HOME記事工具・マテリアル素組みに見えない上質仕上げを目指す! ガンプラを“スミ入れ”+“表面を揃える”で完成!! 【いまさら聞けないプラモデルの基礎:素組みをもうひとつ上の仕上がりに「スミ入れ+プレミアムトップコート」】

素組みに見えない上質仕上げを目指す! ガンプラを“スミ入れ”+“表面を揃える”で完成!! 【いまさら聞けないプラモデルの基礎:素組みをもうひとつ上の仕上がりに「スミ入れ+プレミアムトップコート」】

2025.10.04

初めてでも安心!プロモデラー「ノモケン」と学ぶプラモデルの入り口!! File.12

「いまさら聞けないプラモデルの基礎第12回」のプラモデルや使用した工具の画像

 これまでに学んだテクニックでガンプラにスミ入れし、さらに表面のツヤも揃えて仕上がりを高めてみよう!


これまでに学んだ素組みへの「スミ入れ」「表面のツヤを揃える」を復習!

“スミ入れ”と“表面のツヤを揃える”を組み合わせるため、過去の記事でそれぞれの作業を振り返りましょう

 今回行うのは素組みへの「スミ入れ」とその後の「クリアーコート」による仕上げ。これら作業の前に、過去に紹介した「スミ入れ」の方法と、「表面のツヤを揃える」方法を再確認しましょう。
 「スミ入れ」はパーツ表面のミゾや凹凸に影色を足して、形状を強調するワザ。それらが映えることでも精密感がアップします。
 「表面のツヤを揃える」はパーツのツヤ感を揃えることで、ゲート跡やヤスリキズ、ヒケなどを目立たなくしてする作業。つまり“粗”をなくすものです。これらを2つの作業を組み合わせた仕上がりが今回のゴールとなります。

■全部塗らなくても映えちゃう!? 素組みに“スミ入れ”をプラスして見違える仕上がりを手に入れよう!!

ガンダムのプラモデルにスミ入れを行なっている画像1枚目
▲ パーツ表面の細かな凹凸やミゾ(パネルライン)に影色を付けていくのが「スミ入れ」。それに便利なペンや塗料の特徴や作業の流れを紹介し、スミ入れの基本を学べる回となっています
「全部塗らなくても映えちゃう!? 素組みに“スミ入れ”をプラスして見違える仕上がりを手に入れよう!!」の記事の画像
▲「全部塗らなくても映えちゃう!? 素組みに“スミ入れ”をプラスして見違える仕上がりを手に入れよう!!」はこちらからご覧ください(画像をクリック)

■スミ入れにどの色を使う? 組み立て前にスミ入れするのはアリ?

スミ入れを比較したガンダムのプラモデルの3体の並び画像
▲ スミ入れに使う色による見映えの違いやパーツ色との組み合わせ、ランナーに付いたままのパーツへのスミ入れ方法など、効果的な方法を試しています
「スミ入れにどの色を使う? 組み立て前にスミ入れするのはアリ?」の記事の画像
▲「スミ入れにどの色を使う? 組み立て前にスミ入れするのはアリ?」はこちらからご覧ください(画像をクリック)

■プラモデルのツヤを揃えてもうひとつ上の仕上がりを手に入れよう!

ジオングのガンプラとスポンジヤスリの画像
▲ 素組みしたガンプラの表面のツヤを揃える効果と、そのために便利なマテリアルを紹介している回です。極細かなヤスリなどを利用して、ゲート跡やパーティングラインなどを目立たなくしていきます
「プラモデルのツヤを揃えてもうひとつ上の仕上がりを手に入れよう!」の記事の画像
▲「プラモデルのツヤを揃えてもうひとつ上の仕上がりを手に入れよう!」はこちらからご覧ください(画像をクリック)

■素組みのガンプラをプレミアムトップコートで見映えを大幅アップさせるコツ!

ジオングのガンプラとプレミアムトップコートの画像
▲ GSIクレオスのプレミアムトップコート つや消しを使用したクリアーコートによる表面の仕上がりを学べる回です。ヤスリなどを使用した表面処理との比較も確認できます
「素組みのガンプラをプレミアムトップコートで見映えを大幅アップさせるコツ!」の記事の画像
▲「素組みのガンプラをプレミアムトップコートで見映えを大幅アップさせるコツ!」はこちらからご覧ください(画像をクリック)

スミ入れ塗料の特徴を同パーツで確認!

“素組みに使いやすい”各種スミ入れ塗料たち。その特徴を同じパーツにスミ入れしたサンプルと共におさらいします

 スミ入れ塗料を紹介した回で登場した各スミ入れマーカーや塗料。その仕上がりと使い勝手を紹介していきます。いずれもグレー色を使っていて、その表現の強さの違いも見て取れます。最後に水性でクリアーコートした場合のチェックもしています。

ガンダムマーカー スミ入れ用(GSIクレオス)でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ①ガンダムマーカー スミ入れ用(GSIクレオス)。極細の油性ペンでクッキリ描けます。ミゾをなぞったところだけ描ける扱いやすさが特徴。ペン先を曲げないように注意!
ガンガムマーカー流し込みスミ入れペン(GSIクレオス)でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ②ガンダムマーカー流し込みスミ入れペン(GSIクレオス)。細く硬めのペン先で、凹みに触れるスーッとインクが流れていく作業のしやすさが特徴。下の塗装などを溶かしてしまうため「直接パーツに塗る」素組み専用となります
ミスター ホビーマーカー スミ入れ極細筆先タイプ(GSIクレオス)でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ③ミスター ホビーマーカー スミ入れ極細筆先タイプ(GSIクレオス)。極細の筆ペンタイプの油性塗料。他のペン先では入らないような細いミゾにも描き込めます。繊細なモールドのキットで重宝します
ガンダムマーカー スミ入れふでペン(GSIクレオス)でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ④ガンダムマーカー スミ入れふでペン(GSIクレオス)。ミゾの内側までなぞりやすい筆ペンタイプ。水性のインクなので他の塗装の上にも使えます。ハミ出しは綿棒などで拭き取れます
ガンダムマーカー リアルタッチマーカー(GSIクレオス)でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ⑤ガンダムマーカー リアルタッチマーカー(GSIクレオス)。 ④と似た特徴(筆ペン、水性インク)で両端が筆ペン(太い、細い)となっています(写真は細い方)。汚し用で色が豊富、パーツに合った色が選びやすいです
ガンダムマーカー スミ入れペン SHARP(GSIクレオス)でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ⑥ガンダムマーカー スミ入れペン SHARP(GSIクレオス)。0.3mmのシャープペン。手軽に描けて乾き待ちもなく、ハミ出しは消しゴムが使えます。芯を斜めに削って鋭く使うこともでき、小さな塗りつぶしも行えます
タミヤ スミ入れ塗料でスミ入れをした肩パーツの画像
▲ ⑦タミヤ スミ入れ塗料。スミ入れに最適な濃度に希釈されているエナメル塗料(ビン入り)。流れが良く凹みにスッと入っていき、細かなところで作業がしやすいです。拭き取りはエナメル溶剤で。スナップフィットのキットでは割れの危険もあるので、使い方には注意も必要
各塗料でスミ入れをした肩パーツとプレミアムトップコートの画像
▲ 各サンプルに水性クリアーコートを吹いて、その仕上がりや影響を確認しておきます。水性塗料は他の塗料の上に塗り重ねができるものですが、場合によってはクリアー下のスミ入れ色に“にじみ”が見られることがあります
各塗料でスミ入れをした肩パーツにプレミアムトップコートを塗装した比較画像
▲ コート後の各サンプルを比較。それぞれツヤ消しに仕上がっています。いくつのかマーカーではミゾの周囲に色の“にじみ”が出たものがあります。缶スプレーでは塗料が厚めにノリやすく、スミ入れ塗料のインク分が散るようなことがおこっているようです

[次のページ]スミ入れの実践 >

ⓒ創通・サンライズ

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