曲げに強い! なめらか仕上がりのタミヤ「布ヤスリ」を試す!!
2025.09.20
プロモデラー「ノモケン」が教える工具、マテリアルの使い方!! 【布ヤスリ/タミヤ】
プロモデラーノモケンが気になるアイテムや試してみたいものを紹介するこのコーナー。今回取り上げるのはタミヤの「布ヤスリ」。ベースとなる基材が軟らかい布状で、折り曲げても使えるしなやかさをもっています。それがどのように仕上げで活かせるのか、製品の特徴と活用シーンを紹介していきます。
番手は600~3000番
▲ タミヤの「布ヤスリ」。しなやかな布地をベースに研磨粒子が定着しているもので、番手は600、1000、1500、2000、3000の5種が発売中。サイズは170mm×130mm。半分に分割する切り込みが入っています
▲#600は布地が水色
布ヤスリ #600
●発売元/タミヤ●440円、発売中
▲#1000は布地が黄緑
布ヤスリ #1000
●発売元/タミヤ●440円、発売中
▲#1500は布地がピンク
布ヤスリ #1500
●発売元/タミヤ●440円、発売中
▲#2000は布地が緑
布ヤスリ #2000
●発売元/タミヤ●440円、発売中
▲#3000は布地がグレイ
布ヤスリ #3000
●発売元/タミヤ●440円、発売中
「布ヤスリ」共通の特徴
▲布ヤスリは柔軟性が大きな特徴。シート状のまま曲面に沿わせるように使えるだけでなく、立体的な“当て木”にも馴染ませやすいことから、切削箇所に合わせた多様な使い方ができます
▲折るように深く曲げてもヤスリ面が割れたりしないのも大きな特徴。凹みや隅の仕上げで役立ちます
▲布地は丈夫で少々引っ張っても大丈夫。三次曲面な当て木に巻くようにも使えます
▲点線状の切り込みから両側に強く引くと手軽に半分のサイズに分けられます
▲特定サイズへの切り分けは、カッターナイフで切るのが良いでしょう。布が引きずられないよう定規でしっかり押さえます
ヤスリ跡にも注目!
▲布ヤスリは研磨粒子が揃っていて、深いキズが付きにくいものになっています。そこで、各番手の切削跡を紙ヤスリ(タミヤフィニシングペーパー)と比べてみます。各番手の目の粗さ/細かさも確認できます。なお、タミヤフィニシングペーパーは紙ヤスリの中では砥粒が揃っていて深いキズが付きにくい製品です
▲#600 布ヤスリ/紙ヤスリ。布ヤスリはキズ跡の具合にばらつきが少ない印象です
▲#1000 布ヤスリ/紙ヤスリ。こちらも同様で布ヤスリの方が均質な切削跡になっています
▲#1500 布ヤスリ/紙ヤスリ。この番手になると極細かな切削跡になり“磨き”に近くなっています
▲#2000 布ヤスリ/紙ヤスリ。切削跡がさらに細かく“キズ”よりも“曇り”のようになっています。番手が上がると切削跡の違いも小さな違いにみえてきます。フィニッシングペーパーの番手は#2000まで
▲#3000 布ヤスリ/スポンジヤスリ。この番手は同社スポンジヤスリ(タミヤ研磨スポンジシート3000)との比較。布ヤスリの方が精緻なキズ跡に見えます
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