プラノサウルス復元プロジェクト/フクイサウルス【BANDAI SPIRITS】●ウラベヒロト(アーミック)、G.Masukawa(GET AWAY TRIKE!) 月刊ホビージャパン2026年3月号(1月23日発売)
■改造
フクイサウルスの復元骨格は、これまでにいくつかのタイプが製作されている。これらは1995年に完成した「フクイリュウ*」の復元骨格を改造したもので、新たに発見されたフクイサウルスと考えられる骨格要素を追加していく形でアップデートされ続けている。
「フクイリュウ」の復元骨格が製作された当時、北谷クオリーから産出するイグアノドン類の実態はよくわかっていなかった。2003年のフクイサウルスの命名、そして2015年のコシサウルスの命名を経て、近年では北谷クオリーから体型のはっきり異なる2タイプのイグアノドン類が産出することが知られている。フクイサウルス、コシサウルスともホロタイプは断片的な骨格に過ぎないが、がっしりした体型を示す化石はいずれもフクイサウルス、きゃしゃな体型を示す化石はコシサウルスのものであろうと見られている。
今回は、近年発見されたさまざまな新標本の情報を中心に、「フクイリュウ」の復元骨格のアップデート版ではなく、一からフクイサウルスの骨格の復元を試みる。パラサウロロフスとは大きく体型が異なるため、プロポーションの変更がカギとなるだろう。
*フクイリュウ:北谷クオリーから産出したイグアノドン類の化石に付けられていた愛称。中国科学院・古脊椎動物古人類学研究所と内蒙古自治区博物館の協力によって、1995年に復元骨格が製作された
▲フクイサウルスと目される後肢の骨は、イグアノドン類のなかでも特にがっしりしているようだ。トリケラトプスの後肢にティラノサウルスの足を組み合わせていこう
▲脛骨を延長し、足首は金属線2本で接続する。指は要所で切り分け、短く削り込んだうえで金属線で接続。ひづめ状の末節骨もしっかり作り込んでおこう
■塗装

1988年に行われた予備調査に続き、翌年から始まった本調査によって、この崖にボーンベッド(骨化石の密集層)が存在することが明らかになった。日本各地から学生を集めた大規模な発掘調査が毎年のように行われ、今日までにフクイサウルスをはじめとするさまざまな恐竜の体化石(骨や歯の化石)や足跡化石を含む、膨大な数の化石が発見されている。
今日、この崖は北谷クオリーとして世界的に知られている。2016年以降の調査でフクイサウルスの新標本が続々と発見されており、フクイサウルスをはじめとする北谷層産イグアノドン類の今後の研究に期待がかかっている。
*手取層群:日本を代表する白亜紀の地層のひとつで、北陸地方で広く見られる。狭義の手取層群は白亜紀前期の陸域で堆積したものだが、ジュラ紀中期~後期の海成層(海底で堆積した地層)を主とする九頭竜層群とまとめて広義の手取層群とすることも多い
Fukuisaurus tetoriensis
フクイサウルス・テトリエンシス
●鳥脚類 イグアノドン類●全長約4.7m●白亜紀前期(アプチアン)約1億1800万年前頃?●福井県

BANDAI SPIRITS プラスチックキット “プラノサウルス”
フクイサウルス
製作/ウラベヒロト(アーミック)
骨格図・解説/G. Masukawa(GET AWAY TRIKE!)
プラノサウルス パラサウロロフス
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●1540円、発売中●約16cm●プラキット
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