『バトルスピリッツ』「CS25-26 JAPAN FINAL」出場権利を懸けたツアーが開幕! 新フォーマット先行体験会も注目の「バトラーズツアー2025」東京会場レポート&優勝者インタビュー
2025.07.24
7月13日、東京・有明GYM-EXにて『バトルスピリッツ』の公式イベント「バトラーズツアー2025」東京会場が開催されました!
本イベントは、国内最強のバトラーを決める全国大会「バトスピチャンピオンシップ25-26 JAPAN FINAL」の出場権利をかけた大会「Cycle2 ツアー予選」が行なわれたほか、自由来場可能なサイドイベントや物販のグッズ販売が実施されました。
本記事では会場の模様を「Cycle2 ツアー予選」優勝者のインタビューとあわせてお届けします!
スタンダード先行体験会も盛況のサイドイベント
会場では「Cycle2 ツアー予選」と平行して5つのサイドイベントが実施されましたが、なかでも大きな注目を集めたのが、2026年より始動する『バトスピ真界放プロジェクト』の新しいフォーマット「スタンダード」の先行体験会。新ルールが追加されるとあって、全5回の体験会はいずれも情報をいち早くゲットしたいバトラーで大賑わいとなっていました。
なお、本体験会で実施したルールはまだテスト版で、以降のイベントでも試遊したバトラーから寄せられたアンケートをもとにブラッシュアップが行なわれるとのこと。先行体験会は今後のバトラーズツアー会場でも実施されるので、気になる方はぜひ参加してみてください!
また、東京会場ではゲストとして、バトスピ公式アンバサダーの神谷伶美さん、緑のガーディアンの碓氷剛史さん、エイジス3の増尾興佑さんが参加。ステージや大会コールで会場を盛り上げたほか、各種サイドイベントにも参加してバトラーと交流していました。
Cycle2の先陣を拓いた各ブロック優勝者へインタビュー!
メインイベントとなる「Cycle2 ツアー予選」には4ブロックで実施され、計800名のバトラーが参戦。スイスドロー最大7回戦を突破した各ブロックの上位16名が決勝トーナメントに進出しました。
1週前に開催された「バトスピチャンピオンシップ25-26 Cycle1 3on3決勝」からカードの更新がないこともあり、大会環境は引き続き「イザナギ&イザナミ」(以下「イザイザ」)デッキ、「ニュクス」デッキ、「激覇」デッキ、「アルテミス」デッキなどが並び立つ状況です。
激闘を制し「バトラーズツアー2025」初の優勝者となったのは以下の4名!
- Aブロック くろ。選手:「激覇」デッキ
- Bブロック murasame選手:「激覇」デッキ
- Cブロック としぞう選手:「イザイザGS」デッキ
- Dブロック ノラ選手:「アルテミス」デッキ

ここからは、優勝者のインタビューをお届けします!
■Aブロック優勝 くろ。選手
――優勝した今の心境をお聞かせください。
くろ。選手(以下「く」):自分は初期からずっと『バトスピ』を続けていまして、おかげで何度かこうした大きな大会で優勝した経験もあったのですが、日本決勝まで進出できたのは5年程前にエリア代表として進出した以来です。今回は練習期間があまり取れなかったなかでの出場となったので、ここまで来れたのは正直自分でも驚いています……!
――本日使用したデッキと使用理由をお聞かせください。
く:「激覇」デッキを使用しました。「イザイザ」デッキや「ニュクス」デッキといった環境デッキに対応できるところもあるんですが、昨年からずっと使い続けていて、一番自分が慣れているデッキというところも大きいです。単純なデッキパワーで言えばほかのデッキに劣るかもしれませんが、先に話した通り練習期間が短かったので、プレイミスをするリスクをとるよりは自信のあるデッキで挑もうと選択した形になります。
――デッキの調整ポイントと、MVPカードを教えてください。
く:リスト自体は先日開催された「バトスピチャンピオンシップ25-26 Cycle1 3on3決勝」で優勝チームが使用していたものを参考にさせてもらっていて、うまく回すこともできたので、ほぼそのまま使用しています。MVPカードをあげるなら、やはり《巨神要塞トール・キャッスル》でしょうか。半分以上のバトルはこのカードを使ったデッキ破壊で勝利したので。それでいうと《トール・キャッスル》への対策をケアできる《仮面ライダーワイルドカリス》も活躍してくれたので、MVPに選んでもよいかもしれません。
――「バトスピチャンピオンシップ25-26 JAPAN FINAL」への意気込みをひとことお願いします!
く:この調子で「JAPAN FINAL」も優勝まで駆け抜けたいですが、期間も開くので環境も変わってきそうですよね。現環境では「イザイザ」デッキや「ニュクス」デッキが台頭したおかげで、「激覇」デッキの苦手な「アルテミス」デッキが少なかったのでここまで来れましたが、「プチグロウGS」デッキなんかも「激覇」の対抗馬になりますし、この調子で増えてきたらこのまま使い続けるのは難しいかもな……と思っています。環境読みやデッキも注視しつつ、次の大会へ臨みたいですね。
■Bブロック優勝 murasame選手
――優勝した今の心境をお聞かせください。
murasame選手(以下「m」):こういった公式大会は予選を抜けた経験はあったのですが、ベスト8止まりとかが多くて、日本決勝に進出できたのは今回が初になります。なので、まずは素直に嬉しいです! 自分は「バトスピリーグ」でもチーム フルアヘッドのメンバーとして参加していて、そちらでも「JAPAN FINAL」の出場権利をかけてバトルしている最中ですが、まずは個人で権利を獲得できてひと安心といったところです。
――本日使用したデッキと使用理由をお聞かせください。
m:「激覇」デッキになります。ほかのバトラーもだいたい同じ考えになるとは思いますが、現環境に多い「イザイザ」デッキ、「ニュクス」デッキのどちらにも勝てるデッキとして選んでいます。
――デッキの調整ポイントと、MVPカードを教えてください。
m:少し前までは《仮面ライダーファイズ ブラスターフォーム》を入れたタイプの「激覇」デッキが多かったかと思いますが、先日開催された「バトスピチャンピオンシップ25-26 Cycle1 3on3決勝」では《ファイズ ブラスターフォーム》を入れない構築が結果を残していたんですよね。今回はそちらの最新「激覇」デッキの動きもとれつつ《ファイズ ブラスターフォーム》も使えるデッキをめざして構築しました。具体的な調整としてはドローソースを多めに入れつつ、珍しいところでは「イザイザ」デッキや「ニュクス」デッキの対策として《フェイタルダメージコントロール》と《力奪う凱旋門》を入れています。《フェイタルダメージコントロール》は特に活躍してくれて、予選も入れてなかったら負けていたバトルが何回かありましたし、決勝でも勝因となった1枚なので、MVPに選びたいですね。

――「バトスピチャンピオンシップ25-26 JAPAN FINAL」への意気込みをひとことお願いします!
m:早い段階で出場権利を獲得できたので、これから来年にかけてじっくり練習を重ねていければと思います。あとは「バトスピリーグ」で同じチーム フルアヘッドのODA選手が昨年の日本チャンピオンになっているので、今年は自分が優勝して、チーム フルアヘッドで2連覇をめざします!
■Cブロック優勝 としぞう選手
――優勝した今の心境をお聞かせください。
としぞう選手(以下「と」):とりあえずは早い段階で権利を得られたのでほっとしています。ただ、去年もバトラーズツアーで日本決勝進出をしているので、ここまでは超えていくべき今までの自分だという気持ちもあります!
――本日使用したデッキと使用理由をお聞かせください。
と:「イザイザ」デッキになるのですが、今までに前例のないアーキタイプなので、どう形容していいか……。おそらくは「イザイザGS」に分類されるものかと思います。自分は今までも大きな大会で結果を残すときは必ずグッドスタッフ(GS)というか、単体カードパワーの高いデッキで戦ってきました。通常の「イザイザ」デッキは環境のなかで「ニュクス」デッキや「激覇」デッキにはよろしくない立ち位置なものの、GSの基盤にはとても適しているんじゃないかと考えたんです。それで緑と紫を軸に仮組みしてみたところ、今挙げたデッキともしっかり戦えて、自分の身を預けられる、全国でも通用するデッキだと判断しました。環境に一石を投じるといいますか、新しいアーキタイプで結果を残してやろうという意思もありましたね。
――デッキの調整ポイントと、MVPカードを教えてください。
と:まずは《元始の契約神イザナギ&イザナミ》が初手で確定で置けるダブルシンボルのネクサスというところを活かして《ユニコーンガンダム[結晶体]》を投入しています。スピリットが並びやすい他の「イザイザ」はもちろん、大きな大会に出るうえで環境外デッキにも対処しなければならないので、全体的に幅広く守れて、ドローにもつながるこのカードは相性がいいと思っています。あとは、環境の上位にいるデッキはいずれも相手にアタックを通さずライフにダメージを与えるフィニッシュプランを備えているので《仮面ライダーゲンム 無双ゲーマー》を用いることで対策しながら防御面を底上げしています。本大会では「激覇」と当たる回数が最も多かったのですが、いずれのバトルも《ゲンム 無双ゲーマー》による延命が勝利につながったので、素晴らしい活躍をしてくれたと思います。
MVPカードは、幅広く活躍してくれたというところで《宇宙ロボットキングジョー[初代ウルトラ怪獣]》が挙がりますね。アタック後に反応する【バースト】かつ、相手の効果を受けないので《EVANGELION Mark.06 -カシウスの槍-》などの阻害を受けることなく機能する《仮面ライダークローズエボル》の煌臨元として重宝しました。あとは単純に、デッキ下バウンスが「ニュクス」デッキの《魔幽帝ジークフリード》などを再利用させることなく除去できる手段として活躍したのもありがたかったですね。
――「バトスピチャンピオンシップ25-26 JAPAN FINAL」への意気込みをひとことお願いします!
と:去年の自分は「JAPAN FINAL」に進出したものの、いい成績残せずにアジア決勝まで行くことができなかったので、その雪辱を晴らせるように頑張りたいです。これから決勝までに2章、3章、4章とカードプールが追加されていきますが、環境調査も継続して行なったうえで、自分がそれに対してどういうアプローチを仕掛けていけるのかを考えていきたいです!
■Dブロック優勝 ノラ選手
――優勝した今の心境をお聞かせください。
ノラ選手(以下「ノ」):今までの公式大会での最高成績が、「3on3」の決勝進出だけだったので、こうした大きな大会で個人の優勝を初めて収められたのはすごく嬉しいです!
――本日使用したデッキと使用理由をお聞かせください。
ノ:「アルテミス」デッキになります。たぶん、世間的にはあまり注目されていないデッキだったと思うんですよ。特に、最新弾で出てきて環境トップになった「イザイザ」デッキには不利なデッキになるので。一方で「イザイザ」デッキ同様に大会で多くぶつかるであろう「激覇」デッキ、「ニュクス」デッキには、だいたい五分か、それ以上勝てる印象があります。というところで「イザイザ」が「激覇」「ニュクス」にあまり勝率が出せないという結果が見えてきたんです。それなら、最初の3戦目までをなんとか切り抜ければもう「激覇」と「ニュクス」しか残っていないはずだ。それなら「アルテミス」が活躍できるだろうという結論になりました。
――デッキの調整ポイントと、MVPカードを教えてください。
ノ:よくあるリストにはあまり入っていないカードを3種類入れています。活躍した順でいうと、まずは《アルテミスの大樹神殿》です。デッキ下バウンス効果を「イザイザ」デッキへの勝率を上げる目的で2枚採用していたんですが、思いの外「ニュクス」デッキにも刺さったのはありがたかったですね。【合体中】の《弓魔神》の効果でコアブーストが発生するので、本来は《マッドフット》が反応して防がれてドローされてしまうんですが《大樹神殿》でデッキ下へ送ることで回避できるんです。大会中にも2回くらい発生して勝ちにつながる一手になっていたと思います。シンボルを増やす効果が活躍するバトルもあって、カードの上から下まで全部強いカードだなと感心しました。
2つ目が2枚投入していた《ゴッドシーカー・ネガズボック》です。上の効果で《創界神アルテミス》をサーチできるので、これまで弱点だった初動が安定するのはもちろんなんですが、下の召喚できない効果も「イザイザ」デッキに刺さったのはよかったです。
最後は《メビウスリング(リバイバル)》で、これはもう「激覇」のデッキ破壊対策ですね。調整段階では《シンドロームバク》で対策をしていたんですが《仮面ライダーワイルドカリス》で簡単にケアされてしまうので、スピリットではないこちらを選びました。ただ、本大会では結局「激覇」デッキには1回しか当たらなくて、活躍機会にはめぐまれませんでしたね……。
MVPカードは《アルテミスの大樹神殿》……と言いたいところですが《月光猟犬ムーンライト・ガンドッグ》を選びたいです。こいつがいないとデッキが成り立たないというか、大会の全試合を通して、このカードが引けたからしっかり打点を出して勝つことができたので、MVPにふさわしいと思います。
――「バトスピチャンピオンシップ25-26 JAPAN FINAL」への意気込みをひとことお願いします!
ノ:僕は関西で『バトスピ』をやってる人間なんで、関西勢はみんな言ってると思うんですが、昨年アジアチャンピオンに輝いて引退されたレモン選手に数え切れないほどお世話になりました。その恩に報いるためにも、彼が成し得なかった日本チャンピオンとアジアチャンピオンの2冠を狙ってみせます!
「バトラーズツアー2025」は8月9日(土)に愛知会場、8月16日(土)に兵庫会場、8月23日(土)に新潟会場が引続き開催されます。
「Cycle2 ツアー予選」のほか、スタンダード先行体験会など当日参加可能なサイドイベントも目白押しなので、気になる方はぜひ参加してみてくださいね!