HOME記事ガンダムネオジャパンのMF輸送カプセル「ブッドキャリアー」がマシンビルドシリーズで登場!! ディテールアップとウェザリング塗装で半完成品モデルの解像度をさらに高める!【機動武闘伝Gガンダム】

ネオジャパンのMF輸送カプセル「ブッドキャリアー」がマシンビルドシリーズで登場!! ディテールアップとウェザリング塗装で半完成品モデルの解像度をさらに高める!【機動武闘伝Gガンダム】

2025.09.14

ブッドキャリアー【メガハウス】 月刊ホビージャパン2025年10月号(8月25日発売)

ディテールアップとウェザリング塗装で解像度を高める

 形状再現はもちろんのこと劇中ギミックも盛り込んだメガハウスの半完成品モデル「マシンビルド」シリーズで『機動武闘伝Gガンダム』に登場するネオジャパンのMF輸送カプセル「ブッドキャリアー」がラインナップ。外装が開閉可能で、内部にHGシリーズなどのガンプラを格納することができる。半完成品モデルとなっている本アイテムを、豆タンクがディテールアップとウェザリング塗装を加えて解像度高く仕上げた。

▲花の蕾のような形状をしているブッドキャリアー。全高約13.5cmで、台座部分と大小12枚の外装、可動式アームで接続されたコクピットユニットで構成される

▲コクピットカバーにクリアーパーツを採用しており、内部のシートも造形で再現されている。作例ではやや物足りなさを感じたので、プラ材などでコンソール周りを追加した

▲小さいほうの外装は裏側に肉抜きがあるので、プラ板を貼ってふさいでいる。トラス状のモールドはすべて彫り直して形状をくっきりさせた
▲下部にある着陸時に機体を安定させる可動式のギアは、裏面が肉抜きになっているので、プラ板で埋めつつフレーム状のモールドを追加
▲大気圏の突入・離脱が可能ということで、外装は強めに退色表現を行っている。濃いグレーのサーフェイサーを下地に、テンプレートで白サフをまだらに吹き、その上から基本色を塗装している
▲大きい外装は根元の可動部にスジ彫りでパネルラインを追加し、フレーム部分の面積を拡大。小さい外装はアームをフレーム色で塗り分けて情報量を増やした
▲RG シャイニングガンダム(製作/JUNIII)とのツーショット。立てヒザポーズを取らせることで、内部にHGやRGなど1/144スケールのキットを格納することができる(※キットによっては内部に格納できないものもあります)
▲コクピットユニットを支えるアームは可動に干渉しない範囲で肉抜き埋めとプラ板を使用したトラスモールドの追加を行った
▲台座は中央部分がグレーで塗装済みになっているが、あとから塗装するのでモールドの彫り直しと追加を行った
▲台座裏側のスラスター部分も塗装済みになっているが塗り分け箇所を変更するために外周にスジ彫りでパネルラインを追加。プラ板や3Dプリントパーツでメカモールドを追加した

▲4基のスラスターノズルは縁を削り込んで薄肉化したうえで、再度メタリック塗装を施している

▲メカ的な情報量を増やすため、各部にあるマイナス凹モールドにあすぱら工房の3Dプリントパーツを埋め込んでディテールアップ。マーキングはスジ彫り堂のコーションデカールを使用した
▲キット素組み(左)との比較。基本形状は変えずに細部のディテールアップと塗装アレンジ、ウェザリング塗装で大幅に情報量を増やしている。特に外装表面はシンプルな形状なので、退色表現による情報量アップはとても効果的だ
▲12枚の外装を開き、コクピットユニットを折りたたむことでガンダムが顕現するシークエンスを楽しむことができる。最大展開時は直径約32cmにもなる
▲ガンプラと連動させることでより世界観を楽しむことができるマシンビルドシリーズ。『機動武闘伝Gガンダム』のTV放送開始から30年を経てこのようなアイテムがリリースされるのはとても嬉しいことだ

 マシンビルドのブッドキャリアーを製作させていただきました。『Gガンダム』は異色のメカが多いですが、こちらもなかなか特異な形状をしており、“リアル”というイメージはないですが、ディテールアップと塗装でリアル寄りに仕上げてみました。

■製作
 キットはバラバラになっているパーツを組み立てていく半完成品モデルで、一部塗装も施されています。今回は全塗装仕上げとするため、まずは組み立て済みの箇所を分解していきます。各パーツは接着はされていないので、問題なく分解できました。各パーツのゲートや押し出しピン跡、ヒケの処理を行います。コクピット部はクリアーパーツで内部が見えるようになっていますが、シートが一脚だけで物足りなかったので、コクピット風のモールドを追加しました。コクピットを支えるアームは可動を妨げない範囲でトラスモールドを追加しています。台座はモールドの彫り直しとメカモールドを追加し、周囲には市販パーツを使用したダクトモールドを追加しました。底面のスラスターは縁を薄肉化し、外周にスジ彫りを追加して塗り分け箇所を変更しています。外装は上下ともマイナス凹モールドを広げたうえで3Dプリントパーツを埋め込み、裏面はモールドの彫り直しを行いました。上部パーツは支柱裏の肉抜きを埋めつつメカモールドを追加。アームはフレーム色で塗り分けています。下部パーツは基部が別パーツですが、本体側にスジ彫りを追加して塗り分け箇所を変更しています。

■塗装
 できる限りリアル寄りになるよう、ウェザリング塗装で仕上げています。大気圏の突入・離脱が可能な設定なので、外装は退色表現を行います。暗めに調色した下地のグレーサーフェイサーの上から、テンプレートを使用して明るめの白サフをまだらに吹きます。基本塗装後にグレーでウォッシングし、チッピングを書き込みました。内部は退色表現は行わずにウォッシングとチッピングのみですが、汚れの表現は強めにしています。キット付属の水転写デカールは今回の作例のイメージに合わなかったので、市販品を使用しています。
赤=ブライトレッド(ガイアカラー)
緑=グリーン(Mr.カラー)

メガハウス ノンスケール プラスチックキット “マシンビルド” 機動武闘伝Gガンダム ブッドキャリアー使用

ブッドキャリアー

製作・文/豆タンク

マシンビルド 機動武闘伝Gガンダム ブッドキャリアー
●発売元/メガハウス●12100円、発売中●1/144、約13.5cm


▼ 関連記事はこちら

ⓒ創通・サンライズ

この記事が気に入ったらシェアしてください!

豆タンク(マメタンク)

PAGE TOP
メニュー