HOME記事キャラクターモデルPLAMAX「ストライクファイターバルキリー」をスペースシャトルを参考にウェザリング! スラスターノズルの塗装にも注目【マクロスシリーズ】

PLAMAX「ストライクファイターバルキリー」をスペースシャトルを参考にウェザリング! スラスターノズルの塗装にも注目【マクロスシリーズ】

2025.07.17

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)【マックスファクトリー 1/72】 月刊ホビージャパン2025年8月号(6月25日発売)

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)

宇宙空間での運用を意識したウェザリングで仕上げる

 PLAMAX「マクロス」シリーズにて『超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか』より、「VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダー」がラインナップ。ストライクパーツやパーツ装着のために形態が異なる本体部分を新規金型パーツで再現。翼下兵装としてマイクロミサイルコンテナや2 連装反応弾が付属する。本作がプロモデラーデビューとなるひでまるによるキットレビュー作例は、一部モールドのディテールアップを行い、宇宙空間での運用を意識したウェザリング塗装で仕上げている。

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機) 前
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機) 後ろ
▲待望のリリースとなったVF-1Sストライクファイターバルキリー。ストライクパーツ(背部、腕部、エンジンナセル)に加え、折り曲げたエンジンナセル、畳まれた垂直尾翼&バックパックを新規金型で再現。マイクロミサイルコンテナ×2、2連装反応弾×2を主翼下に懸架可能
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)武装
▲ストライクパーツは右に2連装ビームカノン、左にマイクロミサイルポッドを装備。後部は左右ユニットに1基ずつ大型スラスターノズルが搭載されている
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)ディテールアップ1
▲2連装ビームカノン上部のセンサーは、内部を開口してから市販の丸モールドパーツを埋め込み、上から0.2mmの透明プラ板で覆ってディテールアップ
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)ディテールアップ2
▲マイクロミサイルポッドのセンサーはキットモールドを削り落とし、市販の丸モールドパーツを接着してからクリアージェルを流し込んだ
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)ディテールアップ3
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)塗装1

▲マイクロミサイルポッドのセンサーはキットモールドを削り落とし、市販の丸モールドパーツを接着してからクリアージェルを流し込んだ

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)横
▲折り曲げたエンジンナセルによる前傾姿勢の駐機状態を再現
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)コックピット
▲パイロットフィギュアは丁寧に塗り分けた

ストライクパーツの退色表現

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)退色表現1
▲全体的にメカサフ スーパーヘヴィを吹く
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)退色表現2
▲エッチングテンプレート
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)退色表現3
▲エッチングテンプレートを使用してホワイトを吹く
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)退色表現4
▲ホワイトを塗り潰さないようにクリアーを多めに混ぜたグレーを吹く
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)塗装したパーツ一式
▲①〜④と同じ手順で塗装したストライクパーツ一式
VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)スラスターノズル
▲スラスターノズルはスペースシャトルのものを参考に塗装。黒下地にガイアカラーのフレームメタリック2を塗装し、Mr.ウェザリングカラーのステインブラウンで燃焼焼けを表現した

 VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダーを製作させていただきました、ひでまるです。「マクロス」シリーズは初めて観たのが『Δ』で(推しはミラージュとレイナ)、VF-31は何度か製作したのですが、1/72スケールのVF-1は初めてなので、『愛・おぼえていますか』をひたすら観ながら製作を進めました。
▶ VF-1S 本体
 丸イチモールドが別パーツ化されていたりと、とにかく組みやすく、仕事の合間に短時間でサクっとかっこいいバルキリーが組み上がります(パイロットフィギュアが塗装しやすいように分割されているのもポイント)。そのまま組み立てて、デカール貼り→クリアーコートでもいいのですが、宇宙空間での運用を想定した汚し・退色表現、各部センサーのクリアーパーツ化でさらに完成度を高めていきます。
▶パイロットフィギュアの塗装
 パイロットフィギュアを塗装するだけでも完成度がグっと高まりますが、このサイズの塗装はなかなか難しいものです。そこで今回はガレージキットのアイペイントの要領で塗装していきます。①フィギュア全体にホワイト→光沢クリアーを吹いてコート ②パイロットスーツのイエロー、グレーで塗り分ける箇所をマスキング塗装し、光沢クリアーでコート ③エナメル塗料のブラックで各部ラインを書き込み。細筆にエナメル溶剤を含ませて、はみ出しやガタ付きを修正していく。クリアーコートしているので、先に塗装した箇所がにじむことはない ④最後にグレーで軽くウォッシングして完成。
▶ストライクパーツの退色表現
 宇宙での運用を想定した製作なので、デブリの衝突によるダメージよりも紫外線にさらされることでの退色表現をメインに塗装しました。ストライクパーツをメカサフ スーパーヘヴィで塗装後、Cicognaのスプレーテンプレートでホワイトがまだら模様になるように塗装。まだら模様が残るように、クリアーを多めに混ぜたグレーを塗り重ねていきました。さらに細部にシルバーでチッピングを施しています。
▶主な塗料
ホワイト=ブリュンヒルトホワイト
イエロー=エヴァイエロー
ストライクパーツ=ミディアムブルー
ノズル=フレームメタリック2
黒=ブラック
 製作に際して、本誌6月号に掲載された清水圭さんのストライクファイターバルキリーをリスペクトして、その塗装パターンを参考にさせていただきました。イエローの面積が増えてフォッカー専用機感が増しました。
 今後、VF-1S ストライクバトロイドバルキリーの発売も控えているということで、マクロスモデラーズキットが熱い! これからもいろいろな「マクロス」キットを製作していきたいと思います。

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)箱絵

マックスファクトリー 1/72スケール プラスチックキット“PLAMAX”VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダー使用

VF-1S ストライクバルキリー(ロイ・フォッカー機)

製作・文/ひでまる

PLAMAX VF-1S ストライクファイターバルキリー スカルリーダー
●発売元/マックスファクトリー、販売元/グッドスマイルカンパニー● 5940 円、発売中● 1/72、約19cm ●プラキット

▼ 関連記事はこちら

©1984 BIGWEST

この記事が気に入ったらシェアしてください!

ひでまる

オススメの書籍

月刊ホビージャパン2025年8月号

ご購入はこちら

ホビージャパンエクストラ vol.23

ご購入はこちら

マクロスメカニクス2024【AUTUMN】特集:YF-19

ご購入はこちら
PAGE TOP
メニュー