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ワイドとシャープで形状充実!ミネシマの「プラモのためのガラスヤスリ」3種を試す!!

2025.08.23

プロモデラー「ノモケン」が教える工具、マテリアルの使い方!! 【プラモのためのガラスヤスリ/ミネシマ】

< [前のページ]3形状のラインナップ

広いメリット、細いメリット

 続いてラインナップに加わった各形状のメリット、どういった使い分けになるかを見ていきましょう。

▲ ゲートを削る際、ヤスリの向き沿って動かすつもりが、図のようにゲートの位置がブレてしまうことがあります。その場合、細めのヤスリだとヤスリの幅から外れやすく、幅広のほうが安心ということになります

▲ ゲートだけでなくパーツフチを整形する場合も、幅広の方が安心して動かせます
▲ 幅が広いとヤスリを当てにくい箇所では、細いヤスリを使います。切削中にブレないように注意。ヤスリの横はパーツに当たっても削れないので、そこをガイド的にあてがい動かすのも手です
▲ 凹んだ面のパーティングラインを整形。加工前と加工後の写真を見比べてみましょう

▲ 小パーツの周囲に通っているパーティングライン。各面ごとに整えるのには細いヤスリ面が便利でした


さらに仕上げのコツ

 ガラスヤスリは切削から磨きまで一連なので、部分的にツヤがでた仕上がりになったり、また小傷が付くこともあります。そんなところの仕上げも含めて製作に活かしましょう。

▲ 左はゲートをガラスヤスリで磨いたままで、部分的にテカりがあります。そのあとパーツ表面をメラミンスポンジで磨いてツヤ落として揃えたのが右。ゲート跡も目立たず、落ち着いた仕上がりになります
▲ ガラスヤスリのツヤやキズが見られるところ。ガラスヤスリで削り続けてもこれは均せないので、他のマテリアルに頼りましょう
▲ スポンジヤスリ(例は1200~1500番)でキズなどを均し、粗の見えない状態にします

今回のまとめ

 最後に「プラモのためのガラスヤスリ」の3種の効果を試しつつ製作した「HG アッシマー」をご覧頂きます。手数を少なく、見た目よくゲート跡を整えられるガラスヤスリは、整形色を活かす場合には特に効果的です。ガラスヤスリも1種類だけでは対応しにくいところも、3つを使い分けることで効率よく製作を進められました。

▲ 黄色い外装パーツは記事で紹介したようにメラミンスポンジやスポンジヤスリで粗を整えたところもあります。この作業の流れは「プラモのためのガラスヤスリ」の説明書きでも紹介されているもので、時短かつ仕上がりのよい組み合わせです
▲ スネ部の各ゲートはガラスヤスリでの仕上がり。よく見るとゲートの位置が分かるものの、平滑で嫌味の無い印象となっています

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解説・文/野本憲一

 多くのユーザーから愛される模型製作ガイド「NOMOKEN 野本憲一モデリング研究所」の著者・プロモデラー。当連載『いまさら聞けないプラモデルの基礎』では、令和最新版“プラモデル製作の基礎”を解説します。現在では数多くの選択肢があるプラモデル製作の道具やテクニック。「名前は知っているけどどんなものなんだろう?」「いまさら聞くのもなぁ…」と思うものもあるはず。そんな“ギモン”を改めて学んでみましょう。


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