IMS 1/144「ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=」の高貴なイメージを整面や塗装でグレードアップ!
2025.10.10ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=【ボークス 1/144】●nishi 月刊ホビージャパン2025年11月号(9月25日発売)
精度を高めて傑作キットをさらに引き立てる
L.E.D.ミラージュV3 軽装仕様に続き、IMS 1/144シリーズに大本命のK.O.G.が登場。キットは星団暦3007年、デルタ・ベルンで行われた天照家創興4400年を祝う「壮宋祭」でお披露目された儀礼用の大弓を備えた= デルタ・ベルン3007=として商品化。L.E.D.ミラージュゆずりのパーツ精度に加え、組み立てやすさや可動域などさらに洗練された印象となっている。作例は良好なキットの素性をより引き立てるための整面や塗装を行い、天照の騎体にふさわしい高貴なイメージのK.O.G.として完成させている。
ボークス 1/144スケール プラスチックキット INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”
ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=
製作・文/nishi
ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=
●発売元/ボークス●8470円、発売中●1/144、約18.4cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム
■ついに出ました、1/144 K.O.G.
コレクションサイズとしてもちょうどいい1/144スケールのザ・ナイト・オブ・ゴールドがボークスより登場しました。スケールが小さいとはいえ、その情報量は1/100となんら遜色なく、スケールダウンにともない細かな可動部分を固定することによって、より組みやすくなっています。1/100ではビス等での可動軸のテンション調整だった箇所も、ポリキャップのみでもしっかり保持してくれます。
ありがたいことに、これまでボークスK.O.G.を三度製作させていただく機会がありましたが、1/144は今回が初。小さいながらも1/100に劣ることのない精度を目指して製作を進めました。
■すでに完成されたキット
表面処理等は気長に丁寧にやれば簡単にクリアできます。形状やスタイルに関しては文句なしのパーフェクト。仮組みも含めて非常にスムーズに進行できます。気になった点としては表面積の大きいところの面の整形ですが、これもあとに紹介する塗装法で簡単に解決できます。
■塗装
今回もいつも同様にガイアノーツのスターブライトゴールドの上澄みのクリアーオレンジを半分捨てて、捨てた分量だけ透明クリアーを足して色味の調整を行ったものを使用しています。色違いのフレーム部分も同じ方法で、さらにクリアーブラックを足すことでブラウンゴールドに寄せています。
赤のラインは下地のゴールドを活かしてクリアーレッドでキャンディ塗装しています。その際、肩のラインにはレリーフのイラストをエナメル塗料で加筆してから、ちょっとひと工夫(小さすぎるのでそれっぽくですが)。
■塗装後に見える表面のウネリ修正
さて表面の整形に関してですが、ゴールドを吹いた基本塗装後のほうが確認しやすいと思います。スジボリ堂のマジックヤスリを使い修正するのですが、このヤスリは塗料の目詰まりが起きないため、塗膜と下地のプラの境界線ができません。なので、修正度合によって、マジックヤスリの400番~1200番で仕上げて、同じ色を再塗装すればメタリックであっても修正箇所は分からなくなります。ぜひお試しを!
この作例に限らずソリッドのカラーでも可能ですので、自分のなかでの小キズの修正はサフではなく基本塗装後が主流です。それではまたの機会に~ nishiでした。

ボークス 1/144スケール プラスチックキット “INJECTION ASSEMBLY MORTAR HEADD SERIES”
ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=
製作・文/nishi
ザ・ナイト・オブ・ゴールド =デルタ・ベルン 3007=
●発売元/ボークス●8470円、発売中●1/144、約18.4cm●プラキット●原型/造形村F.S.S.プロジェクトチーム
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nishi(ニシ)
ハイレベルな塗装技術でガールズからメカまで美しく仕上げるキャラクターモデルのオールラウンダー。