「HG ガルスJ」をキットの素性を最大限に活かしつつ、MAX塗り & ディテール加工で重厚感ある仕上がりに!【機動戦士ガンダムZZ】
2025.10.13AMX-101 ガルスJ【BANDAI SPIRITS 1/144】●野田啓之 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)
▲ 肩部ミサイル・ポッドはキットではミサイルごと差し替える方式だが、作例ではミサイルハッチを市販パーツとネオジム磁石の組み合わせで新造。ハッチ裏にも鉄芯を仕込み、マグネットでの取り外し式とした
▲ 太モモとスネの合わせ目を消すために関節部を後ハメ化。かかとは塗り分けを考慮してパーツ分割ラインを変更した
■はじめに
初代ガンダムからのジオン系モビルスーツ好きとしては、このたびのガルスJ発売はとても嬉しいのです♪ 機体形状は、ザクがハイザックへと進化したように、ガルスJはカラーリングこそザク系ですが、機体の性能はグフ系統といった感じがします。キット内容は言わずもがな、仮組み段階で満足の出来映えなので、今回は細部のディテールアップと後ハメ加工を中心に行いました。
■頭部
若干左右に動くモノアイパーツは正面用があるのですが、設定画に見られる左ズレ用のパーツも準備されているので、各々2.5mm径で開口し、ウェーブのH・アイズを取り付け、交換可能としました。首のパーツは裏の肉抜き穴を埋め、本体との取り付け軸をいったん切り離し後ハメ加工しました。
■胴体
組み上げたら気にならないとは思いますが、前後の合わせ目を処理し これにともないお腹に取り付けるパーツを削り込んで後ハメとしてます。コックピットハッチは丁寧に分割してあるので、ネオジム磁石と鉄芯にて開閉状態を再現できるようにしました。両ワキに付くミサイル・ポッドは上部のフィンを軸でいったん切り離し、後ハメ加工。合わせ目をツライチに処理し、本体側を開口して後ハメできるようにしました。ミサイル・ポッドは差し替え式ですが、ミサイル自体をネオジム磁石に置き換え、ハッチ裏に鉄芯を仕込み取り付け可能としてます。
■腕部
この機体の特徴であるアーム・パンチ機構は差し替え式で再現されていますが、ここは何としても再現したい! との思いでアンテナロッドとプラ棒にて伸縮できるようにしました。目の前でこんなの繰り出されたジュドーは、さぞかし目ん玉ひっくり返ったことでしょうね(笑)。あとは右手のみですが、キットのパーツを型取りし握り拳にしたものを追加してい
ます。
■腰〜脚部
リアアーマー取り付け部を切り離し後ハメ処理。大きなアーマーは、この大きさには何か意味があるとの考察から、裏側には手持ちのジャンクパーツ(手持ちがスター・ウォーズ系のものしかないので、今回はレーザークレストの脚部パーツ)にてディテールアップしました。脚部に至っては特に手を入れなくても十分な出来映えですが、太モモの合わせ目処理をしたくて一部後ハメ加工。ふくらはぎ上部の穴が気になったのでポリパテにて埋めた程度です。足裏は一部切り離し塗り分けしました。

BANDAI SPIRITS 1/144スケール プラスチックキット “ハイグレードユニバーサルセンチュリー”
AMX-101 ガルスJ
製作・文/野田啓之
HG ガルスJ
●発売元/BANDAI SPIRITS ホビーディビジョン●2750円、発売中●1/144、約14.6cm●プラキット
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© 創通・サンライズ
野田啓之(ノダヒロユキ)
月刊ホビージャパンを支えるベテラン。SFビークルなどのハードウェザリングも得意とする。