原初のガレージキットが、プラスチックモデルとして30年越しに再生する ARTPLA SCULPTURE WORKS『エヴァンゲリオン初号機/弐号機/零号機・改“迎撃 第3新東京市”』
2025.11.07原初のガレージキットが、プラスチックモデルとして30年越しに再生する
TVアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』が放映開始された1995年10月から3か月後、ひとつのガレージキットが発表。レジンキャスト製のそれは、広い肩、長い腕、細い胴といった画面の中のイメージを寸分漏らさず表現されており、更に存在感のある佇まいを兼ねそなえ、その後に続くことになる弐号機、零号機・改と合わせて多くのファンに「エヴァンゲリオンとはこういうものだ」という印象と記憶を残しました。
それらを創作した作家は佐藤拓。当時はロボットガレージキット全盛期、数多のメカ系原型師がそれぞれの手業にて求めるカタチを世に問うた時代。その中にあって元のキャラクターの持つイメージを忠実に再現した上に、ケレンとでもいうべき『カッコよさ』を最大限かつ破綻なく表現する手腕によって“ロボ師”の二つ名で呼ばれた人物です。それから10年後、2006年に急逝した彼の才能を多くの人は惜しみました。
それからさらに20年後、エヴァのTV放映から30年の今年、佐藤“ロボ師”拓の作品が、プラスチックモデルとしてよみがえります。
造形メーカー・海洋堂のプラスチックモデルレーベルARTPLA、その中でも造形作家にフィーチャーしたSCULPTURE WORKSでのキット化。
デジタルスキャンを経て、各アイテムごとにランナー1枚(縦230mm×横190mm)に収まる大きさのプラスチックモデルとして再構築され、少ないパーツ数による短時間の組み立てで、誰でも傑作造形物を完成させることが可能となったのです。
ARTPLA SCULPTURE WORKS エヴァンゲリオン初号機/弐号機/零号機・改“迎撃 第3新東京市”
エヴァンゲリオン初号機
作中のイメージとアレンジを具現化した、卓越した造形作家による原器
佐藤氏がTVアニメ放映中に制作した本作は、実は作中には存在しないシチュエーション。しかし使途を台座として配置し、ちらりとナイフを見せこちらに睨みを利かせる見事な構図とポージングにより、その後のエヴァンゲリオン像を決定づけた立体作品に仕上がっている。
エヴァンゲリオン弐号機
絵でしか表現できない肩アーマーの動きを立体化
TVアニメのオープニングの中で一瞬映るプログレッシブナイフを構えるポーズを立体化している。可動する立体物では腕を上げると連動して肩アーマーが後ろに倒れてしまうが、固定ポーズのガレージキットならではの表現で、映像通り肩アーマーを後ろに倒すことなく破綻なく再現している。
エヴァンゲリオン零号機・改
「静」から「動」へ、流動する力を表現
初号機と弐号機の決めポーズから一変、陽電子砲を構える「静」から、いまから出撃せんとする「動」への流れを絶妙なバランスでまとめている。このシチュエーションも作中には登場しないが、まるでそのシーンがあったような自然な造形により、氏の作品の中でも特に人気の高いものになっている。
ARTPLA SCULPTURE WORKS
エヴァンゲリオン初号機/弐号機/零号機・改“迎撃 第3新東京市”
原型制作:佐藤“ロボ師”拓
仕様:プラスチックモデルキット(模型用接着剤が必要です)
全高:初号機 全高約:95mm/弐号機 全高約:95mm/零号機・改 全長約:120mm
価格:3,960円(税込)
発売日:2026年2月下旬
海洋堂「ARTPLA」を特集した公式ガイドブック「海洋堂ARTPLA解体新書」も発売中!
この表紙が目印!
Ⓒカラー Ⓒカラー/Project Eva.































