうとのちのち作業が極端に難しくなります。また主要構造物ごとに製作していくことも艦船模型の作業効率をあげる上で大事なことです。
■製作
船体に甲板を接着し大まかな構造物とヘリポート構造物、マストに分けて組み立てていきます。エッチングパーツにはガイアノーツのプライマーを塗布し、船体色で塗装しておきましょう。このキットはすべての甲板床を先に塗装しておくとよいでしょう。その後、付属のマスキングシートを甲板床に貼ります。構造物は組み立て接着後に合わせ目を処理しておきます。
次に手すり以外のエッチングパーツ類を壁面部分にモリモリ接着していきます。3Dプリントパーツにはサーフェイサーを塗装して船体色で塗装します。船体ですが、艦底色を塗装したらマスキングして船体色を塗装します。乾燥したらすべてのマスキング撤去して3Dプリントパーツと残りのエッチングパーツを接着していきます。3Dプリントパーツは非常に壊れやすく繊細なので、慎重にニッパーで切り出しましょう。デカールを貼ったらタミヤ スミ入れ塗料でスミ入れと汚しを施します。これが終わったらマストを接着して、今度はサビ表現を油絵具で加えていきます。実物は意外とサビていますがくどくならない程度にしておきます。最後に貼り線をしてツヤ消しクリアーでコーティングで完成です。
■まとめ
船の形状にもよりますが現用艦船にエッチングパーツを接着するのは意外と楽です。このキットは箱物構造物を船体に接着してからマストを接着することができるので非常に楽です。しかも甲板床マスキングシートも付属しているので作業も簡単です。船体を船体色で塗装してしまえばエッチングパーツや3Dプリントパーツもサクサク接着できます。ただ組立説明書の項目が多すぎて大変なのでそこは注意しましょう。
今どきは3Dプリントパーツが付属するキットも多くなっていますが、プラスチックパーツのつもりでニッパーで切り離すと意外なところからパーツが割れるなどトラブルもありますのでこればかりはちょっと慣れが必要かもしれず、注意が必要です。
フライホーク 1/350 スケール プラスチックキット
USS カウペンス
製作・文/ Takumi 明春
USS カウペンス CG-63 1998 (豪華版)
●発売元/フライホーク、販売元/ビーバーコーポレーション●58300円、発売中●1/350、49.2cm●プラキット
\この記事が気に入った方はこちらもチェック!!/
Takumi 明春(タクミアキハル)
最近の艦船模型は3Dプリンター部品が付属されているが繊細すぎて破損や紛失との戦いだ。




























