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2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦第57回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿 フォトレポート

2025.11.08

鈴鹿サーキットにて、10月25日(土)、26日(日)の2日間にかけて行われた「2025 MFJ全日本ロードレース選手権シリーズ 第7戦第57回 MFJグランプリ スーパーバイクレース in 鈴鹿」のレポートを掲載。
(取材/夏目健司、撮影/大西としや・夏目健司)


JSB1000レース1

 前戦の岡山ラウンドで中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)のチャンピオンが確定したJSB1000クラス。だが中須賀は木曜日のスポーツ走行でクラッシュして足を負傷してしまう。予選では2番手のタイムを記録するが、決勝はレインコンディションということを考慮してレース1、レース2ともに出走を取りやめた。

▲ レース序盤から水野、浦本が3番手以降を引き離しにかかる

 レース1では予選3番手の水野涼(DUCATI Team KAGAYAMA)がホールショットを奪い、ポールポジションの#31浦本修充(AutoRace Ube Racing Team/BMW)が続く。水野、浦本は序盤から後続を引き離しにかかり、3番手以降は激しくポジションを入れ替える。徐々に雨脚が強くなるなか、水野はハイペースでラップを重ね、浦本をも引き離し、レース中盤には独走状態を築き上げる。3番手は津田拓也(Team SUZUKI CN CHALLENGE)、4番手#14日浦大治朗(Honda Dream RT SAKURAI HONDA)、5番手に#10長島哲太(DUNROPRacing Team with YAHAGI/ホンダ)が続く。

▲ 雨足が強くなる中、水野は浦本をも引き離してトップを独走
▲ 3番手を走行していた津田だったが、逆バンクで転倒してしまった
▲ スポット参戦の日浦は、混戦の中着実にポジションをあげて3位に

 雨足がさらに激しくなる中、各コーナーで転倒車が発生。12周目には長島がS字で転倒し、13周目には3番手走行中の津田が逆バンクで転倒。そして同じ周に発生した110Rでのクラッシュに起因して赤旗が掲示された。この結果、12周目を終えた時点でのポジションでレースが成立。優勝は水野、2位浦本となり、津田がピットに戻って来られなかったために3位日浦という結果となった。

▲ 水野は鈴鹿戦5連勝。スポット参戦の日浦は大健闘の3位表彰台

JSB1000レース2

▲ 野佐根が序盤から積極的にトップを狙った

 前日同様雨のレースとなったレース2。真っ先に1コーナーに飛び込んだの#4野佐根航汰(Astemo Pro Honda SI Racing)。浦本が2コーナーですぐさまトップを奪うが、野佐根はS字の入り口で再びトップに躍り出る。その後方では水野が3番手に上がり、4番手に#8岩田悟(Team ATJ/ホンダ)、5番手津田と続く。ヘアピン立ち上がりでは浦本がトップを奪うが、バックストレートで野佐根をかわした水野がAstemoシケインで浦本をパスしてトップに浮上。水野、浦本は前日同様3番手以降を引き離すが、浦本も水野に差をつけられてしまう。

▲ 4周目にセーフティカーが導入され、各車の差は一気に詰まった


 4周目、後方で発生した転倒によってセーフティカーが導入され、各車の距離は再び接近する。
 8周目にセーフティカーがコースを外れ、レースがリスタート。

▲ 再スタートするや、水野は一気に後方を引き離しにかかる

 水野は最終コーナーからしっかりとスピードを乗せて1コーナーにアプローチ。もちろん浦本も水野に接近し、3番手以降を引き離していく。水野はやがて浦本をも引き離して独走状態を築き上げると、最終的には8秒以上ものアドバンテージを築いて優勝を飾った。水野はこの勝利で鈴鹿の全日本戦は6連勝となった。3位には野佐根、4位岩田、そして5位には#46阿部恵斗(SDG Team  HARC-PRO.Honda)という結果となった。

▲ レース1では苦戦した野佐根だったが、レース2では3位に入賞
▲ スポットで参戦した#16渥美心(Yoshimura SERT Motul/スズキ)はレース1が4位、レース2は7位
▲ 足の負傷で決勝をキャンセルした中須賀はチャンピオン表彰に登場し、安堵の表情を浮かべた

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