スマホ1台で今日からできる「ガンプラパッケージデジラマ」をプロモデラーの林哲平が実践&解説!【BUILDERS NOTE】
2025.11.26
きみにもできる! ガンプラパッケージデジラマ[BUILDERS NOTE編]●林哲平 月刊ホビージャパン2026年1月号(11月25日発売)
きみにもできる! ガンプラパッケージデジラマ [BUILDERS NOTE編]
「作る」だけがガンプラじゃない! スマホで撮った自分のガンプラが、あのパッケージ風になる!? そんな夢のような機能“ガンプラパッケージデジラマ”がビルダーズノートに登場。登録から生成までを実際に試してみたら、思わずニヤリな出来映えに! スマホ1台で今日からできる、SNSで自慢したくなるような“新しい遊び方”を紹介します。
[解説/林哲平]
▲「週末で作るガンプラ凄技テクニック 懐かしのディオラマ編」で製作した作例「アムロ散る」を読み込んでパッケージデジラマにしてみました。スマホ1台で手軽に生成できるので、ぜひこの記事を読んで挑戦してみてください!
Step-2■ 早速パッケージデジラマを作ってみよう
▲パッケージ背景は現在8種類から選べるようです。ここで気がついたのですが、私の手持ちのガンプラは1/100や旧キットが中心で、意外とHGが少ない! 押し入れをひっくり返して、使えそうなガンプラを探します
▲私の著書「ガンプラ凄技テクニックHG編」で製作したHG ゼータプラス UC版を見つけました! ここはウェイブライダー形態で、手持ちでパシャリ。AIがガンプラ以外の部分を切り抜いてくれるので、こんな“ブンドド”写真でもまったく問題ないようです。すごく未来を感じます!
◆POINT
アクションベースを使うときは、できる限り画面に映らないように注意してください。アクションベースはガンプラ同様プラパーツなので、AIに「ガンプラの一部」と認識されることもあり、切り抜かれずにそのまま写ってしまうことがあるのです。特に、フロントアーマー下のジョイントにアクションベースを取り付けるときは、バインダーやリアアーマーの一部、脚部などが隠れてしまいやすいので注意してください。そうするだけで一気に見映えが良くなりますよ!
▲背景はキットに合わせて宇宙世紀のHGパッケージを選択。あぁ、なんでうちにあるHGのガンプラは鉄血ばかりなんでしょう(嘆)。ぜひ鉄血シリーズのパッケージの追加を望みます!
▲先ほど手持ちで撮影した写真をインポートすると、画像の加工が始まります。さて、ちゃんと切り抜かれているでしょうか? ドキドキ……!
▲画像、バッチリ切り抜かれていました! どうやってガンプラ以外を認識しているんでしょうね? ここで、画像の縮小拡大、回転や位置調整を行います
▲続いては、タイトルの入力です。表記を間違えないように細かく調べながら打ち込むのは面倒くさいな~と思っていたら、「ガンプラ一覧」で使用したキットを選択すると、なんと自動で入力されました! ユーザーフレンドリーでありがたいです!
▲生成する前に「本体への加工を適用」という選択肢がありました。ONにしておくと、ガンプラの画像をパッケージに合うように色味などを自動で調整してくれるようです。私はもちろんONにしましたが、腕に自信があるモデラーさんは作品そのままで勝負するのもアリだと思います
完成!
▲生成ボタンをタップし、待つこと十数秒……。できました! 自分のガンプラがばっちりパッケージになっています! 画像の調整も絶妙な塩梅ですし、これは楽しい!
Step-3■ パッケージデジラマ映えする写真撮影のコツは“光”
▲次のお題はガンドノード。プレミアムバンダイのキットはパッケージが1色での印刷なので、このパッケージデジラマを使えば自分なりにカラー化できるのでは? と思い、手持ちで撮影してみます。しかし! おおっと、センサーや顔部分が暗く見えにくい写真になってしまいました
▲こんな時は外で撮影してみましょう。太陽光はガンプラを引き立ててくれる最高の照明。地面からの反射光も全体的に照らしてくれますし、室内で撮影するよりも抜群にカッコよく写るんです
◆POINT
手で持ってガンプラを撮影するとき、一番注意したいポイントは落下です。特に、カメラの画角に映らないバックパック部分を持って撮影することが多くなるのですが、キットによってはは下半身が重く、腰から下がスポっと抜け落ちてしまったり、バックパック基部のパーツからポロッと落下したりすることがあるのです。破損やパーツの紛失に繋がるので特に屋外で撮影する際は注意してくださいね!
▲さて、本来HGガンプラのパッケージに記載されているタイトルは英語です。手動入力も可能なので、今回は型式番号と英語表記で入力。さあ、生成ボタンをタップします
完成!
▲やっぱりカラーのパッケージはいいですね! あえてプレバン風に仕上げられるフィルターなどがあっても、さらに遊びの幅が広がりそうだと思いました。ビルダーズノートさん、ぜひ!(笑)
Step-4■ 単品じゃなくても切り抜いてくれる!?
▲ガンプラのパッケージアートには、まるでディオラマのようにドラマチックな情景が描かれているものもあります。というわけで、今度は「ガンプラ凄技テクニック 懐かしのディオラマ編」で製作した「砂漠の駐屯地UC79年12月31日」を使ってパッケージ生成スタートです
▲最近個人的に使っているAI「Gemini2.5Pro」で、英訳したタイトルを入力します。ただ、よりガンプラっぽくするなら、「砂漠の駐屯地セット」みたいにしたほうが良かったかもしれません(汗)
▲HGUCのパッケージは、タイトルロゴを入れるか、入れないかの選択も可能です。一番ベーシックですし、現在使える8つのシリーズ以外に登場するMSでも心置きなく使えるのがありがたいですね
完成!
▲生成されたパッケージを確認すると、フィギュアや手すりまでしっかり切り抜かれていました。ディオラマを持っている人ならさらに楽しめるはずです! どこまで切り抜かれるのか、実験してみるのもいいですね。今回はキットに合わせてパッケージを選びましたが、いろいろ組み合わせを変えて遊んでみるのも面白そうです
◆POINT
AIはまだまだ発展途上の技術で、常に同じ答えが出ることはなく、切り抜きなどもばらつきが出ることがあります。一度うまく行かなかったとしても、「ダメだ!」とすぐに諦めるのではなく、トライ&エラーで何回もチャレンジしてみましょう。失敗したからこそ学べることもありますし、何回か生成するとコツが自然と掴めてきますよ!
今回はビルダーズノートの新機能「ガンプラパッケージデジラマ」を試してみました! いや~、これは面白い! 自分の作ったガンプラの写真をアップするだけで、憧れのパッケージアート風の画像が完成するなんて、まさに夢のようです。手軽にカッコいい一枚が作れるので、皆さんもぜひ試してみてくださいね。
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本体に手がかからないように持つ。カメラアングルも意識する……など、撮影に役立つコツを紹介中!
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