三者三様の筆塗り比較! 「MGドム」をプロモデラー3人が各々得意とする技法を駆使して塗装! 同じ筆塗りながらまったく異なる雰囲気の作例をじっくり見てみよう!!
2025.08.01 今年も外に出掛けるのも危険と思える猛暑が続くこの夏。夏休みやお盆休みなど長い休暇を利用して、涼しい室内で模型製作に勤しむのはいかがでしょうか? 特に、最新の塗料や筆の進化で、ここ数年でリビングで気軽に筆塗り塗装を楽しむ人も増えております。1人で黙々と積みプラ消化するもよし、親子で楽しく学びながら製作するもよし。初心者からベテランまで、「自分の好きなやり方を見つけて楽しむ」ことができる筆塗りで自分だけのプラモデルを製作してみませんか。
中には「筆塗りは「飛び道具」だし」、「ムラが出るからなぁ」等出来映えを気にしている方もいらっしゃるかと思います。そこで今回は、筆塗りで仕上げた「MGドム」を3体ご紹介。三者三様の筆塗り技法で仕上げられたまったく異なる雰囲気の「MGドム」を見てみましょう。きっと筆塗りに対しての概念が一変するはずです!!
MS-09 ドム【BANDAI SPIRITS 1/100】●清水圭
初めにご紹介するのは、清水圭の作例。
筆塗り業界をリードする清水自身が確立した、塗料を混色せずに塗料を2色重ねて使うことで下地の色味を活かし重厚感を演出する「清水式筆塗り」で塗装。シンプルかつ筆ムラすら活かしてかっこよく仕上げる「清水式筆塗り」は初心者でも真似しやすくお手軽な技法です。
MS-09R リック・ドム【BANDAI SPIRITS 1/100】●セイラマスオ
続いては、セイラマスオの作例。
水性ホビーカラー筆塗りでずっとガンプラを塗り続けてきたセイラマスオは、成型色を活かしたベタ塗りを目指す「マスオ式筆塗り」で塗装。一部成型色を活かしながら、ほぼすべて筆のベタ塗りで仕上げています。全体をフラットに塗って仕上げたいという方はこちらがオススメ。
MS-09 ドム【BANDAI SPIRITS 1/100】●MAX渡辺
最後にお届けするのは、MAX渡辺の作例。
MAX塗りで一世を風靡したMAX渡辺が新たに提唱した、ラッカー塗料を使用して筆で叩くようにして塗料を塗っていく「シン・MAX塗り」で塗装。手早くかつ重厚に仕上げることのできる「シン・MAX塗り」は、ムラや厚みが出にくく、スピードと完成度を両立できるので、きっと上級者の皆さんはその凄さをさらに実感できるかと。
いかがでしたか。今回ご紹介した作例の詳しい製作方法や他の筆塗り作例も見たい!という方は、本日から電子版の配信がスタートした「月刊ホビージャパン9月号」がオススメです! コチラでは、「筆塗りでガンプラを極める」と題して、ガンプラを題材に筆塗りの基本から応用までを幅広くピックアップ! これから筆塗りに挑戦したい人も安心な筆の選び方や持ち方、塗料の特徴といった基礎知識から、ベテランモデラーが普段から使用している筆塗りの技法まで。筆塗りの“今”をたっぷりとお届けしております。
筆塗りに挑戦したい人も、すでに楽しんでいる人も。さらには筆塗りが苦手というかたまで、新しい発見と挑戦のきっかけになるであろう「月刊ホビージャパン9月号」をぜひご覧になってください!
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