専用カラーでチッピングチャレンジ! 「HG スコープドッグ」をタミヤのチッピング液と専用カラーで歴戦のかっこいい機体のように仕上げる!【キャラクターモデルの“神レシピ”】
2025.12.09
キャラクターモデルの神レシピ/ATM-09-ST スコープドッグ【BANDAI SPIRITS】●けんたろう 月刊ホビージャパン2026年1月号(11月25日発売)
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ラッカー塗料で下地塗装
黒とオキサイドレッドサーフェイサーを吹く
▲最初に、塗装を剥がした際に露出する機体色を塗る。黒とオキサイドレッドサーフェイサーを使用
露出させたい色をお好みで配置しよう
▲黒とオキサイドレッドの配色はお好みで。剥がれた時、この場所にはこの色があるとかっこいいなと想像しながら塗るのも塗装の楽しみのひとつ
ラッカー塗料を使用
▲次にラッカー塗料のボトムズカラーを使用して本体を塗っていく。下地の黒やオキサイドレッドを露出させたい場所にはラッカー塗料を塗らずに、そのままにしておくこと
チッピング液を塗ろう
タミヤ チッピング液登場
▲ラッカー塗料が完全に乾いたら、タミヤのチッピング液を塗る。塗る場所は、黒やオキサイドレッドを残した部分
しっかりと塗り込もう
▲一度だけでなく乾いたら再度塗り重ねておくと、この後の工程でチッピング液がよく反応するようになる
降着機構部分にも塗る
▲装甲同士が擦れそうな降着機構部分にもチッピング液を塗っておくと、それらしい剥がれ表現を施せる
水性ホビーカラーで塗装
水性ATグリーンで塗装
▲チッピング液を塗ったら、水性ホビーカラーで各部を塗る。バイザーも水性ホビーカラーのATブルーグレーで塗装
水性ATライトグリーンで塗装
▲水性ホビーカラーをエアブラシ塗装する際は「塗料1:うすめ液1」の希釈率を守ること。これだけで一気に塗りやすくなる
しっかりと乾燥させる
▲ラッカー塗料よりも乾燥時間は長め。この後の工程を考えると、しっかりと乾燥せておくことが必須。1日乾燥させておくと良いだろう
スミ入れをする
▲この時点でスミ入れをしておこう。使用したのはタミヤスミ入れ塗料の「ダークブラウン」
基本塗装完了!
▲水性ホビーカラーのボトムズカラーで全体を塗り終えた。ここからチッピングをスタートする
チッピング&ウェザリング
水を含ませた筆で擦る
▲チッピング液を塗った箇所を、水をつけた硬めの筆で擦っていく
泡立つように反応
▲小さな気泡が出てきて、塗料がポロポロと剥がれていく
お好みの加減で剥がしていこう
▲1ヵ所を集中的に剥がすのではなく、チッピング液を塗った箇所を周回して剥がしていくと、全体のバランスも取りやすい
剥がし完了!
▲見事に塗料を剥がすことができた。ここからさらにウェザリングすることで、基本塗装と剥がれた部分がかっこよくマッチする
ガイアノーツのエナメルカラー
▲黄サビを使って表面に浮いたサビを表現。毛先がぼさぼさの筆で、チョンチョンと置くように塗っていく
銃口に煤を
▲煤はツヤ消しで、塗料に混ざったピグメントによって立体感も出る。銃口に塗るだけで使用感を簡単に演出できる
足元に埃
▲埃の色合いが絶妙。足元に薄く塗って、埃を被ったような表現を施した
サビ垂れを追加
▲黄サビの色だけでなく、ウェザリングカラーを混色したサビ色も追加。さまざまな色のサビが付くことで、表面に色情報が増える
完成! HGスコープドッグ
▲チッピング液には反応しないラッカー塗料、チッピング液に反応する水性塗料をうまく活用することで、迫力ある塗装剥がれが表現できる。しかもどちらの塗料でも専用のボトムズカラーがラインナップされているので、塗料を剥がすチッピングに初めて挑戦するモチーフとしてもバッチリ! ぜひこの方法で、君のHG スコープドッグをかっこよく仕上げてみてほしい
BANDAI SPIRITS ノンスケール プラスチックキット “ハイグレード”
ATM-09-ST スコープドッグ
製作・文/けんたろう
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Ⓒサンライズ
けんたろう
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